えちごトキめき鉄道の観光列車「雪月花」に、乗ってきた。
えちごトキめき鉄道は、北陸新幹線開業に伴い、新潟県の在来線が、JRから第三セクターに転換した。妙高高原から直江津、そして糸魚川を通って泊までが、えちごトキめき鉄道だ。
今回は、「雪月花」の車両について。
【1】曲線美の外観
「雪月花」は、赤い塗装の2両編成の気動車だ。赤いとは言っても、鮮やかな赤だ。塗装が新しく、鏡のように、周りの風景が反射する光り輝く赤色だ。
車体が丸い曲線になっていて、側面と屋根の境界がハッキリとしない。
列車名の「雪月花」が、金色になって輝く。発車する前にスタッフが、窓ガラスを始め、車両全体を丁寧に磨いているから、輝いて見えるのだろう。
見る角度によって、空が反射したり、雪が映えたり、印象が大きく変わる。
【2】明るい1号車
2両編成のうち、1号車は、「食事なしの乗客」と、「食事つきの1人客」向けの車両だ。
2列とも、海側を向いた席だ。
実はこの日だけ空いていて申し込んだ。1号車には、1人客が3人だけだった。空いていてゆったりと過ごせたが、3人とも右側の席だった。やはり、海に直接向いた席が良いや。
この席は、一人客にとって最高だ。
1号車にも、2人用席・3人用席がある。
写真↓は3人用席で、車いす対応になっている。
1号車の特色は、天井の方までガラス張りという点だ。このため、車両全体が明るくて、雄大な景色が見える。
1号車の運転席の後ろに、「展望ハイデッキ」がある。ここからは、先頭の景色が実によく見える。かぶりつき席と言える。
展望ハイデッキには、変わった形をした椅子が3つ用意されている。
【3】落ち着いた2号車
2号車は、食事つきのグループ客のための車両だ。
1号車は明るい色調の座席だが、2号車は落ち着いた色の座席になっている。
座席は、2人用と4人用が用意されている。どちらも、テーブルは広くて、料理を置くスペースが確保できる。
グループ客がいるため、撮れた写真は数枚だけ。グループ客が盛り上がっている時に、つかつか入って行って、ストロボたいて「ピカ!」「バチ!」なんてするわけにはいかないもので。
2号車の「展望ハイデッキ」は、定員4人の特別席だ。かなり高い位置に設けられていて、景色が良く見える。15000円の割り増し料金が必要だ。
1グループが独占できる空間だから、先頭の景色を見たい他の客は、1号車の展望ハイデッキに出かけると良い。
上の写真↑は、終点に着いて他の客が降りてから、素早く撮ったもの。
【4】さくらラウンジ
2号車には、料理を出すカウンター「さくらラウンジ」がある。
カウンターの前には、結構広いスペースがある。
「越乃シュークラ」のように、生演奏くらいはできるくらいの広さだ。
グッズも販売している。
記念の絵葉書セット1000円、オリジナルぐい吞み2500円、スプーン5本セット5000円、紙風船セット500円など。
ガラス製品も売っている。
ちと高いけど。
私が買ったのは、雪月花ノート800円だ。表紙には1号車の壁と同じ越後杉を利用しているそうだ。
欲を言えば、ボールペンやクリアファイルのような、気軽に買える実用品が欲しいなあ。
スタンプも用意されている。スタンプを押す紙が特に用意されていないが、メニューの紙が立派だから、そこに押した。
カウンターには、糸魚川大火の義援金入れが置かれていた。私も100円と少額ではあるけど、入れた。
【5】様々なこだわり
カーテンを留める金具は、2種類ある。
1つ目は、こちら↓
2つ目は、こちら↓
この違い、分かるだろうか?
↓
↓
↓
実は、場所によって違うのである。
日本海沿いを走る時に、1つ目は「海側」で、波をあらわしている。
2つ目が「山側」で、文字通り高い山の形をしている。
次は、こちら。
連結器付近には、壁に丸い穴があいている。
のぞくと、何だ?!
車内販売の品物を紹介している。
別の穴を除くと、
独特の地層が有名なフォスサマグナ付近を走る列車だけあって、地元の紹介をしている。
穴があると、のぞきたくなるものだ。よく考えたなあ。
観光列車は、「1度乗りたい」と思わせるのに、豪華な車両という要素は大きい。その点、「雪月花」は、自慢の豪華な車両だから、ひきつける力は強い。
2度3度とリピーターになってもらうためには、「食事」と「接客」の比重が大きくなるが、こちらも十分なものだった。
「雪月花」の食事は、こちら↓
http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12256455955.html
接客については、また近いうちに。