JR北海道で、定期的に車内販売を実施している唯一の列車が、「スーパー北斗」です。
昨年「スーパーおおぞら」で車内販売が消滅してからは、残された希望の星でした。
ところが、6月1日から「スーパー北斗」の車内販売が、大きく削減されるのです。
これは、どういうことか。
「今まで」と「今後」の車内販売の有無を、列車ごとにまとめました。
◎・・・・・車内販売を実施(^^)/
×・・・・・車内販売無し(T_T)
△簡易・・・簡易販売で実施(-_-)
《下り・札幌行き》
スーパー北斗1号(函館6:10発)×→×
スーパー北斗3号(函館7:37発)×→×
スーパー北斗5号函館8:54発)×→×
スーパー北斗7号(函館10:05発◎→△簡易
スーパー北斗9号(函館10:48発)◎→△簡易
スーパー北斗11号(函館12:16発)◎→△簡易
スーパー北斗13号(函館13:52発)◎→◎
スーパー北斗15号 (函館14:56発)◎→◎
スーパー北斗17号(函館16:37発)◎→◎
スーパー北斗19号(函館17:51発)◎→×
スーパー北斗21号 (函館18:49発)× →×
スーパー北斗23号 (函館19:54発)× >→×
今までも、東京からの「はやぶさ」と接続しない朝の3本と、夜の2本は車内販売がありませんでした。
しかし、現在車内販売を行っている7本のうち、1本は廃止、3本は縮小(簡易販売)となります。現行通り実施するのは、たった3本になります。12本中、たった3本ですよ!
《上り・函館行き》
スーパー北斗2号(札幌6:00発)×→×
スーパー北斗4号(札幌6:53発)◎→×
スーパー北斗6号(札幌8:39発)◎→◎
スーパー北斗8号(札幌9:32発)◎→◎
スーパー北斗10号(札幌10:44発)◎→◎
スーパー北斗12号(札幌12:16発)◎→ △簡易
スーパー北斗14号(札幌13:32発)◎→ △簡易
スーパー北斗16号(札幌14:45発)◎→ △簡易
スーパー北斗18号(札幌15:39発)×→ ×
スーパー北斗20号(札幌16:39発)×→ ×
スーパー北斗22号(札幌18:08発)×→ ×
スーパー北斗24号(札幌20:00発)×→ ×
上りも、車内販売の縮小が進みます。
上り・下りとも正規の車内販売が、7本から3本に減ってしまいました。 これは辛いや。
「簡易販売」とは?
営業区間の疑問
函館と札幌に拠点があるのが理由のような気がしますが、それなら、民間業者に委託するのが良いのではないでしょうか。苫小牧や室蘭あたりの業者に、車内販売をしてもらうのです。
今回の車内販売の縮小で、停車する駅の有名駅弁を食べることができる「スーパー北斗」は、7本から3本に減ってしまうことになりそうです。そもそも車内販売員がいないから、弁当の積み込みは無理でしょう。
長万部駅の「かにめし」1080円↑。
2017年の4月に、新函館北斗から乗って、販売員に予約注文して、積み込まれたものを食べました。
有名な駅弁だけに、食べられるチャンスが半減するのは残念ですね。
大沼公園駅の「大沼だんご」420円↑。
気軽に食べられる、半分食べて、残りは後から食べられるのは、ありがたかったのですが…。
長万部駅「もりそば」650円↑。
もともと積み込みが可能な「スーパー北斗」は少ない。ますます買いにくくなるのかな?
しかし・・・残念
観光客が増えて、売り上げがアップするであろう観光シーズンの直前で、車内販売を削減するのは、理解しにくいです。「8月末」で打ち切るのなら、一定の理解はできるのですが。
車内販売の縮小の原因は、「収益の悪化」のほかに「人手不足」もあると聞いています。しかし、北海道の「有効求人倍率」は1.1倍前後で、全国平均の1.5~1.6倍より低くなっています。
このまま縮小が続けば、1年後には、JR北海道の車内販売は、全廃するのでは?と心配してしまいます。