今のうちにグリーン車に乗ろう!? | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

JR東日本の特急グリーン料金が、2022年春から値上げされます。
今回はグリーン料金値上げの話。
 
【1】JR東日本で特急グリーン料金値上げ
JR東日本の「はやぶさ」「とき」等の新幹線、「あずさ」「ひたち」等の在来線特急で、グリーン料金が値上げされます。
具体的には・・・
【100kmまでの区間】
JR東海・西日本→1300円
JR東日本→→1050円から1300円に。
【200kmまでの区間】
JR東海・西日本→2800円
JR東日本→→2100円から2800円に。
距離によって微妙に異なるものの、「JR東日本だけグリーン料金が安かったのが、JR他社並みに戻る」というのが適切な言い方だと思います。約20年前に、JR東日本がグリーン料金を値下げしたのです。
そして、新幹線の「グランクラス」、サフィール踊り子の「プレミアムグリーン」の料金も、値上げとなります。
詳しい金額は、公式案内をお読みください↓(PDF)
 
 
【2】一応は値上げに理解
JR東日本の特急グリーン車は、4列座席が多く、普通車との差は小さい特急が目立ちます。
とはいえ、他社並みに戻るのは、一応理解はできます。(出費増は痛いですが)
 
「最繁忙期」の特急料金が400円増しになる来春には、グリーン車との差がすごく縮まるという事情もある。
たとえば、最繁忙期に100km弱の距離を乗車した場合の料金(在来線B特急)ですが・・・
《普通車指定席》1480円+割増400円=1880円
《グリーン車指定席》950円+グリーン料金1050円=2000円
何と120円差になってしまいます。
バランスを取る意味からも、収益改善を考えても適切な時期だったと思います。
 
 
【3】冒険的なポスター
先日、都内の飯田橋駅で地下鉄に乗り換えようとして、改札を通ろうとしました。
すると、目立つポスターが改札前に貼られていました。

「今のうちにグリーン車に乗ろう」

何という冒険的な、攻めたポスターなのでしょうか。

マイナス面の値上げを前向きにアピールするポスターですから、おかしくなって笑えて来ました。

私なら「値上げ前 今こそ乗ろう グリーン車」と5・7・5にしたくなりますけど。

隣にも、同じ趣旨のポスターが貼られていました。
2022年春からの値上げですが、まだ改定日は発表されていないようです。
このポスター前って、実はスマホを見るちょうどよいスペースになっているようでした。
ポスター前で、スマホの操作をして立っている人がいて、移動するまでに30秒待ちました。
よしっ、やっと撮れるや!と思ったら、すぐ入れ替わりに2人組が立つ。
2分ほどしてようやく2人組が歩き始めて私がスマホを構えたら、5秒もしないうちにまた別の人がスマホを操作しながらポスター前で立ち止まりました。要するに、私がスマホを構えたちょうど目の前でピタッと立ち止まったのです。
結構大変でした。
 
 
【4】JR四国でも
JR四国の「四国まんなか千年ものがたり」でも、グリーン料金が値上げされることになりました。
多度津~大歩危の全区間乗っても、65.5kmと短距離で、グリーン料金は1300円です。
これが200円値上げして1500円になると発表されました。
(↑四国まんなか千年ものがたりの車内)
こちらも私は理解します。
1号車と3号車は、1両の定員が22~24人で、非常にゆったりとしています。特急「あずさ」のグリーン車は1両で50席ですから、半分以下の定員なのです。
また、走る距離は短くても、時間をかけてのんびりと走るわけですから、他の特急グリーン車より高いのは無理ないと感じます。
来年の4月頃に走り始める「新・伊予灘ものがたり」も、この新料金1500円となります。
今までは普通列車グリーン券1000円で乗れたのに、特急料金とグリーン料金の合計2700円になります。
マニアが1日4本全部乗ると10800円になりますので、あまり無茶はできなくなりそうです。
その反動で、誕生月にバースデー切符使って追加料金無しで乗りまくることも、現在の仕組みでは可能です。何らかの対策が取られるか注目しています。
 
 
あと1週間で、現在の「伊予灘ものがたり」車両がラストランを迎えます。
仕事が多忙ですが、何としても出かけたいと思います。