新潟県の第三セクター「えちごトキめき鉄道」では、国鉄時代からの車両を購入して、主に観光客向けの列車の運行を始めました。 車内販売も実施していると聞き、乗りに行きました。
【1】国鉄の急行色
えちごトキめき鉄道を走るようになった「急行車両」ですが、国鉄の急行電車の塗色です。
東京周辺では、常磐線の交直流区間を通して走る「急行ときわ」の色でした。
50歳過ぎた者にとっては、懐かしい電車と感じます。
結局は、普通列車として運転された短区間1回だけしか乗れませんでした。
朝には直江津から妙高高原の間を、「快速」として往復します。
この日の「快速」の際は、ヘッドマークは「妙高」となっていました。
《快速運転》
直江津8:43→→上越妙高9:00→→妙高高原9:37
妙高高原9:44→→上越妙高10:19→→直江津10:35
《急行運転》
直江津11:26→→→糸魚川12:34発→→市振12:52
市振13:10→→→糸魚川13:42発→→直江津14:31
直江津15:03→→→→→糸魚川15:51
糸魚川16:40→→→→→直江津17:08
※ともに土曜休日運転
※快速は、高田など他にも停車駅があります。
そのあと、直江津から糸魚川・市振を「急行」として2往復運転します。
その際は、ヘッドマークが「越後」となっていました。
なお、反対側は、ヘッドマーク無しでした。
1号車は、ボックスシートが指定席となっています。↓
クハ455-701
中間車・2号車です↓。 モハ412-6
3号車です。↓ クモハ413-6
【2】ロングシートとボックスシート
私は急行1号と2号の2号車に乗りました。
3両とも、ボックスシートの部分とロングシートの部分があります。
この日は、7人ほど座れるロングシート部分に、2人くらい座る程度で、ゆったり乗れました。
通学の高校生が多い路線では、「先輩と同じボックスには座り難い」「女子と同じボックスに男子は座り難い」ですから、ロングシートを入れるのが適切でしょう。
やはり人気はボックスシートです。
東海道線や高崎線の通勤時間帯では、ボックスシートは4人埋まる相席が前提ですから、足が窮屈なボックスはむしろ不人気なことが多いです。でも、さほど混まない場合は、ボックス占領ができれば乗り心地良いことになります。
結局、大半の1ボックスでは、1人の利用となっています。
景色の良い区間で写真を撮る様子↓
【3】指定席
観光急行には、指定席が用意されています。
1日6本の快速と急行の1号車ボックスを1人で占有できるのです。
8時間25分を乗りまくれる指定席で、発売してすぐに完売となりました。
弁当(カニ釜めし)、コーヒー、スイーツがついて急行指定席料金6800円です。(別途ホリデーツアーパス3000円必要)
指定席と言っても、2号車のボックスシートと同じ座席と言えます。
座席には、こう書かれています。
「このボックスシートは【指定席】」と。
指定券は1日単位での発売ですので、たとえば6本のうち5本だけ乗って帰った客がいると、最後の1本はボックスシートが空きます。空いていれば一般の客が座るのは問題ないとのことです。
弁当の容器を捨てる袋も用意してあります。
【4】車内設備
洗面所の設備もあります。
旧式の国鉄車両にしては、キレイなほうだと思います。
つり広告は、国鉄当時のものです。
私が小学生の時に上野駅に写真を撮りに行った時代は、上野発毎時0分が「ひばり」、4分が「やまばと」、30分が「やまびこ」、34分が「とき」、38分が「あさま」だった記憶があります。
昭和の者にとっては、なつかしいです。
ホームから乗りこむ際は、段差に注意。
【5】幕回し
市振駅に着きました。
県境の無人駅で、この先は富山県になります。
ここで急行は折り返します。
鉄道ファンのため?に、幕回しをしてくれました。
側面の行き先表示の幕を、順番に移動させる儀式です。
北陸本線を走っていただけあって、周辺の駅名が入っているのです。
こちらの金属製のサボも刺さっていました。
この急行の車内販売などの話は、次の機会に。