生ビール、お持ちします!~@スーパービュー踊り子 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

1月下旬に、「スーパービュー踊り子」に乗った。

普段は、5号車の売店の近くに、指定席を取るのだけど、今回は別の席を確保した。

乗ったのは、下り10号車の最後部だ。

東京発・新宿発の下りだと、先頭1号車はグリーン車になる。最後部10号車は、普通車となる。いずれにしろ、見晴らしが良い特等席だ。

私が座った席は、上の写真の青い矢印の席だ。

1月下旬の平日でシーズンオフということもあり、最後尾3列の12席で私を含めて2人しか乗っていなかった。

乗車の数日前でも、最高の席が取れるんだぁ。

最後部の席とはいえ、先頭だ。実によく見える。

隣りの席は空いているて、中央に乗り出せる。1番A席の客も、カメラを構えており、そちらの面で遠慮する必要はない。

伊東線内で、同じスーパービュー踊り子とすれ違う様子↓。

運転士がおらず、車掌も不在の時間が長いから、最後部の方がむしろ撮影しやすい。

小田原~熱海間は、海の近くを走る。

列車はガラ空きだから、もし海側を撮りたかったら、空いている別の席に移ればよい。

 

9号車と10号車では、車両の構造上、車内販売のワゴンが、通りにくい。

そこで、アテンダントが、メニュー表を持って、車内販売の注文を取る形式になっている。

今回は、新宿を9:25に発車して、すぐ注文を取りに来た。

そして9:40にホットコーヒーが届いた。

晴天のショコラのセットだ。

サンドイッチとか、結構高かったもので、こちらのコーヒーセットにした。

 

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今回は、新宿から伊豆高原までの2時間10分と、やや長い乗車時間だ。

そこで、カウンターに出向いて、何かもう1品を買おうとした。

買ったのは、生ビールだ!

1杯550円と高めなのだが、缶ビールより、ずっと美味い。

先頭かぶりつき状態で、生ビールを飲めるのだから、これはたまらない。

至福のひとときだ。

 

実は、「至福のひととき」になったのは、販売員さんの凄腕も加わっていたのである。

私は指定された10号車から、5号車の販売カウンターに出向いていた。もし、何か珍しい品があったら買おうとしたのだけど、特に無かった。

そこで、5号車の販売カウンターの販売員に「生ビールください」と頼んだ。

これを横で見ていたのが、10号車担当の販売員さんだった。先ほどコーヒーセットを頼んだ販売員さんは、私の席が10号車の端と把握していた。この販売員さんは、私とカウンターの販売員に、こう言った。

『今、生ビールが乗ったワゴンが8号車付近に進んでいますので、そちらでご用意して、お席までお持ちします』

要するに、揺れる車内を客が運ぶのは大変だし、8号車付近のワゴンから生ビールを注いだ方が泡が入ったまま飲むことができるとの判断だ。

(2016年7月撮影↑)

アテンダントにすれば、わざわざ注文を取りに行った時に頼まなかった客が、あえて5号車まで買いに来たわけだ。どうぞご自由に、と放置しても良いとも言える。でも、客の事を考えて気を利かせてくれたのである。

客の事を考えた素敵な判断だと感心してしまった。

こういう腕の良い販売員さんが、「スーパービュー踊り子」に乗務しているのは、すごく心強い。

なお、この応対は「個人技」「その場の判断」と言え、どのアテンダントでも同様の応対をしてくれる訳ではないので念のため。