今回は、山陽新幹線に1日中、乗りまくった話です。
【1】乗り放題で車外断食を決行
JR西日本に乗り放題の「西なびグリーンパス」を買いました。
50歳以上限定ですが、35000円で新幹線を含めてJR西日本に、5日間乗り放題となります。
せっかくの機会ですので、車内販売以外は何も飲まない・食べない「車外断食」をして、4日間生活することにしました。
今までは2月3月に「車外断食」したことはありますが、脱水症状になる可能性がある7月に挑戦です。
それなら、1日だけ朝から深夜まで、山陽新幹線に乗りまくるのも面白いかなと考え、乗りまくることにしました。
具体的な条件は、3つです。
★「のぞみ号」限定
山陽新幹線で車内販売があるのは「のぞみ」だけです。
「さくら」「みずほ」は車内販売が無いですから、除外します。
★6時から24時
新幹線ですから、朝6時から24時までの範囲で走っています。
18時間のうち、乗り換え時間を考えると16時間半くらいが限度になります。
★過去の記録を抜く!
今まで私が乗りまくったのは、昨年6月の東海道新幹線です。
1日で東京~新大阪を3.18往復した3518.6km、15時間57分です。
これを抜こうというわけです。
【2】4000km超えの計画
計画を練ると、博多6:00発の「のぞみ2号」スタートして、広島折返しを使うと、山陽新幹線を乗りまくれることが分かりました。予定通り乗れれば、
1日で、16時間12分の乗車、乗車距離4062.5kmに達します。
昨年の「東海道新幹線乗りまくり」を抜く記録になる計算です。
すべて車内販売が営業している「のぞみ号」の利用です。
言葉で説明しても、分かりにくいので、図にしたらこうなります。
変則で、博多~新大阪を4往復するのです。
【3】1本目「のぞみ2号」自由席 博多6:00発→(新大阪8:28着)
いよいよ乗りまくりの日、7月19日になりました。
博多駅前のホテルを5:30にチェックアウト。
「のぞみ2号」は新型のN700Sですが、N700Aと乗り心地は同じと感じますので、特にラッキーとは感じません。
連休明けの朝ということで、会社に出勤する会社員で混雑しています。
本日は、この列車だけ隣に客が座りました。
新大阪を8:41に発車する博多行き「のぞみ3号」に乗るには、ホームの上り下りも考えたら8:39着が必須です。
回復はできず、新大阪折り返しを断念しました。
新神戸で折り返して、予定通りの「のぞみ3号」に乗ることとにしました。
4000km達成できなくても、せめて夕方くらいまでは希望を持たせてほしかったんですけどぉ。
今日こそノーヒットノーランだと意気込んて投げ始めたなら、7回くらいまで希望を持ちたかったです。これでは1回表でホームラン打たれたようなものです。
【5】2本目「のぞみ3号」グリーン車 新神戸8:54発→(11:08着予定)
新神戸から「のぞみ3号」に乗車。あらかじめ確保していたグリーン車です。
5日全部で8回までグリーン車に乗れますが、私はこの日に4回グリーン車です。
この「のぞみ3号」でも、弁当もサンドイッチも置いてありません。
私の価値観では「柿の葉寿司」は弁当とは認めていません。
でも仕方なく、柿の葉寿司を食べることに。
たまには悪くないですが、これで1200円は高すぎます。
車外断食をしなければ、楽してサンドイッチを食べられました。
新神戸駅のホームには、セブンイレブンの自動販売機が設置されていました。
ここには、「おにぎり」や「サンドイッチ」が入っています。
手ごろな値段というのも魅力です。まあ、風流ではないですし、ワクワク感もないですけど。
【6】再びストップ&乗り逃し
新大阪折り返しが新神戸折り返しに変更となったため、今日の乗車距離は73.8km減って、3988.7kmになります。
と・こ・ろ・が、再びトラブル発生。
新下関~新山口間の雨量規制は、一旦解除されて通常の速度で運転再開されました。
ところが、また規制値に達してしまいました。
「のぞみ3号」は、新岩国付近のトンネルでストップ!
