東海道新幹線のワゴン販売が、今月10月31日で打ち切られます。
長年続いていた車内販売が終了するのですから、寂しい気持ちが溢れます。
今までも何度か、「最後の日」に車内販売を利用しましたので、この話。
【1】房総特急「しおさい」
房総方面に向かう「わかしお」「さざなみ」「しおさい」は、全区間乗っても乗車時間は2時間未満。
利用者が減って、2014年3月で車内販売が廃止されました。
実際は車内販売を営業する列車がどんどん減って、最後まで細々と残った2~3割ほどの特急で、車内販売が廃止されたのです。
私はこの最終日に、運よく夕方に千葉市で仕事がありました。
「わかしお」に乗る予定でしたが、車内販売実施列車がホームページに間違えて公表されており、また列車の遅延トラブルもあったため「わかしお」で車内販売を利用することができませんでした。
「わかしお」の特急券を無駄にして、あらためて「しおさい」に乗って、最後の乗車をしました。
販売員さんは最後まで笑顔で頑張っていましたが、最終日のためか、何となく寂しそうな表情でした。
私は「今日で車内販売なくなるんですね、寂しいですね」と弁当を買った際に伝えました。すると「あとでまた来ますから、ご利用ください」と笑顔で返してくれた。
「どちらまでご利用ですか」と聞かれたので、私は「千葉駅までです。もうすぐです」と答えました。
すると千葉駅で降りる時に、若手車内販売員さんは、デッキで見送ってくれた。注目されないまま静かに消滅していく房総特急の車内販売を、一緒に惜しむ気持ちを共有した気がしました。
【2】VSEシートサービス
小田急ロマンスカーVSE車両では、2016年3月までは《シートサービス》を行なっていました。
ワゴン販売ではなく、アテンダントさんが巡回して注文を取って届ける形式でした。
上の写真↑のようなカゴに、注文した品を載せて届けてもらえるのです。
気分的にも快感です。
当時は、ホットコーヒーが、ガラスの容器で届けてもらえました。
手間がかかりコスト面で厳しくなったようで、ワゴン販売に変更されました。(現在はワゴン販売も廃止)
この最終列車で、私は往復しました。
最後のシートサービスを利用しました。
アテンダントさんと顔見知りの常連客2人も乗っていました。2人とも感じ良かったので、最後に準備室に突撃するなどせずに、常連さん2人の邪魔にならないように、おとなしく過ごしたのでした。
スイーツ、弁当はじめ、色々な車内販売品を用意してあり、車内販売を利用するためだけに、2往復したものです。
町田から上りに乗ると、乗車して5分以内に販売員さんが来て買うことができて、ストレスゼロ。
古き良き時代でした。
【3】初代伊予灘ものがたり
2021年12月に、初代「伊予灘ものがたり」が引退して、ラストランを迎えました。
2代目にリニューアルされるとはいっても、列車そのものが無くなるのです。
大好きな観光列車ですから、私も指定券争奪戦に参戦しました。
2本乗ることができました。
飲食も、グッズも最後に楽しみました。
小田急VSEと違って、アウェイでなくホームでの出来事ですから、時代がひと区切りした気持ちになりました。
【4】東海道新幹線~10月31日~
この10月末に、東海道新幹線のワゴン販売が打ち切られます。
グリーン車限定で車内販売は残りますが、非常に大きな縮小となります。
現在、平日にも運転しているJRの特急のうち、41%が東海道新幹線の「のぞみ」「ひかり」です↑。
(「JRの特急」で「平日にも運転している」「下り列車」を数えました)
これが「事実上の車内販売廃止」と言っても過言でない状態になり、59%しか残らなくなるのです。
東京駅では、ホームの8カ所に、ドリップコーヒーの販売機が設置されます。
10月20日から利用できると表示がありました↓
そこで、隣のサーティーワンアイスの販売機でアイスを買いました。
予想通り、あまり固くはありません。「シンカンセンスコシカタイアイス」ですね。
10月20日になったら、コーヒー飲みに東京駅に行かなきゃ。
ホームの自販機で1杯300円~500円ですから、どんな評判になりますか・・・。
さて、東海道新幹線で最後のワゴン販売を10月31日に利用する予定です。
運よくこの日は仕事が休みです。
★17時頃の新幹線で東京から名古屋へ向かう予定です。
名古屋まで乗れば、普通車でもワゴン販売は利用できるでしょう。
★名古屋22:12発、東京23:45着の最終「のぞみ」でワゴン販売の最後を見送ります。
車内販売の準備室・11号車の10号車寄りです。準備室前にも行きやすいグリーン車利用です。