観光列車のミネラルウォーター | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

観光列車・レストラン列車では、列車内で様々な料理を、乗客に提供します。

その際の「水」は、ペットボトルでミネラルウォーターが出されるのが一般的です。

今回は、ミネラルウォーターの話。

 

【1】グラスで水が出される列車

グラスに入った水が出される列車は少数派です。

大きな理由は、手間が必要だからでしょう。

ペットボトルなら、「もう1本くれ」という客はいないと思います。

「大きく揺れたらこぼれる」のは、ビールやコーヒーと同じですから、関係ないと思います。

別料金で飲み物を注文してもらうのを期待してということは、主な理由ではないと思います。

京都丹後鉄道の「くろまつ」では、グラスに入った水を提供しています。

畳のような美しいコースターでした。

1両なのに、何人ものアテンダントが乗務しているからこそできるのでしょう。

使い終わったグラスを割れないように収納して、地上の洗う場所に持ち帰るのも、結構手間がかかるようです。

 

【2】ウェルカムドリンクありで、水無し

料理と一緒に飲む飲み物を、最初に渡して、特に水を用意しない列車もあります。

「或る列車」「ザロイヤルエクスプレス」は、コーヒーやビールも含めて、飲み物に追加料金は不要です。

料金が高いだけのことはありますが、それなりの振る舞いをする必要があるでしょう。

(写真は「或る列車」2020年3月)

 

 

【3】多くは常温のペットボトル

食事が提供される観光列車では、水が出されることが多いです。

その多くは、ペットボトルで、夏でも冷やしていない常温です。

常温の理由ですが、

(1)2時間程度運行する列車が多く、すぐぬるくなってしまう。

(2)特に夏は水滴でテーブルが濡れてしまう。

(3)列車によっては、冷やすのに必要な冷蔵庫のスペースの確保が難しい。

こんなところでしょうか。

JR四国の観光列車では、初期の頃は水無しでしたが、食事に「いろはす」をつける列車が増えました。

 

 

【4】多くは地元の天然水

ペットボトルの水を出すのでしたら、やはり地元のミネラルウォーターがポイント高いです。

せっかく長野県に来たのなら、長野県の周辺で採れた水を飲みたいものです。

★ろくもん

しなの鉄道「ろくもん」では、長野・安曇野の「山のしずく」を出しています。

飲み物が1つ無料ですから、私はたいてい「ビール2本セット」をお願いして、水は持ち帰りますけど。

 

★おれんじ食堂

熊本と鹿児島を走る「おれんじ食堂」では、こしき海洋深層水のペットボトルです。

何かな?と注目されて、知名度アップにもつながるかもしれません。

 

★ながら

長良川鉄道の観光列車「ながら」では、地元の関市で採れた水をペットボトルにして出しています。

関商工高校とのコラボ商品とか。

 

★しまてつカフェトレイン

長崎県の島原鉄道の観光列車では、地元・雲仙島原の天然水を利用しています。

8月の乗車で、ホットコーヒーでしたので、冷たい水は有難かったです。

 

★一万三千尺物語

あいの風とやま鉄道の「一万三千尺物語」は、立山の王殿の湧水です。

あの立山の湧き水なら、ウマいに決まっています。

 

★雪月花

えちごトキめき鉄道の「雪月花」で出された水は、新潟県の胎内市の水です。

同じ新潟県でも、少し離れた中条駅(新潟と村上の間)がある市で採れた水です。

 

★ことこと列車

福岡県の平成筑豊鉄道の「ことこと列車」、ここでは「直方隕石の郷 力水427」です。

地元直方市のミネラルウォーターです。

 

★サフィール踊り子

JR東日本の全車グリーン車の特急「サフィール踊り子」、予約制のカフェテリアがあります。

ここでパスタやカレーを頼むと、天然水のペットボトルがついてきます。

下田市にある観音温泉の水です。沿線の水は気分が出ます。

 

 

【5】鉄道会社のミネラルウォーター

食事が出る観光列車でなくても、鉄道会社のミネラルウォーターがあります。

★青の交響曲

近鉄の特急「青の交響曲」で、カレーを頼むとペットボトルの水がついてきました。

奈良大和肉鶏カレー1100円で、オリジナルラベルの「ごろごろ水」がついてきます。

 

★富士急行

富士急行のミネラルウォーターです。

イベント参加時にいただきました。富士山ビュー特急の絵が素敵です。

 

★海里

羽越線を走る観光列車「海里」で、車内の販売カウンターで購入しました。

列車名が入っている水、買いたくなったのです。

 

★岳南電車

静岡県の富士山の近くを走る岳南電車。ここでも鉄道会社名が入った水があります。

夜景を楽しむ列車に乗った際にもらいました。

 

★JR東日本

信号機故障で「あずさ」が6時間遅れたときに、甲府駅でもらった水とパン。

5年間保存できるようになっている水です。

採水地は岐阜県の関市。「ながら」で配られた水と同じ会社「奥長良川名水株式会社」のミネラルウォーターです。

この時の話はこちら↓

 

 

食事には地元のミネラルウォーターをつけると、旅の気分が高まります。

今回は観光列車の目立たない脇役、ミネラルウォーターの話でした。