東北地方を走る観光列車「ひなび」に、初めて乗りました。
【1】「ひなび」とは
「ひなび」は、東北地方の北部を走るJR東日本の観光列車です。
漢字だと「陽旅」と表記します。
2両編成の気動車で、グリーン車と普通車指定席に分かれます。
時期によって、走る区間が変わります。
★「ひなび釜石」盛岡~花巻~釜石
★「ひなび宮古」盛岡~宮古
★「ひなび下北」八戸~野辺地~大湊
今回は、ひなび釜石に乗車しました。
【2】指定席車
2号車は、普通車指定席です。
指定席券840円を別途購入すれば、青春18きっぷでも乗車できます。
快適なリクライニングシートです。
前の座席との間隔が広く、普通車でもゆったりと乗車できます。
普通車にも、前面展望がきくフリースペースがあります。
【3】グリーン車
1号車はグリーン車です。
指定席グリーン料金が2000円必要です。(150kmを超えると3000円)
グリーン車は、食事もしやすいボックスシートです。
「4人用」「2人用」「1人用」と3種類の座席が用意されています。
★4人用★
4人用のボックスシートです。テーブルが大きく、弁当を広げやすいです。
網棚はありませんが、さほど大きくないバッグなら、座席の下や隣の席の間などに置きやすいです。
4人用でも、「4人縛り」はなく、相席になりますが1人2人で乗ることもできます。
★2人席★
4人用とほぼ同じ形です。
実質2+1の3列ですから、さすがグリーン車です。
★1人用★
一番人気があるのが、3つしかない1人席です。
仕切られていて、落ち着いて乗車できます。
【4】展望スペース
普通車にもありますが、グリーン車にも展望スペースがあります。
展望スペースに、長時間滞在しないように何度も放送がありました。
座席が簡素なのも、長居を防ぐ効果を期待してのことでしょうか。
地域の民芸品が飾られています。
「ひなび」と入っていますね↓
各座席に充電できるコンセントはありませんが、展望スペースには設置されています。
3つありますね。
空いている時間に5分ほど、私も座りました。
展望席から景色を眺めると、気分が良いです。
【5】車内販売
「ひなび釜石」には、車内販売があります。
(他の区間の「ひなび」には、車内販売が無いようです)
この日のアテンダントさん(販売員さん)、キッチリ仕事をしていました。
盛岡発車前から、希望する人に販売を始めていました。
ワゴンは、「ひなび」の塗色に合わせたデザインです。
カッコいいワゴンで、けっこう多くの品が載っています。
私が買ったのは、まずは「山ぶどうジュース」450円。高くても買いたいです。
「ほたてバターポテトスナック」750円は、宮古の塩が気に入りました。
なるべく地域の品で、旅の気分を味わってもらおうという発想の品ぞろえです。
降りる少し前に買ったのは、「厚焼南部せんべい」と「龍泉洞珈琲」です。
帰りの快速でいただきました。
接客水準が高いアテンダントさんでしたから、2回買いました。
弁当も買いたかったのですが、夕方の仕事が休めず、遠野まで乗って折り返すので「うけとりっぷ」の弁当予約は使えませんでした。
【6】沿線からの歓迎
途中2カ所で、沿線からの歓迎のために徐行運転がなされました。
1カ所目は、撮影地としても知られている宮守駅付近(めがね橋)です。
撮影が終わった人から、手を振ってもらえました。
もう1カ所はというと、柏木平駅付近。
仮面ライダーなどの衣装で、楽しませてくれました。
徐行するということは、毎回実施しているみたいですね。
「ひなび釜石 コスプレ」で検索したら、たくさん画像が出てきました(^^♪。
【7】今まで乗れなかった理由
ほぼ同じ車両の「SATONO」には、4回乗ったことがあります。
ですが、「ひなび」には初乗車となりました。その理由は、いくつかあります。
《1》東北の北の方を走っていて関東から遠い。夕方が仕事の日が多く、なかなか乗りに行けない。
《2》「SATONO」には、凄腕アテンダントさんが乗務していて、そちらを優先しがち。
《3》「ひなび」は釜石以外には、車内販売が無いのが基本。車内販売マニアとしては厳しい。
《4》どうせ「ひなび」に乗りに東北の北部に行くなら、大人の休日倶楽部パス期間にしようと考えた。(「SATONO」なら廃止された週末パスでも乗れた)
でも今回乗って、車内販売は「品揃え」「接客水準」ともに上出来だと思いました。
車両も快適ですから、また乗りたいですね。
車両が似ている「SATONO」はこちら↓



















