東武鉄道では、今年2017年の8月から、SLの運転を始めた。
SLが走るのは、栃木県の下今市駅から鬼怒川温泉駅までの12.4km。土曜休日を中心に、区間が短いぶん1日3往復運転される。
車内販売もあるので、会津鉄道に乗りに行くのと同時に、このSLにも乗りに行った。
【1】蒸気機関車
蒸気機関車は、「C11 207」だ。
そもそも東武鉄道は、SLや客車を保有していなかった。そこで、各地の鉄道会社から譲り受けた。SLはJR北海道からやってきた。
ヘッドマークがついていて、「大樹(たいじゅ)」と分かりやすく書かれている。
私はSLに対して、特別強い思い入れを抱いているわけではないが、やはりSLはカッコいい。
【2】車掌車
車掌車は、ヨ8709だ。JR西日本から譲り受けた。新しく車掌車を作ると、古いSLと連結するのは何かバランス取れない気がする。だから、他社から譲ってもらうのは、最適な方法だろう。
【3】気動車
JR東日本から来たのは、DE10ディーゼル機関車だ。
もちろんSLの動力を使って運転されるのだが、構内の入れ替えや、坂道ではディーゼル機関車の力を利用するそうだ。
こちらにもヘッドマークがついている。
【4】青い客車
14系客車・12系客車は、JR四国から譲り受けた青い客車だ。
ここ20年くらい、全国的に電車と気動車の新造は多いが、客車は新たにほとんど作られていない。よ古いのが、残っていたなと思う。
前後を機関車に挟まれているが、客車の正面に列車名が描かれている。
私は列車の形式や窓の形に詳しくないから、パッとみたら寝台特急・ブルートレインと間違えそうだ。
多くの鉄道会社の協力を得て、SL大樹は走れることになった。
ここで忘れてならないのは、車両だけでなく、人も欠かせないということだ。SLは運転士や機関助手のような熟練した職員が必要だ。職員育成に協力した真岡鉄道や大井川鉄道は、競争相手になる東武に協力したのだから、素晴らしい。
【5】客車の座席
座席は、3両とも簡易リクライニングシートだ。この日は平日ということもあり、乗車率30~40%程だったが、満席に近くなると、対面式のボックスシートは窮屈だから、これはありがたい。
リクライニングするが、席を立つと元に戻ってしまう。私にとってはなつかしいが、若い人は故障か?と思うかもしれない。
テーブルは、窓際についている小さなテーブルだけだ。飲み物を2本置くのはできても、弁当を置くのはキツイ。まあ、昔の車両はこんなものだし、SL大樹の乗車時間は35分ほどで、弁当食べる人はほとんどいないから、気にはならないか。
【6】車内販売
「SL大樹」は、乗車時間が約35分と短時間だが、車内販売がある。
トートバッグ1300円、手ぬぐい700円などがある。
下今市の駅の売店には、ボールペンなどグッズの種類は多いので、そちらも利用できる。
私は1号と6号に乗って、車内販売を2回利用した。
大樹1号では、アイスを買った。「ごま」「バニラ」もある。3種類全部が、SLの車体や石炭をイメージする「黒」になっている。目をつぶって食べれば、確かにいちご味で、色が黒とは思えない。
気温が低くて雨が降っていた日だったが、食べて良かった。
アイスとグッズ販売は、ワゴンで巡回してきた。
JRで使われていたワゴンに見えるが、車内販売担当は、東武商事だ。支払いには、SuicaとPASUMOも使用できる。
帰りの大樹6号では、キーホルダー800円を購入した。
カバンに取り付けるのに良いと思い、やや高いけど購入した。
大樹6号では、ワゴンでなくてカゴに品を積んで回っていた。カゴだと、品数が少ないから、ワゴンで来て欲しいなあ。
駅の様子など「SL大樹」の続きは、また近いうちに。