全国各地に観光列車は走るようになりました。
JR九州などJR各社、近鉄など大手私鉄でも走るようになりましたが、
地方の小さな私鉄でも、観光列車は走っています。
今回の列車は、その1つです。
島原鉄道の観光列車「しまてつカフェトレイン」です。
【1】島原鉄道「カフェトレイン」とは
島原鉄道は、長崎県の島原半島を走っています。
単線非電化で、昼間は1時間に1本のローカル私鉄です。
観光列車を運転させるにあたって、何千万円もかけて車両の大幅改造は無理です。
現在ある車両やスタッフで、「スイーツ」「ランチ」が楽しめる列車を企画しました。
■月4回くらい運転
毎月4回くらいの運行です。
土曜休日に運転しますが、運転日が限られます。
■ランチとスイーツ
9月でしたら、「ランチコース」が9/12(土)と9/26(土)運転で、5000円。
「スイーツコース」が9/20(日)と9/21(祭)運転で、5500円。
■2時間かけてノンビリと
「ランチコース」「スイーツコース」ともに、長崎本線と接続する諫早駅11:10発。
普通列車だと約1時間20分かかる路線を、ノンビリと2時間かけて走ります。
■ネット予約も可
申し込み方法は複数ありますが、私はホームページから申し込みました。
クレジットカード払いを利用しました。
【2】諫早駅で受付
乗車当日、始発の諫早駅で受付をします。
受付では丁寧な案内をしていただきました。
アテンダントさんが受付していましたので、乗る前に距離が縮まるのは良いですね。
受付に何かいる!
島原鉄道のキャラクター「さっちゃん」です。かわいいキャラですね。
そしてカフェトレインのチケットをいただきました。
左右には、島原駅下車後の観光に使える入場券がついています。
私はすぐ次に向かうので、観光できませんが。
【3】黄色い車体
カフェトレインは、普通のディーゼルカーに少し手を加えて観光列車として運転します。
特別な車両ではありません。
次の写真は、右が「カフェトレイン」、左は普通列車。ヘッドマークはついていますが、ほぼ同じです。
後ろにもヘッドマークがついています。
「さっちゃん」が描かれています。ピンク色の帽子もカワイイです。
2両編成で運転されていましたが、この日の乗客は前の1号車だけ。
後ろの車両は、荷物置き場とスタッフが乗車するのに使われていました。
前の1号車は、地元のキャラクターが勢ぞろいしています。
諫早市は、4つのキャラクターが描かれています。
こんなに多いんだぁ。
【4】ボックスシートを2人まで
車内の大部分は、4人が座れるボックスシートです。
でも、この御時世に合わせて、4人用の席を最大2人で利用することになっていました。
進行方向に2人の座席、これなら折り畳みテーブルが4人使用だと若干狭いのも解決できます。
反対の席は使いませんから、「ぬいぐるみ」なのか「クッション」なのか分かりませんが、猫が置いてあります。
猫の吹き出しは、手作りで楽しいですね。
こういうのは、ローカル私鉄だからこそ実行できるのだと思います。
【5】透明なアクリル板で
隣のボックスの間に、透明なアクリル板が設置されています。
飛沫が飛ぶのを防ぐ対策のようです。
ところが、私の席の前のアクリル板に、黄色い矢印のようなものが貼られていました。
反対側から見ても、白だけで、何か分かりません。
すると、アテンダントさんから、説明がありました。
なるほど~!
どういうことかと言いますと、
透明な板を何枚か重ねてみると、おやっ?
ちょうどの位置から見ると、猫の肉球になって見えるではないですか。
これ、近鉄や東武では考えられない発想だと思います。
小さい鉄道会社だから、自由な発想で、すぐパッと動けるのは素晴らしいです。
【6】こんな工夫も
コーヒーを出す際に、ミルクの空き容器は、テーブルの下にゴミ袋を設置して、捨てられるようになっていました。
これ、手間がかからずキレイにできて、良いですね。
車両に乗り込むときのマットですが、写真のようなものが使われています。
小さな鉄道会社、個々の担当者の気持ちが表れています。
私がいただいた「スイーツ」の中身や、下車観光などは、またの機会に。