大きく遅れてしまいました。
これでは次の「のぞみ24号」に、博多はもちろん小倉で折り返すのも無理です。
ともかく、小倉駅で降りて次の「のぞみ」で折り返すことになりました。
小倉駅で降りると、おや?隣のホームに「のぞみ号」が停まっています。
乗る予定だった「のぞみ24号」も遅れていて、小倉駅を発車しようとしていました。
これは、挽回する大チャンス!と階段を走りました。
しかし・・・20秒ほど間に合いませんでした。
ガッカリ⤵
【7】3本目「のぞみ26号」自由席 小倉11:55発→新神戸13:55着
小倉折り返しで、「のぞみ26号」に乗車。
車内販売のワゴンが来ました。
弁当が買えました、やったネ。
華弁当1200円です。好きな弁当です。
腹を空かしていたら、何でも美味く感じるんですけど。
乗車した「のぞみ26号」は、博多発車が遅れたため、新大阪で折り返すのが無理になりました。
やむを得ず、また新神戸折り返しとなりました。
【8】4本目「のぞみ29号」自由席 新神戸14:15→博多16:30
ワゴンが来ました。
「恋するジャージーミルクアイス」430円を買いました。
さきほど弁当を食べたため、高級なアイスをいただきました。
さほど固くはないですね。
昨年の「東海道新幹線乗りまくり」と比べると、山陽新幹線はトンネルが多く、景色を楽しみにくいと感じます。
トンネルばかりだと、つまらないんですね。
そして、トンネル内の「ゴー」という音で、放送も聞こえにくいのに加えて、小声で「車内販売でございます」と後から言われても気づかないのです。経験が少ないパーサーだと注意しても見逃してしまいます。
【9】5本目「のぞみ50号」グリーン車 博多16:39→新大阪19:07
やっと博多から新大阪まで、山陽新幹線を全区間乗ることができました。
まだお腹は空いていませんが、何しろ弁当やサンドイッチが買いにくいのです。
もし弁当かサンドイッチがあったら、新大阪到着直前に食べても良いなと思い、確かめましたが、ありませんでした。
買ったのは、アイスコーヒーとドーナツ棒です。
「瀬戸内檸檬ドーナツ棒」160円です。
くまもん柄の黒糖ドーナツ棒と似ています。
【10】6本目「のぞみ51号」グリーン車 新大阪19:23→広島20:48
あと3本の乗車です。
これで弁当が買えなかったら、あと2本は21時過ぎで品切れが確定的です。
回ってきたパーサーに尋ねたところ・・・ありませんでした。
今日は、もう弁当とサンドイッチは買えないと思い、パンと酒とつまみを購入。
クリームチーズ生ハム包みって、気が利いたつまみ、素敵です。
600円と若干高いものの酒に合います。
【11】7本目「のぞみ号」自由席 広島21:03→新神戸22:16
広島で折り返しです。運悪く、広島カープ対阪神タイガース戦が、開催されていて、20:33に早く終了しました。
写真は、一本前の「さくら」に乗り込む人たち。
混雑しましたが、カープファンで騒ぐ人はおらず、車内は予想外の静けさでした。
チョコボールと、白桃ジュースを買いました。
弁当は、指定席利用者に限り、前日24時までならメールで予約できます。
新神戸で折り返す際に、指定券を取って弁当予約をしようと思ったら、窓口が閉まっていました。
次の日も、弁当予約なしで乗り鉄します。
【12】8本目「のぞみ109号」グリーン車 新神戸22:42→広島23:54
広島行の最終「のぞみ号」です。
広島発着は、パーサーが原則1人ですので、車内販売はグリーン車限定となります。
短区間ですが、車内販売を利用するためにグリーン車を利用します。
無駄な質問とは思いつつ、念のため弁当とサンドイッチが無いか尋ねました。
すると「サンドイッチならありますよ」と天使のお告げが。
朝のセット用のサンドイッチ、単品330円です。
小さめですが、サンドイッチを手に入れました。
客観的に見れば、これで330円は安くはないのですけど、空腹で困っている者にとっては、安く感じるのです。
小さいサンドイッチですが、気分的には腹いっぱいです。
23:54、広島駅に到着しました。
広島駅前のホテルに着いた時には0時を回っていました。
疲れていたため1時に寝ることができました。
それでも、次の日は7:40に起きて乗り鉄です。
【13】本日のまとめ
大雨の影響で、予定通りの乗り鉄はできませんでした。
「のぞみ号」が遅れましたが、降車駅の1駅手前も「のぞみ停車駅」なのが、影響を少なくできた要素です。
遅れが出て、新大阪折り返しが困難になったら、1駅手前の新神戸折り返しができたのです。
下りでも、博多折返しが無理になったら、1駅手前の小倉で折り返せました。
一覧にすると、こんな感じです↑。
そして本日の「成果」を計算しました。
《乗車距離》
予定では、山陽新幹線を1日で4062.5km乗ることにしていました。
実際は大雨での遅れがあって、1日に乗車できた距離はというと・・
3780.5kmです。
昨年の東海道新幹線3518.6kmを抜きました。
4000kmには達しなかったものの、自己新記録です。
これで、やった!と満足感が得られます。
《乗車時間》
乗車時間は、16時間12分を予定していました。
乗車時間を「時刻表上」と「実際」に分けて計算しました。
すると、時刻表上の計算では、14時間47分となりました。
でも列車が遅れてそのぶん車内に滞在したので、
実質的な乗車時間を計算したら、ちょうど15時間30分となりました。
東海道新幹線で乗りまくった15時間57分は抜けませんでした。
乗りまくって感じたことは、
★車内販売では、弁当の大切さを思い知りました。
さらに、弁当が無くても、飲み物が買えるので脱水症状は避けられました。
「さくら号」に全区間乗ると、飲み物が4時間以上買えませんので、これは一大事だなと改めて感じました。
★ホットコーヒー、アイス、弁当が車内販売で買える路線は、もう東海道山陽新幹線くらいしかありません。
こういう車外断食が、何とかできたのは車内販売を頑張って継続してくれている鉄道会社があるからです。採算は厳しい面がありますが、頑張ってくれていることに感謝です。
★車外断食で乗りまくりなんて無茶をしましたから、疲れました。
8本中4本がグリーン車でも、体力すり減らします。
当分、こんな楽しい無茶はできないかな(^^)/