『一万三千尺物語』で寿司を食う【後半】 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

あいの風とやま鉄道の観光列車「一万三千尺物語1号」に乗車しました。

前回の車両や駅での歓迎に続いて、今回は食事、車内販売、接客について。

 

【1】飲み物

富山駅を発車しました。

すぐ出されたのは、「柚子スパークリング」です。

ウェルカムドリンクとして出されました。ジュースに変更することもできます。

本来は、寿司には日本酒が合うのかもしれませんが、地ビール500円を頼みました。

宇奈月ビールケルシュです。これで寿司が美味くなります。

2年前には、同じ「宇奈月ビール」でアルトを頼みました。

似ているビールですね。グラスに注げるのが気分出ます。

地ビールで500円なら手頃感があります。

この他にも、飲み物の注文ができます。

 

【2】料理

乗車すると、初めは水、おしぼり等が置かれています。

《茶碗蒸し》

最初に出されたのは茶碗蒸しです。

振動でスプーンが動かないように、へこんでいます。

《料理が2段で》

料理が2段の重箱?で、届きました。

二段重箱の中には、寿司と3皿の料理が入っています。

寿司8貫です。

紅ズワイガニ、白海老、甘海老はホントに美味いです。

3皿の料理もあります。

揚げ物はビールに、よく合います。

メニューはこちらです。

《お椀》

お吸い物もついています。

私はビールとお吸い物を交互でも抵抗ないです。

 

《コーヒーと和菓子》

コーヒーは、ファスナーの製造で有名な地元企業のYKKが、ブラジルに農園を作り、そこで作られた品です。

他県から来た観光客は、富山ならではの品を味わいたいのです。これは良いですね。

 

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【3】車内販売

お酒など料理と一緒に飲むものは、アテンダントに頼むと席に届けてくれます。

お土産は、2号車の売店で購入できます。

キーホルダー、缶バッジは500円です。↓

ほたるイカ浜干し600円、YKKコーヒー250円。

かまぼこチップス220円は、車内で食べることもアリですね。

 

実際に私が買ったのは2つです。

1つは「ピンバッジ」2個セットです。

列車名「一万三千尺物語」にちなんで1300円にしたようです。

もう一つは、バームクーヘン「木来里(きらり)」です。

ゆるきゃら「きらりん」と関係あるのかな?

「コーヒーのおかわり、いかがですか」と聞いてくれたのが嬉しくて、アテンダントさんがその手に持っていたお菓子を買うことにしました。(ホントは別のアテンダントさんから買って、利用回数を増やしたい事情がありましたが。)

焼き印が入っていて、750円です。

この日の夕方に、乗り継ぎの時間が4分と短くて、食べ物を買えませんでした。

その腹を空かせたときに、ちょうど良い食料となりました。

 

 

【4】泊駅で折り返し

「一万三千尺物語1号」は、富山駅を発車して、泊(とまり)駅で折り返して富山駅に戻ります。

泊駅で停車時間がありますので、多くの乗客は一旦降ります。

これより先は、新潟の「えちごトキめき鉄道」の列車が走りますので、接続駅になります。

あいの風とやま鉄道」と「えちごトキめき鉄道」を合わせて、

「あいのトキめき駅」ですか、なるほど(^^♪

 

ヒスイが入った石が待合室に置かれています。

触ることはできますが、150kgですから簡単には動かせません。

ここでも、乗務員の方々が、丁寧に案内してくれました。

 

 

【5】計算された接客

「一万三千尺物語」には、2020年6月にも乗車しましたが、その2年前より接客水準が明らかに上がっていました。

描ききれないですが、いくつかまとめると、

(1)富山駅で扉が開き、乗り込みました。男性アテンダントさんが私の席の位置を案内してくれました。

だだ、私はまだ誰もいない車内を撮るため、案内を聞かずに、急いで車内の撮影を始めました。10枚ほど撮って席につくことにしました。先ほど案内してくれた男性アテンダントさんは、次の乗客に説明中でしたが、私に一言「10Eはそちらです。」

(2)私のテーブルの近くに、追加する飲み物のメニューがありませんでした。私がアテンダントさんに「あの~っ、別料金で追加する、飲み物のメニュー、」と言い終わる前に、近くにいた別のアテンダントさんからメニューが届きました。

全体をよく見ているのが分かります。

経験がさほど多くないアテンダントさんを、他のアテンダントさんが後方支援しているように見えて、非常に気分良いです。これ、簡単ではないことでは無いです。

組織的に打ちあわせを繰り返しているのでしょうね。

(3)乗客は1号車と3号車に分かれて座っています。

楽しませるために、案内の声は両方の車両で聞こえるのですが、1号車と3号車に交互に移動して話をします。

乗客の反応を確かめながら、交互とは言え乗客の近くで案内するのは、さすが引き付けるプロです。

過度でなく適度な突っ込み、さじ加減は素晴らしいです。

上の写真は、井上陽水の話になった時に、格好も陽水に変身した光景。

(4)実は、せっかく寿司職人さんが乗り込むのだから、ひとこと乗客の前であいさつした方が良いのでは?と思っていました。積み込みでなく、列車内で握りたての寿司を出すのですから、「本日の寿司を握らせていただいた××と申します。新鮮な富山湾のエビを、どうぞご賞味ください」くらいでも良いと思いました。

ただ、車掌さんや駅員さんも含めて、接客水準がすごく高くなってますから、もし寿司職人さんが腕は良いけど口下手だと無しでもいいのかなと感じます。(私の祖父は寿司職人なもので)

 

1万3000円(お土産付きだと1万5000円)と安くない料金ですから、しっかりした接客が望まれます。

ですが「一万三千尺物語」は、私の思う基準を大きく超える接客水準だと思います。

また乗りに行きたいのですが、リピーターになっている観光列車は「ろくもん」「伊予灘ものがたり」をはじめ結構ありますので、頻繁には行けません。でも年に1回、行きたいです。

 

「一万三千尺物語」の今までの記事はこちら↓