3列座席の真ん中 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

東海道新幹線や東北新幹線では、大部分の普通車は、2列+3列の座席となっている。

車体の幅に余裕があるため、3列座席を設けて、多くの乗客が座れるように設計されている。

今回は、この3列座席の話。

 

写真は、北陸新幹線の普通車だが、他の新幹線でも席の位置の記号は共通だ。

左から、E席、D席、通路をはさんでC席、B席、A席だ。

 

私は東北新幹線の「やまびこ」に乗る機会が多い。下り「やまびこ」に東京から乗れば、発車間際でも自由席にたいてい座れる。自由席でも余裕で座れることが多いからだ。

一番の人気ある席は、2列座席の窓側E席だ。

E席が埋まったら、私は微妙な選択を迫られる。

一般的には3列座席の窓側A席が好まれる。しかし、A席に座って、後から他の客がB席C席に座ると、車内販売が利用しにくい。ワゴンにどんな品物が載っているかを、間に2人も入ると見ずらいのだ。

 

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ある日、東京駅から仙台行の「やまびこ」自由席に乗った。E席は埋まっていたが、さほど混雑しない時期だから、3列窓側のA席に座った。B席C席にはおそらく来ないと読んだからだ。

大宮駅では、もしかしたらC席に座ってくる人がいるかもしれない。だから荷物は空席に置かずに、すぐ座れる状態にした。

私は普通列車グリーン車のアテンダントさん40人くらいに顔を知られているので、「あの客、行儀悪い!」と思われるのが嫌だ。そのためか、他の列車に乗る時も、かなり空いている時でないと荷物は空席に置かない習慣がついている。下手な絵↓だが、このように、カバンは足元に置くことが多い。

この日も大宮駅から、結構多くの人が、「やまびこ」の自由席に乗ってきた。宇都宮からは降りる人の方が多いので、大宮でBC席が空いていれば、仙台までほぼ空席となる。

すると、私の横のC席に、帽子をかぶった客が座った。

座ること自体は全く問題ないのだが、座ると同時に、小さいバッグをB席に投げた。ハガキより少し大きいくらいの薄っぺらいバッグだ。

こちらの方が圧倒的に荷物は多いのに、2席を占領したわけだ。更に通路側に足を投げ出しているので、車内販売のワゴンが通る時に「恐れ入りますが、足を・・・」と言われる始末。

あんたのために、真ん中B席を空けたんじゃないんだ!

明確に規則で決まっているわけではないが、気分は良いわけはない。

 

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でも、いつも不快な想いをするわけではない。

こんな時もあった。

同じく、東京発で仙台行の「やまびこ」自由席で、私は3列座席の窓側A席に座っていた。

大宮から乗った客は、全員すでに座り、私の隣の通路側C席に誰も来そうもない。・・・と思っていたら、大宮を発車して1分ほどして、隣の車両から会社員風の男の人が来た。そして、私の横C席に座った。

その人は、座ってから、持っているカバンをどうするか、キョロキョロとあたりをうかがった。

A席に座っていた私と、目が合った。

その瞬間、お互いに考えていたことが通じたようで、あうんの呼吸で、真ん中の空席を少しずつ使うことになった。お互い「ニコッ(^^♪」と笑って、気分よく旅行ができたのだった。

(乗客がだんだんと乗ってくる東京行き「やまびこ」なら問題あるかもしれないが、下りなら構わないでしょ)