しなの鉄道「ろくもん」姨捨ナイトクルーズに乗車してきました。
【1】姨捨ナイトクルーズとは?
通常の「ろくもん」と比べて、中身が充実しているのが特色です。
★全部で5時間25分と長い時間楽しめます。
通常の「ろくもん」だと2時間10分程度ですから、2倍以上です。
★上田駅では「みすず飴」で知られている飯島商店に下車観光。
貴重な特別室を見ることができます。
★そして、姨捨駅で夜景を楽しめます。
生演奏を聴きながら、夕暮れの景色を眺めることができます。
★車内で盛り付けられた繊細な料理は、小諸駅の停車場ガーデンカフェが担当です。
★料金は、そのぶん高くて24800円です。
通常の15800円より割高になります。
【1】軽井沢駅
軽井沢駅から、ろくもんの「姨捨ナイトクルーズ」に乗ります。
ホーム横の桜が満開です。
標高が高く涼しい軽井沢は、4月22日でも桜がキレイです。
青空に桜、いいですねぇ。
カッコいいアテンダントさんによる「ほら貝の合図」で出陣します。
この日の列車は満席でしたが、ほら貝の合図は約3人の乗客の前で吹かれました。軽井沢駅舎2階の水戸岡待合室で、ゆったりしていた人が多かったためのようです。
【2】3色の自販機「フランス国旗!?」
軽井沢駅のホームには、飲み物の自販機があります。
左から、赤・白・青です。
新幹線ホームの側から眺めると、青・白・赤です。
数日前にはG7外相会議が軽井沢で開催されました。フランスの外相が乗ったグランクラス12号車の停車位置とは、大きく位置がずれていましたから、気づかれなかったでしょう。
【3】まずは1杯
軽井沢を発車したのは14:50、食事にはやや中途半端な時間帯です。
そこで、軽い飲み物・食べ物(アミューズ)が出されました。
蓼科ポークのサラダベーグル、ろくもん七味風味のカマンベールチーズです。
お酒は地元・坂城町のりんごを使った「坂城発泡にごりシードル」ですが、これ軽くてホントに美味いんです。
この他に、もう1杯、別料金で頼みました。
梅酒のブランデー仕込みです。
【4】飯島商店の見学
上田駅では、1時間以上停車します。
この時間に、上田駅から徒歩2分ほどの飯島商店に向かいます。
ろくもんアテンダントが引率して、信号を渡ります。
「みすず飴」で知られている昔からの有名店です。
戦前からの老舗で、地域経済の振興にも貢献してきた商店で、伝統を感じる建物です。
この日の「ろくもん」は満席で人数が多かったので、2号車の外国人観光客が先に2階を見学しました。
伝統を感じます。
お土産として、みすず飴が配られました。
私はこの他に、1階の店舗で「あんみつ」1個500円を購入。
下車観光すると、何か買いたくなるんです。
【5】久々!記念撮影
飯島商店から上田駅に戻ると、久しぶりに見覚えのある方が待ち構えていました。
元上田駅長さんで、現在は別の部署のようです。
駅長当時は甲冑をつけて「ろくもん」の乗客と記念撮影をしていたただきました。
【6】本格的な料理
上田駅を発車すると、小諸駅前の店「停車場ガーデン」による料理が提供されます。
まずは前菜。
種類が多くて、見栄えが良いです。
パンとスープが付いてきます。
メインの魚料理です。
ろくもんでは「シナノユキマス」を使用した料理を出す店が多いです。
地元の美味しい魚ですから食材に使うのでしょう。
メインの肉料理ですが、蓼科牛のサーロインステーキです。
これ、赤ワインに合います。
料理の一覧です↓
料理に添えられている花は、料理を担当している「停車場ガーデン」が無農薬で栽培したものです。
食べることができる花なのです↓
【7】ワイン3本
通常の食事付きプラン15800円より高い24800円だけあって、食事の際にワイン3杯がつきます。(セコイ言い方ですが)
ワインに詳しくはありませんが、素人でも飲みやすいワインです。
【8】篠ノ井からJR区間
篠ノ井駅から姨捨を経由して聖高原まで往復します。
JR区間になりますので、JRの運転士と車掌に交代します。
車内のアナウンスをする車掌さんも、観光列車に向きの三大車窓の話をするなど、親切でした。
JR東日本の長野支社は、他にも観光列車を運転していて、心構えは徹底しているようです。
【9】姨捨駅
姨捨(おばすて)駅で、見下ろす景色を楽しむために停車します。
生演奏も加わり、素敵な時間です。
詳しくはこちら↓
【10】デザート&コーヒー
聖高原付近で、最後の品・デザートが出されました。
ミカドコーヒーも一緒です。
苺と木苺のフロマージュブランのムースです。
サブレもついています。
美味しいのはもちろん、目で楽しませてくれます。
【11】感想
私が「ろくもん」に乗ったのは、今回で30本目(27日目)になります。
そのうち食事付きは17本目ですが、ナイトクルーズは初めてです。
感じたことをまとめますと、
★「姨捨駅」と「飯島商店」は1回行くべし
好きな人は何度行っても良いのでしょうが、普通の人でも1回は行く価値があると思います。
飯島商店の趣ある建物、素敵です。姨捨駅の夕暮れを時間を変えて見られるのは貴重です。
★観光列車ファンなら特にクルーズはおススメ
観光列車ファンなら、クルーズがお勧めです。
様々な見どころがあります。
24800円と15800円だから料金は約1.57倍ですが、時間は5時間25分と約2時間10分で2倍以上。
料理は通常の運行と甲乙つけがたいですが、長時間乗れるのは大きな魅力です。
★軽井沢14:50発
観光列車にしては、遅い時間に発車するのも特色です。
観光列車マニアでしたら、他の列車を先に乗ることも可能になります。たとえば
「北信濃ワインバレー列車」(長野電鉄)で湯田中11:20発→長野駅着12:30
「ハイレール1375」で小淵沢10:40発→小諸12:56着
「べるもんた2号・52号」で新高岡13:13発の「はくたか」に接続(2号は高岡乗換)
「ゆざわShu※kura」で12:31浦佐着、新幹線高崎乗換で軽井沢
結構使える時間帯です。
★アテンダントさん
今回も、立派な接客応対でした。
また乗りに行きます。
「ろくもん」などでの車内販売の話は、また今度。
「ろくもん」の今までの記事は、こちら↓