マリンライナーのパノラマ席で高松へ | 車内販売でございます。

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今回は5月に四国に行って、マリンライナーに乗った話。

 

【1】5月に四国へ

5月下旬に、「四国まんなか千年ものがたり」に乗りに四国に出かけた。

この時は、「サンライズ瀬戸」に乗った。琴平まで延長する日だったから、琴平まで乗れば、長時間横になって楽だった。個室寝台ではなくてノビノビ座席だけど、座席よりも楽なのは明らかだ。

しかし、この時に使った切符は、JR四国内は特急自由席も乗り放題だけど、サンライズ瀬戸は不可というものだった。児島駅より先は、別に運賃が必要になる。そこで、瀬戸大橋の手前、児島駅までサンライズ瀬戸に乗って、そこからマリンライナーにでも乗って四国入りすることにした。

「マリンライナー」は、岡山から高松まで、瀬戸大橋を通って走る快速だ。普通車は乗車券や青春18切符だけでも乗車できるが、1両だけグリーン車がある。

 

【2】マリンライナーのパノラマ席をゲット

サンライズ瀬戸が発車して約7分、ホームで写真を撮っていた。ホームにある飲み物の自動販売機は、何とジーンズの柄だ。岡山は繊維産業が盛んだから、こういう柄の販売機になったようだ。

すると快速「マリンライナー」高松行が来た。がら空きなら載ってもいいけど、せっかく特急自由席に乗れるのだから、次の南風に乗って四国入りしようかなと思っていた。

すると、マリンライナー先頭車の運転席の直後にある「パノラマ席」が4席とも空いていた。下りだと先頭で最高の展望席が空いていたのである。

さすがに飛び乗るわけにはいかない。次の33分後のマリンライナーも空いているのでは?と考え、緑の窓口に向かった。並んでいる客がいたので、隣りの指定券券売機をパッと操作すると、簡単に「パノラマ席」の空席が表示された。何だ、簡単に買えるんだ。

4席のうち、左のAB席は埋まっていたが、CD席は空いていた。そこで、パノラマ席で行くことにした。マリンライナーのパノラマ席は、グリーン車扱いとなる。「マリン・パノラマ」という別口座になっている。50kmまでだから770円の出費だが、安いものだ。

 

【3】メタリックな車体

マリンライナーは、下りの先頭車は二階建て車両だ。二階はグリーン車指定席だが、1階は指定席となっている。他の車両は、普通車自由席だ。

児島駅では、JR西日本とJR四国の境界の駅だ。そのため乗務員が交代があり、たった20秒で発車するなんてことはない。写真を撮るくらいの時間はある。

銀色の輝く二階建て車両は、カッコいい。


【4】見晴らし良い車両

瀬戸大橋は、ただでさえ高いところから海と島が眺められる景色が良い区間だ。

ヨコの窓から西側を見ると、こんな景色だ。

正面はというと、まさにパノラマ席!

運転士と同じ目線から、景色が飛び込んでくる。

四国に入ってからも、前面展望が開けるのは変わらない。

写真は間に合わなかったけど、高松で折り返した「サンライズ瀬戸」琴平行きとも、すれ違った。

 

【5】パノラマ席

先頭のパノラマ席は、4席だけのグリーン車だ。

こちら↓は、1A・1Bの座席。運転席の後ろで若干前が見にくいため、座席が10cmほど高くなっている。

 

こちら↓が、私が乗った1C・1D席だ。

後に「ひざかけ」がある。5月下旬だから、冷房ガンガンで寒いことはないだろうが、用意してあるのは、使わなくても何か有難い。

リクラニングは、結構角度が大きい。前に飲み物を置けるテーブルが無いため、ひじ掛けから、テーブルを引き出すことができる。

そして案外ポイント高いのは、最大限にリクライニングしても、誰からも苦情が来ないこと。後ろの規約がいないからね。

本当は、高松駅に到着して、AB席の客が降りてから、しっかり撮ろうと思っていた。

車両を整備する職員が、高松駅到着してすぐ展望席にかけつけたため、分かりやすいアングルで撮れなかった。仕方ないけど。

そのため、ほぼ満席に近かったために走行中は撮るのを自粛した1階の普通車指定席も、撮ることができなかった。

 

【6】2階グリーン席

2階のグリーン席は、首都圏の普通列車グリーン車と造りが似ている。

前の座席からテーブルを引き出せる。

リクライニングも相当倒せる。

窓ガラスがカーブしているから、夜は外が見にくい面があるだろう。

 

なお、2階建て車両の普通車寄り(19A)、トイレ横には、車いすの人にも乗りやすい席がある。

 

【7】普通車もある

当然のことながら、大部分の車両は、普通車自由席になっている。

関西の新快速と同様の転換クロスだ。関東の者にとっては、うらやましい。

マリンライナーは、岡山~高松間を乗る客もいるが、「岡山~茶屋町」や「高松~坂出」などの短区間を乗る客も多い。だから、自由席を主体にする必要があるわけだ。

 

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高松~岡山間は、1時間弱だから、特急は運転しにくい。といって、旅行者にとっては、確実に座りたいという需要もある。そのため、快速だけど指定席・グリーン車も連結するというのが、この区間の現実的な対応だと思う。

本数も、昼間は30分に1本というのも利用しやすい。

阪神地区と高松の間の客が、マリンライナーに乗るということは、即新幹線でJR西日本にカネを落とすという事情がある。高松と阪神地区のアクセスで、高速バスに流れたら、JR四国よりJR西日本に大きな痛手となる。だからJR西日本は、マリンライナーに力を入れているのだと想像する。

 

この「マリンライナー」で「高松」に行ったことに関連して、いくつか書く話題があるが、それは近いうちに。