九州の私鉄・西鉄では、2019年より食事を提供する観光列車が、運行を開始しました。
「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」(ザ・レールキッチン 筑後)です。
3月に予約したものの運休。この度、やっと乗る機会が得られました。
今回は、THE RAIL KITCHEN CHIKUGOに乗った話です。
【1】THE RAIL KITCHEN CHIKUGOとは
西鉄の観光列車THE RAIL KITCHEN CHIKUGO(ザレールキッチンチクゴ)は、食事が楽しめる観光列車です。
地元福岡県の食材を主に使い、基本的に金曜・土曜・休日に運転されます。
■ブランチ3300円・・・福岡(天神)9:51発~太宰府10:30
比較的安く、短時間で、手軽に乗車できます。
■ランチ8800円・・・・・福岡(天神)11:50発~大牟田14:14着
■ディナー8800円・・・大牟田16:40発~福岡(天神)19:13着。※金曜は時間が変わります。
ランチとディナーは、料理の内容は同じです。
車内で焼き上げたピザを食べられるので、注目されています。
【2】斬新な外観
THE RAIL KITCHEN CHIKUGOは、3両編成の電車です。
1号車・3号車は乗客の座席とテーブル、真ん中の2号車は調理をするスペースです。
白い車体に、上半分はチェック柄です。
インテリアも含めて、この柄でイメージを統一させているのは驚きです。
2号車は調理スペースがあり、そこには窓がありません。
ロゴは、独特の文字を使っています。
文字の中に模様が入っています。↓
【3】素敵な座席
1号車と3号車が、座席です。座席とその周辺は、落ち着きがあり、オシャレです。
私の乗った3号車の座席は、このような座席です。
落ち着きがあり、非常にオシャレです。
何よりも機能的で、十分に広いテーブルは使いやすいです。
同じ3号車の端には、少し違ったテーブルも用意されています↓。
もともと「ランチ」は人気なのですが、私の乗った「ディナー」は比較的空いています。
今回の「ディナー」では、1号車は使いませんでした。全部カーテンが閉まっています。
今回はありませんが、4人用席を4人で使う際に、バッグを置くカゴがあります。
このへんも、レストラン風です。
他の観光列車と、雰囲気が大きく違っています。
「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」は、オシャレな飲食店を、列車にそのまま持ち込んだと言えば分かりやすいでしょうか。
多くの観光列車は、基本的には「列車のイス」で、料理を楽しみやすいように形や大きさを変えるのです。
でも「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」は、イスもテーブルも窓も丸ごと、オシャレな飲食店に極力近づけているという印象です。
【4】美しい入り口
では、扉から車内に入ります。
入り口から入るとすぐに、テーブルがあります。テーブルには消毒液が置いてあります。
目立たない場所だと、忘れてしまうんですね。
植物も置いてあり、雰囲気を盛り上げています。
車内から見た様子です。
発車の際は、アテンダントさんがトライアングルで合図してくれます↑。
2号車は一部の席は、窓が少ないので、扉に窓がついています。↑
落ち着いて話をしたり食事したりするには良い席です。
そうそう、乗り込む前に記念撮影スペースがありました。
こういうの、面白いです。
【5】凝った内装
扉以外にも、凝った内装が満載です。
こちらは天井です。
通路には、落ち着いた絵画が飾られています。
窓は、「これ列車なの?」と言いたくなる造りです。
窓枠、カーテン、オシャレです。無理して柱を細くして窓を広げていないのです。
これを外から見たら、こうなります。↓
外から見るより、中から見た方が落ち着きがあります。
洗面所の造りです。
車内の内装は、地元の技が活かされています。
八女の竹で作った「竹編みの天井」、いぶし銀が美しい「城島瓦」、家具で有名な「大川の家具」といった、筑後地方の内装を使用しています。これは観光客には、好評だと思います。
【6】2号車のキッチン
3両のうち、真ん中の2号車の大部分は、調理スペースとなっています。
こちらの写真を今回は2枚だけアップします。
飲み物のグラスが並ぶ光景は、これだけで美しいです。
そして、ピザを焼く設備です。他の料理も凄いので、ピザが主役と言ってよいのか・・・。
料理、飲み物、車内販売、おもてなし等は、近いうちにまとめます。