青森県と秋田県の五能線を走る観光快速「リゾートしらかみ」。
この列車では、地元の業者が乗り込んで特産物を車内販売をする「ふれあい販売」が実施されています。
前回は、能代観光協会の木工品などをまとめました。
今回は、食べ物の「ふれあい販売」です。
■「ふかうら開発」のマグカツドッグ&プリン (十二湖~深浦)
今回の「まごころ販売」で、最も期待していたのが、「ふかうら開発」です。
注目していたのは、マグロのメンチカツが挟んである「マグカツドッグ」です。
車内販売が廃止された後で、軽食としても活用できるのです。
その土地の特産品が食べられるのです。
マニアだけでなく、観光客はこういう珍しい品、買いたくなるのではないですか。
結構おいしいのは、有難いです。
やや小さいけど、300円だから許容範囲でしょう。
そして、もうひとつ買ったのは、プリンです。
「椿山プリンス」という400円のプリンです。
この「ふかうら開発」の車内販売は、一番後ろの車両から始まりました。
私は「リゾートしらかみ1号」の先頭の1号車1番D席に座っていますから、巡回が最後になります。
■深浦で業者は折り返し
五能線は単線ですから、「リゾートしらかみ」1号と2号は、深浦駅ですれ違います。
「ふれあい販売」の業者さんは、ここ深浦駅で1号から2号へ、2号から1号に乗り換えて戻ります。
ですから、すごく運が悪ければ、深浦から折り返した時点で一部商品が売り切れになっている可能性もありうると思います。
まあ、業者の立場に立つと、1回の出陣で2本の列車で売って、最寄り駅に戻ってこられるという長所にもなるのです。
こんなわけで、1号と2号に、「ふれあい販売」が多いのですけど。
■JIN CARE (深浦~五所川原)
深浦から乗り込んできた業者が、JIN CARE(ジンケア)です。
リンゴジュース、どら焼き、フリーズドライりんご、たれを販売しています。
リンゴジュースもあります。
私が買ったのは、フリーズドライのりんごです。
軽くて美味しいけど、ちょっと量が少ないかな。
どら焼きは、3個500円。これ、津軽鉄道のストーブ列車でも販売していました。
こちらは結構美味くてボリュームあって、割安です。特にリンゴのジャムのようなものが挟まっているどら焼きは、美味です。
■関根屋 (秋田駅)
駅の弁当販売を「ふれあい販売」と扱ってよいか微妙ですが、ホームページに乗っていますから、ここでも含めておきます。
秋田駅の「リゾートしらかみ1号」が発車するホームでは、秋田の駅弁業者の関根屋さんが、弁当を販売していました。
関根屋の弁当を食べたのは、帰りの「はやぶさ」の車内です。
こだわり鶏めしを食べました。十分美味しい、変化のある弁当です。
ただし、私は車内販売を利用したくて、「リゾートしらかみ」の車内販売で、買いました。
「橅(ブナ)編成」だけは、車内販売が続いているのです。
この3月のダイヤ改正後は、「はやぶさ」等の特急では弁当の販売が打ち切られましたが、6月のこの日、「リゾートしらかみ」では弁当が売られていました。
写真↓のように、「リゾートしらかみ1号」の秋田発車の時点では、何種類もの弁当がありました。
■「ふれあい販売」で思うこと
★実施本数が少ない
何といっても、業者が乗り込む本数が少ないのは残念です。
観光客が少ない期間ならともかく、「大人の休日倶楽部パス期間」や「お盆の時期」でも、4号~6号は「ふれあい販売」はほとんど無いのです。これでは、車内販売の代わりには、とうていなりません。
★特産物の販売は素敵
地元の珍しい品「マグカツサンド」「どら焼き」「木工品」などが、車内で買えるのは、素敵だと思います。
「椿山プリンス」食べたなあ~とか、思い出に残るハズです。
★もっと「ふれあい」を
地元の業者・観光協会が乗り込んで車内販売を行う例を今まで複数見てました。
四国の「予土線」では、車内販売は5分ほどで終えて、残りの何十分も車窓の観光案内をしてくれました。すごく観光客との距離が近くなっていました。
八戸からの「リゾートうみねこ」では、アテンダントさん2人が、非常に丁寧に車内販売と観光案内をしてくれました。途中駅でアテンダントが降りる時は、観光客がほぼ全員、列車の中から大きく手を振って、別れを惜しんでいました。(現在は「リゾートうみねこ」ではアテンダントさんは残念ながら乗務していません)
どちらも対象の客が1両だけでしただから、条件は異なりますが、もっと販売の人と話ができればなあと思います。