2月14日に運行された「伊予灘ものがたり」のバレンタイン特別運行の話、
前回は食事についての話でした↓
今回は、食事以外のお土産や装飾などの話です。
【1】申し込み
今回の特別運行は、みどりの窓口では買えない旅行商品です。
JR四国のホームページから、今回のバレンタイン特別運行を申し込みました。
クレジットカードで18000円を払いましたが、しばらくは「新型コロナで申し込み者が少なく中止になりました」という知らせが来るのではないかと、心配続きでした。2月2日に当日の案内を郵送します、とメールが来て運行が決まりホッとしました。
届いた封筒の中には、車内販売で飲み物に使える1000円券が入っていました。
また、集合駅(伊予大洲)まで、そして解散駅(松山)から四国内の特急に乗れる切符も入っていました。
もし徳島駅から乗りに行ったとすると、往復で17680円必要ですが、これが含まれるわけです。ほぼ往復交通費で、伊予灘ものがたりに乗れることになります。かなり太っ腹です。
【2】松山駅・電光表示
松山駅では、列車の電光表示がバレンタインバージョンになっていました。
私が松山駅で見送った下り「ルビーチョコ編」は、こういう表示になっていました。
「団体」扱いになっていて、バレンタインの下にハート💖が並んでいます。
2段目には、雰囲気を出すメッセージです。
【3】車内の飾り
伊予灘ものがたり車内の装飾は、普段と大きくは変わっていませんでした。
乗降扉の横にある停車駅と時刻の案内は、このようになっていました。
特別なダイヤですから、普段のものは使えません。
すまいるえきちゃん、たぬき駅長、ハタッキーもいます。
参考までに普段はこうなっています↓
この他、一部のテーブルにはバレンタインの飾りが↓ 2/13撮影
スタンプの隣にも飾りが↓ 2/13撮影
【4】下灘駅で生演奏
下灘駅の停車中に、アテンダント2名による生演奏が行われました。
伊予灘ものがたりの定員は50人ですが、定員を抑えて走っています。
40名弱の乗客と、初めからホームで出迎えた地元の方・観光客が演奏を聞くことができました。
特別な撮影ボードも用意されていました。
【5】メッセージカード
座席には、名前が入った歓迎のメッセージカードが置かれていました。
こういうの、嬉しいんです。
【6】プレゼント
今回の伊予灘プレミアムバレンタインでは、お土産がありました。
1つはタオルです。
ハイドロ銀チタンの技術を利用したタオルだそうです。
もうひとつ、こちらです。
1輪の花と、チョコです。
イタリア製のチョコ2個が、花についていました。
すごく美味しいミルクチョコでした。
【7】思うこと
今回のバレンタイン企画は、ひとことで言えば
《値段は高いが満足感を高める試行》と感じます。
★思いっきり料理をつくってもらう
「伊予灘ものがたり」に料理を提供している各店舗は、3か月くらいで季節に応じたメニューに変更していきます。
季節の変化はもたせていますが、料金が決まっていますので、あまり冒険はできません。
今回は推測ですが、料理の予算が少し高くて普段は使えない食材も使いやすい、10日以上前から参加人数が決まっている旅行商品だから準備しやすい、といった事情があり、思い切った料理を作れたのではないかと感じています。
★アテンダントさんの創意工夫を引き出す
アテンダントさんは普段から乗務していて、いろいろ感じることがあると思います。
「こんなおもてなし、したいな」「もっとこうしては」といったことを企画して試す場として、今回は最適な機会だったと思います。
テーブルのメッセージカードは、事前に乗客の名前を把握できる旅行商品だからできることです。
初期の「伊予灘ものがたり」のアテンダントは、現場の自分たちの意見で、いろいろ軌道修正してきました。自分の提案で変わるという経験をしてきた初期のアテンダントさんは、今でも凄いと思います。現在は、仕事のスタイルが安定してきて、変える必要性は少なくなっていますが、少しでも創意工夫を引き出す機会があるといいなと思います。
★乗車も食事も安い
運賃に加えて、普通列車グリーン料金1000円を追加するだけで乗ることができます。これは明らかに安いです。
双海編・八幡浜編の食事5000円は、確かに安くはないですが、中味はまあ充実しています。他の観光列車と比べても、「比較的安い」と言えそうです。
たとえば、しなの鉄道「ろくもん」は15800円、えちごトキめき鉄道「雪月花」19800円です。
肥薩おれんじ鉄道「おれんじ食堂」で人気のスペシャルランチは4月から18000円。
京都丹後鉄道では、最も高いランチが人気で、4月からは19000円の列車が登場します。
(他社の料金は乗車券など込みの金額)
現在の伊予灘ものがたりの車両は、もともとかなり老朽化していて、5年後は故障が目立つかもしれません。
新しく車両を作るとなると、値上げを検討する必要がありますが、そのためにいろいろ試してみる必要があるのでは・・・と勝手に想像しています。