西鉄「旅人」 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

福岡県の大手私鉄・西鉄の「旅人(たびと)」に、乗ってきました。

■西鉄「旅人」とは

西鉄の「旅人」は、観光色の強い5両編成の列車です。

主に、大宰府へ向かう客が乗る二日市~大宰府間を走ります。

乗車券だけで乗ることができて、全車自由席。

車内販売はありません。

太宰府に縁がある奈良時代の貴族「大伴旅人」(おおとものたびと)から、名前が来ているとのことです。

また「たびびと」とも読め、大宰府を旅する列車という意味もあるようです。

 

■「旅人」の車体

「旅人」の5両は、同じ色調になっています。

ただし、5両が、それぞれ独自の模様・柄になっています。

1号車は、健康長寿をあらわす「紗綾形文様」

2号車は、安産をあらわす「瓢箪(ひょうたん)文様」です。

車両によって、違う文様です。

車両に描かれている絵も、違っています。

1号車↓は、紅葉と、縁結びで知られる竈門(かまど)神社が描かれています。

 

2号車↓には、蓮の花を中心の絵が描かれています。

走り始めた状態で、少しぶれていて失礼。

 

4号車↓は、菅原道真公と藤の花が描かれています。

詳しくない者にとっては、何が描かれているか気づきませんが。

 

五号車↓は、太宰府天満宮と梅が描かれています。

梅の花なら、見て分かります。

 

■転換クロスの座席

座席は、転換クロスになっています。

競合するJR鹿児島本線でも、快適な転換クロスの列車も走っているという事情もあります。

普通の座席は、青いシートです。

優先席は、赤いシートになっています。

この「旅人」の運用は、西鉄二日市駅~大宰府駅の7分間の短区間を往復するのが基本です。

今回は、車庫がある始発の筑紫駅から空いている状態で乗り込み、西鉄二日市駅まで乗車しました。

空いていて快適な車両を狙って乗る地元の人が、一定数いるようで、車内の写真があまり撮りやすくはありませんでした。

 

■5つの文様

5両の車両には、それぞれに文様があります。

3号車には、雷の文様が、乗降扉についています。

5号車の乗降扉には、梅の文様がついています。

沿線の住民は、いつも乗る車両が決まっていることが多いものですが、たまに違う車両に乗ると、「あれ、いつもと違うな」と感じるのでは?と思います。

 

■観光案内コーナー

「旅人」の3号車には、観光客向けのコーナーがあります。

「旅人で縁結び」と書かれた箱があります。

ここに願い事を書いて、車内の箱に投函すると、竈門神社に奉納してくれます。

縁起物が飾られています。

伝統工芸品を飾ることが多い水戸岡車両を連想してしまいます。

願い事を書く紙と共に、スタンプの用紙も置かれています。

これに、乗車記念スタンプも押すことができます。

急いでいたけど、時間があったら、願い事を5・7・5・7・7にまとめたかったなあ。

本当は西鉄キッチン列車を申し込んでいたのですが、運休となって乗れなくなってしまいました。

案内のパンフは、日本語・英語・中国語・韓国語が用意されています。

こうこうプチ観光列車は、短区間だけ手軽に乗れますから、無理ない範囲で走らせる現実的な対応だと思います。

普段は、地元の乗客を乗せる列車として運転できる車両なら、無理なく利用できると思います。

 

■太宰府参拝

せっかくなので、太宰府に参拝しました。

参拝は、「旅人」に乗る前でした。

駅の構内は、神社の境内のような雰囲気が出る造りになっています。

太宰府天満宮では、ドラクエウォークの土産物ゲット。

福岡県のスターバックスは、現在お休みですが、3月は開いていました。

 

■昔の「旅人」

実は、以前も「旅人」を見たことがあります。

西鉄二日市駅前の踏切で、「旅人」が走っているのを見ました。

2014年3月撮影。

当時とは、別の車両のようです。