【1】おときゅうパス
「大人の休日倶楽部パス」の期間が終わった。50才以上の人が、JR東日本が乗り放題となる切符「大人の休日倶楽部パス」シーズンだ。私も今日6月23日から26日、6月30日から7月3日の計8日間、利用をした。
この中で、初日に早速乗りに行ったのは「ゆざわShu※Kura」(ゆざわシュークラ)だ。
上越妙高から柏崎、長岡を通って、普段は十日町まで走る観光快速だ。今日は十日町ではなく越後湯沢まで走るから、列車名は「ゆざわシュークラ」として走る。
そもそも「シュークラ」「Shu※Kura」とは、「Shu」は酒、「※」はコメ・雪・花、「Kura」は蔵を表している。米どころ、酒どころ新潟の列車名だ。
【2】シュークラ車両
「ゆざわシュークラ」は、「3両編成の気動車だ。大半が直流電化の区間だが、一部非電化区間を走る。
《1号車》食事つきの旅行商品車両
食事と指定席をセットで販売する旅行商品を利用する客が座る席だ。みどりの窓口では買えない。
「展望ペアシート」「くつろぎペアシート」「らくらくボックスシート」がある。
《2号車》イベントスペース
2号車には座席はない。「生演奏」と「日本酒の試飲」を行うイベントスペースになっている。
多くの人に利用してもらうためか、ゆったり座れる座席はない。
酒やつまみを販売するサービスカウンター「蔵守(Kuramori)」もある。
《3号車》指定席車両
みどりの窓口で買える指定席車両だ。520円で指定席を確保できる。
快速扱いだから、特に青春18きっぷ期間は、お得感がある。
リクライニングシートで、前の席との間隔・シートピッチも余裕がある。
テーブルは、前とひじの2か所にあるから助かる。
フリースペースも約8人分ある。
【3】生演奏が聞ける
今回で4回目の乗車だが、3人が生演奏する形式は変わっていない。
楽器や曲のジャンルや演奏者は、時期によって変わるけど。
今までは、3号車の料理無しの指定席の客が、主にイベントスペースで曲を聴いていた。料理がセットになっている客は、たまにしか2号車に来れないからだ。
ところが今回は、料理つきの旅行商品を申し込んだ客の中にも、イベントスペースに滞在するような人も目立った。だから、かなり混雑して、カウンターで頼んだ品をもって席に向かおうとしても、通りにくい状況だった。
【4】日本酒の試飲
日本酒の試飲も行われた。音楽よりも、こちらが目当ての人が目立った。
(写真は2015年11月)
混雑しすぎて、私は退散した。
【5】青海川で停車
途中の青海川(おうみがわ)駅で列車は停車し、ホームに降りられる。
ここは、海岸の目の前にホームがある絶景ポイントだ。
海岸に打ち上げられたゴミが若干気になるけど。
この青海川駅のホームで、記念撮影ができる。
これは記念になるぞ。
【6】カウンター販売
車内販売は、2号車のカウンターで行われる。ワゴン販売は来ない。
カウンターには、お酒がたくさん。
カウンター前の棚には、販売しているグッズが。
本格的な品が多くて、そのぶん高いのが辛い。
【7】メニュー
日本酒は銘柄がすごく豊富だ。
酒好きにはたまらないのだろうが、私は日本酒が苦手で、種類はほとんどわからない。
この日の弁当は、3種類。海の幸を詰め込んだ弁当だ。
【8】お茶漬けを食べる
気に入った弁当があったら買いたかったけど、イマイチ買う気がしなかった。
ところが、こんなのが目についた。
柏崎名物の鯛茶漬けだ。
これは安くて面白そうだと思い、頼むことにした。
若干時間がかかり、カウンター前で待つこと約3分。
ご飯の上に鯛を乗せて、お湯を注ぐ。
これを混ぜて食べるわけだ。いい香りがする。
500円にしてはボリュームあり、腹の足しになる。
そして何より美味い。日本酒とも合いそうだ。
温かくてインパクト大だ。冬だともっとポイント高そうだ。
こういう斬新なメニュー、よくぞ作ってくれたと思う。
次に乗ったら、また頼もうっと。
【9】コーヒー&ドーナツ
もう1つ頼んだのが、ドーナツとコーヒーのセット480円だ。
雪国ドーナツ抹茶味だ。
まあ、日本酒が自慢の列車に乗って、コーヒーを飲むのは若干場違いな気がするけど、許してね。
写真のようなお盆に載せてくれるのは、他の列車にない特色と言えそうだ。
「シュークラ」は、経費がかかることを多く実施している。
3人の生演奏、2号車丸ごとイベントスペース、青春18切符でも指定券520円払えば乗れる快速扱い、そして小さいことだけどコーヒーセットをお盆に載せてくれる・・・。
採算をあまり気にせずに、運行している気がする。
鉄道関係者の間で、人気が高いのもうなずける。