石川県を走る特急「花嫁のれん」に乗ってきました。
「花嫁のれん」号は、金沢駅〜和倉温泉駅を1日2往復走る観光列車です。
人気の2両編成で、全席が指定席です。
北陸に2日間滞在して、5種類の列車で車内販売を利用する強引なスケジュールを組みました。
(1)城端線「べるもんた」
(2)えちぜん鉄道
(3)あいの風とやま鉄道「一万三千尺物語」
(4)七尾線「花嫁のれん」
(5)のと鉄道「のと里山里海号」
今回は「花嫁のれん」です。
【1】花嫁のれんに乗車
(特に撮影日が入っていない写真は、2022年5月撮影です)
「花嫁のれん号」は、赤と黒を基調とした華やかな塗装です。
金沢駅の乗り場には、「花嫁のれん」がかかっています。
加賀では、嫁入り道具のひとつとして「のれん」を持参する習慣があり、そこから列車名になりました。
車両の側面も、華やかです。
(↑2019年3月撮影)
【2】1号車・半個室とは?
「半個室」と言う表現は、一般的には使われないと思います。
棒が何本か立てられており、通路から見えはするけど一応仕切りになっている特殊な個室です。
あまり使われていない用語ですが、「半個室」と呼ばれています。
グリーン料金不要で、他の特急指定席と同じ料金で乗ることができます。
「花嫁のれん」は2両編成ですが、今まで乗った4本とも2号車でした。
1号車の半個室は、なかなか席の確保ができませんでした。
今回乗ったのは、5月29日の和倉温泉行き下り「花嫁のれん3号」ですが、2人用の半個室が取れたのです。
4人用の半個室ですと、3人組と相席になる可能性大で、気兼ねせざるをえないためパスです。
その点、2人用の半個室なら、相席でも1対1ですから心配はいりません。(若い女性でしたら、酔っぱらいオヤジと相席となるリスクはありますが)
(↑2016年3月撮影)
じゅうたん敷の床は、日本庭園の砂利と飛び石を表現しているとのこと。
1号車の半個室は、こういう点からも人気なのですが、旅行会社のツアー客が利用するのが目立ちます。
今回は、石川県や東京都は3月21日まで「まん防」が出されていて、大規模なツアーの企画・募集・申込が間に合わなかった面がありそうです。
【3】それぞれの半個室
入口の方から順に紹介します。広角レンズがあれば、もっと伝わりやすいのですが・・・。
■桜梅の間(4人用)8ABCD
最も入口と売店に近い4人席です。壁が金色で、高級感あります。
■撫子(なでしこ)の間(4人用)7ABCD
こちらも4人席で、座席はゆったりしています。
テーブルにアクリル板をつけているため、4人で使用すると弁当を広げるスペースに困ります。
■扉絵の間(3人用)6ABC
3人の変則的に配置の席です。
■鉄線の間(2人用)5AB
こちらは2人用。改造したため窓割が合っていません。
■菊の間(2人用)4AB
2人用席です。相席になりそうですが、一人客でも違和感ない席です。
■笹の間(3人用)3ABC
3人とも車窓を楽しみやすい座席の配置です。
テーブルのアクリル板は、無くても良い気がしますが。
角度を変えると、こんな感じです↓(2019年3月撮影)
■錦秋の間(2人用)2AB
今回私が確保した席です。私は金沢駅を発車するかなり前に、車両に乗り込みました。すでに乗っている客は1人だけでしたが、私の隣の相席の方でした。そのため上手く撮れませんでした。
2人席は他にもありますが、偶然でしたが、この2B席は最高の席でした。
写真↓のように席の隣のテーブルに、荷物が置けます。その下にも大きめのカバンを入れられるスペースがあります。
更に、下り和倉温泉行きだと進行方向を向いています。すごくラッキーでした。
■青の間(4人用)1ABCD
小さい子どもが靴を脱いで過ごせるのは、4人席がお勧めです。
特に端の青の間は、個室に近く、子ども連れに向いています。
半個室の柱には、個室名が表示されています。
この点は、温泉旅館のイメージですね。
【4】2号車の座席
2号車も豪華な造りですが、一般的な特急に近くなっています。
こちらも、3列の座席ですが、1号車と同様に普通車指定席扱いです。
運賃と指定席特急券で乗車できます。それ以外のグリーン料金の類は要りません。
■カウンター席
今まで私が一人で乗る時は、1人で乗りやすい2号車のカウンター席にしました。1号車の半個室は、旅行会社が押さえる季節が多かったようです。仮に半個室に空きが出でも、旅行会社の団体ツアーに混ざるのは居心地よくない気がしたもので。
このカウンター席は、回転できます。
ただし、リクライニングシートではないので倒すことはできません。
(2019年3月撮影)
■2人席
1号車にも、2人用の対面席があります。
■4人席と金箔
4人席もあります。
和倉温泉発着だと観光客が主ですから、1人客は座りにくい席が多いです。
金色の壁は、豪華です。
大画面のモニターがあります。
新型コロナ以前は、観光PRをしていたこともあります。
(↑2019年3月撮影)
大型モニターの横には、スタンプと観光パンフレットが置いてあります。
■おまけ・七尾駅
七尾駅には、「花嫁のれん」の車両の形をした撮影スポットがありました。
よくできています。
今まで「花嫁のれん」に乗車した記事はこちら↓