「おれんじ食堂」に乗車してきました。
【1】おれんじ食堂とは
九州新幹線開業に伴い、並行在来線は第三セクター「肥薩おれんじ鉄道」となりました。
この鹿児島県と熊本県の海岸沿いを走る観光列車が「おれんじ食堂」です。
運行開始10周年を迎え、全国的に見ても伝統あるレストラン列車と言えます。
車両は、あの水戸岡鋭治氏のデザインです。
座席は豪華と言うよりは、食事をするのに機能的になっています。
走る区間は鹿児島県・熊本県の旧鹿児島本線の海沿いですから、海を見やすい座席になっています。
写真のように海を向いた席が多いです。
対面の席も、写真↓のように座席を少し角度をつけてあります。
これで、海の景色を眺めやすくしてあります。
【2】車内の様子
上の写真には、観光列車の特色が何か所も入っています。
列車の発車を知らせる鐘。
雨の日の下車観光に使ってもらう傘。
そして、先頭の車窓を楽しみたい子ども向けの座席。
飲食物の準備に使用するカウンターです↑
小さなお菓子は、自由にいただけます。
水戸岡車両だけあって、地域の特産品を入れるスペースがあります。
【3】1便・2便・3便
他の観光列車と同様に、基本的には土曜休日に運転されます。(ダイヤと料金は2023年7月現在)
《1便》モーニング
出水7:54→新八代9:39、4000円
気軽に「おれんじ食堂」に乗れるのがモーニングです。
このあと昼間の観光列車に乗れますから、私は3回利用しました。
(2020年4月のメニュー。他にコーヒーも付きます)
《2便》スペシャルランチ
新八代10:40→川内14:46、22000円
最も人気のコースです。
ただし、値段が高く、満席の日が比較的多く、他の観光列車と同じ日に乗りにくいため、
まだ私は利用していません。
《3便》サンセット
川内15:35→新八代19:04、15000円
冬期は区間が短くなります。
天気が良ければ海に沈む夕日が眺められます。
今回も含めて2回目の乗車です。
【4】川内駅から乗車
予定より早く始発の川内駅に到着できました。
アテンダントさんたちに挨拶できる時間が取れました。
15:35に川内駅を発車します。
しまった、スタンプを押すのを忘れてしまった。
まぁいいや、また乗りに行くし。
【5】薩摩高城駅で海岸へ
川内駅を発車して17分、薩摩高城駅に到着しました。
ここでは23分の下車観光があります。
駅から海岸までは、肥薩おれんじ鉄道の敷地です。
この広い土地を、社員が少しずつ道を整備して、下車観光できるくらいになったのです。
この日の乗客は、約8人でした。
実は、前日の土曜日の3便サンセットは、ほぼ満席でした。
乗務員の皆さんと話をして、ゆったりと乗りたいため空いていた日曜に乗車日を強引に変えたのです。
新八代19:04着で、当日に東京に帰るハードな日程になりました。
乗務員さんは、海岸まで案内してくれました。
猛暑ではありましたが、車内で座ったままはあり得ません。
最も高い場所に階段とロープが設置されました。前回は無かったような。
海岸近くを散策します。
2015年には、海岸を歩いていたら急に大きな波が来て、足がずぶ濡れになってしまったことを思い出しました。
8年前よりずいぶん整備が進んでいます。
【6】阿久根駅でお土産
薩摩高城駅の次は、阿久根駅に8分停車します。
こちらでは、お土産が配られます。
焼き菓子がお土産として配られました。
でも賞味期限が近い品が激安でしたので、ほぼ同じものを追加購入しました。
手前の2つが有料の追加。奥が無料サービス。
お土産の業者の方は、手を振ってお見送りしていただきました。
駅員さんより、製造販売業者さんの方が、ありがたみが出ますね。
ちなみにお土産は、引換券を使用します。
同時に乗車時に渡されたのは、オレンジ食堂10周年のシール↑。
阿久根駅は水戸岡デザインの駅舎です。
【7】出水駅
新幹線との乗換駅でもある出水駅に停まります。
ここでは、お土産店で品物を買う時間があります。
私は「さつまあげ」を購入。6時間後には自宅に帰る最終日だから買えました。
駅前には蒸気機関車が静態保存されています。
顔出しパネルもありけり。
食事や夕日については、次の記事「後半」でまとめます。
●おれんじ食堂の今までの記事はこちら↓