只見線は、福島県の会津若松と、新潟県の小出を結ぶローカル線です。
現在は災害で、福島県内の会津若松から会津川口の間だけ運転されています。
この只見線で、車内販売が実施されると聞き、出かけてきました。
期間限定・区間限定・列車限定で、ハードルが高かったのですが、利用することができました。
■2両編成の新型気動車
只見線には、今までに乗ったことはありません。
何しろ車内販売がありませんでしたので、興味関心は全くありませんでした。
今回行ってみて、どんな車両か初めて知りました。
2両編成の新しい気動車でした。30年前の旧型車両かなと思っていましたが、驚きました。
トイレも、バリアフリーの広いトイレです。
■車内販売の実施
只見線の車内販売は、限定されています。
《実施日限定》
令和3年2月28日までの土曜休日のみ。その先は無いのかな?
《区間限定》
会津柳津(やないづ)から会津川口の間。
会津若松から更に1時間奥に進む必要がありますから、東京から利用しに行くハードルは高いです。
《列車限定》
1日6往復のうち、会津柳津14:05→会津川口14:58
会津川口15:29→会津柳津16:22の1往復だけです。
(↑写真は会津鉄道でもらった割引券)
地域活性化・只見線存続の運動と関連して、車内販売と観光案内が行われているようです。
土曜日曜の私は仕事ですから、なかなか行く機会がありませんでしたが、運よく行くことができました。
■ワゴンが乗り込む
私が乗った列車が、会津川口駅に14:05に着きました。
すると、ワゴンとアテンダントさんが乗り込んできました。
地元のオバちゃんによるざっくばらんな親身な応対かと予想していましたが、予想に反して新幹線のパーサーのような雰囲気の上品な応対をする方でした。
観光パンフを乗客に配布してくれました。
そして、車内販売のワゴンがやってきました。
■お勧めの「柳津あわまんじゅう」を買う
おススメの品を聞いたところ、柳津(やないづ)の「あわまんじゅう」ですね、と答えてくれました。
そこで、1箱購入しました。
この「あわまんじゅう」、驚きました。
4つの店の微妙に違う「あわまんじゅう」が、食べ比べできるのです。
見ただけで違いますが、食べてみるとどれも個性的です。
期間限定とはいえ、地元のどの店の品を販売するかを決め難いと思います。
それならば、1つずつパックに入れて食べ比べできるようにしようという企画ですね。
2箱買えば良かったな。
■復路に大量に買う
会津川口からの帰りでも利用しました。復路には6品も買いました。
団体客がほとんど買わなかったですし、販売員さんが頑張ってましたから、買いたくなったのです。
「赤カボチャパイ」、特に美味しいです。
只見ポンセン、車内販売向けのパッケージかな。
かりんとう(花林糖)、良い香りで美味しいです。
トマトジュースと炭酸水は、冷えた状態でワゴンに乗っていました。
炭酸水は、買ってすぐいただきました。
自然の炭酸水で、弱炭酸ですがスッキリした味わいです。
■おもてなし
記念撮影ボードが用意されていました。
各地の観光列車と同様に、販売員さんが写真を撮ってくれました。
この時は、まだ手を怪我していません。
撮影のときだけマスクを外しています、念のため。
■素敵な景色
只見線沿線は、自然が豊かな地域です。
森と川の景色が眺められます。
日が傾いた夕方ですので、あまり映りよくありません。
紅葉の時期とも少しずれています。
復旧したら、観光列車の運転が期待できます。
■会津川口駅
現在は一部区間が不通ですので、「終点」になっている会津川口駅です。
ホームのすぐ近くに川が流れています。
非常にのどかです。
プランターが列車の塗色です。
こちらの塗色もありますね。
■車内販売で感じたこと
只見線の車内販売には、次のような特色がありました。
★景色が良い路線、
★本数が非常に少ない、
★特急でない普通列車での車内販売、
★地域振興の狙いもある、
★廃線の危機も抱える(抱えていた)、
★地元の特産品の販売にこだわる
★販売員さんは観光案内もしてくれる
あれ?凄く似ている車内販売をしている路線があると気づきました。
どこかというと
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予土線です。
四国の宇和島市、四万十市周辺を走るローカル線です。
偶然だとは思いますが、置かれている条件を考えた結果が、只見線と予土線は、かなり近い車内販売になったようです。
往復の乗り鉄でも、いろいろ満喫しました。
往復の話は、また近いうちに。