東武特急のスペーシアで、車内販売が打ち切られると発表されました。
本来でしたら、浅草発着のスペーシア「けごん」「きぬ」は、車内販売があります。
(「朝と夜の一部」と「JRで新宿に乗り入れる列車」には、車内販売はありません。)
ホットコーヒーや、ビール、アイスはもちろん買えますし、冷凍食品も温めて食べられる貴重な列車でした。
東武スペーシアの今回の発表を解説すると、こうです。
【1】「とりあえず車内販売休止で、再開が前提」だったのが、「正式に終了」と発表。
実際は、本日8月16日現在、新型コロナの影響で、車内販売は休止しています。
感染状況が落ち着けば、再開すると思っていたのですが、8月31日で終了と発表されました。
8月31日までの緊急事態宣言が、9月にも延長されると言われていますから、このまま再開せずに完全に終了してしまいます。
これから利用することはできません。
3月に小田急ロマンスカーの車内販売も終了しましたが、同じ形になってしまいました。
小田急ロマンスカーは、3か月前から「3月のダイヤ改正の日で車内販売終了」と発表されていました。
ですが、東京都の緊急事態宣言が延長され、最後の利用ができなくなってしまいました。
私は、結果的に最終日となった1月に運よく乗車できましたが、それでも3月にスッキリした形でお別れしたかったです。
東武スペーシアも、「さあ、最後の車内販売を満喫するぞ」という利用はできなくなりました。
【2】自動販売機も撤去
3号車の販売カウンターの横には、飲み物の自動販売機が設置されていました。
この自販機も撤去されます。8月31日を待たずに撤去される列車もあるそうです。
自動販売機が故障している姿を見ることが増えてきましたが、駅の販売機と値段はほぼ同じです。
夏は脱水症状になるのを防ぐために、欠かせないと思うのですが、残念です。
【3】利用者は減っていた
他の路線と同様に、もともと車内販売の利用客は減っていました。
以前は販売員2人乗務で、ワゴン販売とカウンター販売の両方実施していました。
近ごろは、1人乗務でカウンター販売だけとなっていました。
私は、スペーシアの販売カウンターのすぐ近くの席を選んで、特急券を買うことが多いので、利用客がどのくらいか確認しやすいのです。季節や時間帯によって売り上げは変動するわけですが、販売員の人件費を考えると赤字になるのは理解できます。
下りだと、北千住を発車してすぐは、カウンターに買いに来る客は一定数いるのですが、そのあとは閑散とする日が目立ちます。
私のような「車内販売好きの固定ファン」はいるものの、広がりがないと感じます。
(電子レンジと冷凍庫もあるカウンター↓)
「車内販売を楽しめるから東武で旅行しよう!」という付加価値があれば、車内販売で若干の赤字が出ても頑張れるでしょう。
経営的な数字は把握できていませんが、厳しかったのだと思います。
新型コロナが、あと半年で収束する等と分かりませんから車内販売再開の見通しが立たないでしょう。
【4】貴重な冷凍食品が終了
弁当は売り切れのリスクがあります。
でもスペーシアは、冷凍食品を温めて食べることができました。
(写真は焼きおにぎり↑)
ただし、冷凍食品を生産しているニチレイが、生産を中止すると発表。
どちらにしろ、冷凍食品は近いうちに打ち切られることが決まっていました。
ただ、ここまで早いとは・・・。
■冷凍食品の記事はこちら↓
■車内販売終了の公式発表↓
■過去の東武の記事はこちら↓
【5】車内販売終了は残念
スペーシアで車内販売終了は、ショックでした。
小田急ロマンスカーに続き、車内販売の廃止です。
それも、最後の利用ができずに、気分的にスッキリしない状態で終わりを迎えるのですから。
「マツコの知らない世界」の収録の際には、スペーシアの販売員さん2人に、お世話になりました。
その後に何度も、利用させていただきました。
やはり具体的に知っている販売員さんが乗っている列車だと、寂しいです。
この先、近鉄「青の交響曲」も心配になってきますし、他のJRも不安になってしまいます。
車内販売は、新型コロナで、あと3年くらい継続するハズだったのに、急に終了する結果になったように感じます。
※1日2本の記事を書いたのは、たしかこれで3回目です。
急な発表があったため、少しでも早くと思って書きました。