これは、2020年11月の記事を、2024年5月に追加修正したものです。
当ブログ「車内販売でございます。」で、最もアクセス数が多いのが、「首都圏の普通列車のトイレの位置」の記事です。
直近の30日間のアクセス数を見ると、3年半前の記事ですがダントツで1位です。
これだけ多くの人に読まれる記事ですから、新しい情報に追加・修正した方が良いと考えました。
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今回は、東京周辺を走る普通列車のトイレの話。
東海道線、高崎線、宇都宮線、横須賀線・総武線快速、常磐線中距離電車は、次の特色があります。
★10両から15両の長い編成で走る。
★普通列車グリーン車を連結している。
★数が少ないが、トイレが設置されている。
案外知られていない「トイレの位置」を4種類に分けて、まとめてみました。順番は、
【その1】東海道線・宇都宮線・高崎線(上野東京ライン&湘南新宿ライン)
【その2】常磐線快速(交直流E531系)
【その3】横須賀線・総武快速線「旧型車217系」
【その4】横須賀線・総武線快速「新型車235系」
【その1】東海道線・宇都宮線・高崎線(上野東京ライン&湘南新宿ライン)
東海道・宇都宮線・高崎線は、1号車・11号車にトイレがあります。
さらに6号車と10号車のどちらかにもトイレがあるが編成により異なります。グリーン車のトイレは5号車。
★長い15両編成でも、4か所しかない。
★東海道線の12号車からトイレを求めて13号車方向に進むと、12→13→14→15トイレ無いっ!→14→13→12→11と長距離移動することになります。立ち客が多い時間帯だと、すごくシンドイ移動となる。場所を知っていると移動が少なくて済みます。
★4号車5号車のグリーン車のトイレは、グリーン車の乗客向けという建前になっています。普通車とグリーン車の間の通り抜けができなくなっている(カギが閉まっている)時間帯があるので、グリーン車のトイレをあてにできないでしょう。
★普通車のトイレ↓
普通車のトイレの多くは、車椅子の人でも利用しやすい広さです。
ゆったりした広さになっています。
真空式で、衛生的と言えます。
ただ、ギリギリ手を洗うくらいはできても、顔を洗うのは厳しいでしょう。
トイレが少なくて行列になると、脱臭が追い付かなくて臭うこともあります。
★グリーン車のトイレ↓
グリーン車のトイレも、キレイな真空式。
普通車より使う人が少ないため、あまり行列ができません。
ただし狭いので、若干使いにくいかもしれません。
なおグリーン車のトイレ横には、洗面所もあります↓(車両によって若干形式は異なります)
【その2】常磐線快速(交直流E531系)
常磐線快速は、1号車・10号車・11号車にトイレ。グリーン車のトイレは5号車。
取手・成田発着の緑の電車にはトイレはありません。
★トイレ有りは、品川・上野から土浦以遠まで走る青い列車です。
上野・品川から、取手・成田までの緑の列車はトイレ無し。
★普通車からグリーン車の境目には、鍵が閉まっていて入れない時間帯があります。
★トイレの形式は、東海道線・宇都宮線・高崎線と同じで真空式です。
【その3】横須賀線・総武快速線の旧型車217系
横須賀線・総武線快速「旧型車217系」は、1号車・11号車と増結1号車にトイレ。
グリーン車のトイレは4号車。現在は新型のE237系に置き換わりつつつあります。
★総武快速・横須賀線の15号両編成だと、1号車の先に「増結4号車」がある。1号車は端ではないのに注意。
★普通車からグリーン車の境目には、鍵が閉まっていて入れない時間帯があります。
★トイレの中↓
写真はグリーン車のトイレ。
普通車・グリーン車とも、25~30年前の旧型車両だけあって、消毒液が流れるタイプ。
もともと老朽化していて、快適とは言い難いトイレだと思います。
【その4】横須賀線・総武線快速「新型車235系」
横須賀線・総武線快速「新型車235系」は、1号車・6号車と増結1号車にトイレ。グリーン車のトイレは5号車。
新型車両になり、トイレも大幅に改善されました。
新型車両のトイレは、11号車から6号車のグリーン車横に移動しました。
真空式で匂いにくいです。ただし3人4人と続けて入ると匂うことも。
★グリーン車のトイレ↓
普通車のトイレと同じ真空式で快適ですが、少し狭いです。
グリーン車では、トイレの外に洗面所があり、顔を洗うくらいはできます。
この10年間で、駅のトイレが「設備」「掃除」とも大幅に改善しました。
ですから、駅の利用とあわせて考えましょう。