車内販売、新規に開始 | 車内販売でございます。

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車内販売を13年半で10000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 各地の観光列車に乗り鉄しています。

 毎年のように車内販売は減少している。
 昨年春には、「オホーツク」「スーパー宗谷」「成田エクスプレス」「かもめ」「ソニック」など、車内販売が一気に廃止となってしまった。
 この春にも、「あさま」から、車内販売が消滅した。

 時代の流れと嘆きたくもなるのだが、その一方で、新たに車内販売が開始する動きもある。
 代表的なのは、観光列車が新規に運行される場合だ。
 昨年は、北陸の「花嫁のれん」「べるもんた」が走り始めた。それらの車内でも、料理も提供するし、車内販売も行われている。

 今年は全国各地で、観光列車が、一気に走り始める。新たに多くの観光列車が参入して、食事や車内販売が楽しめるわけだ。
 すでにご存じの方も多いとは思うが、まとめることにする。
 
(↑「花嫁のれん」の販売カウンター)
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【1】「長良川鉄道・ながら号」 (2016年4月27日)
岐阜県の美濃太田から走る長良川鉄道で、観光列車が走る。2両編成の水戸岡車両だ。ランチプランが12000円、スイーツプラン5000円で、指定券の追加で乗車のみもできる。
http://www.nagatetsu.co.jp/enjoy/SpecialTrainNagara.html

【2】「西武鉄道・52席の至福」 (2016年4月17日)
大手私鉄の西武鉄道の、池袋~西武秩父などを、時間をかけてゆっくり走る。4両編成で52席しかない、ゆったりとした豪華な列車だ。ブランチ10000円、ディナー15000円の食事つきコースとなっている。
http://www.seibu-group.co.jp/railways/seibu52-shifuku/
ライター望月さんの乗車記はこちら↓
http://www.1242.com/lf/articles/4353/

【3】「ラ・マル・ド・ボァ」 (2016年4月9日)
JR西日本の岡山から宇野を1時間かけて走る2両編成の電車。全車普通列車グリーン車(指定席)扱いで、自転車の持ち込みも可になっている。地域の特産品とコラボしたグッズなどの販売も行うそうだが、詳しい情報は入っていない。予約制の食事はない。
https://www.jr-odekake.net/navi/kankou/kankou13.html

【4】「道南いさりび鉄道・ながまれ号」 (2016年5月28日)
北海道新幹線の開業に伴い、木古内~五稜郭(函館)が第三セクターになり、道南いさりび鉄道が開業した。ここで走るのが、ながまれ号。食事などは、旅行会社「日本旅行」が担当する珍しい形になっている。食事つきで8300円から。
http://www.shr-isaribi.jp/nagamare/

【5】「えちごトキめき鉄道・雪月花」 (2016年5月)
妙高高原・上越妙高~糸魚川を走り始めた観光列車。
豪華な食事つきのコースで14800円、食事なしで6000円。
https://www.echigo-tokimeki.co.jp/setsugekka/index.html

【6】「IZU CRAILE」 伊豆クレイル(2016年7月16日)
JR東日本の旧スーパーひたち車両をリニューアルした小田原~伊豆急下田間の列車。女性向けとも言える伊豆への観光列車。普通列車グリーン車と旅行商品の席がある。
http://www.jrizu.jp/train/craile.html

【7】「近鉄・青の交響曲」阿部野橋~吉野 (2016年9月10日)
近鉄「しまかぜ」と同じく、3列の豪華な座席を持つ観光列車。ラウンジ車両では、ワインや地酒などが楽しめる。
http://www.kintetsu.co.jp/senden/blue_symphony/

 ざっと数えただけで、新しく走る観光列車が7つもある! 半年で7つ走り始めるとは、観光列車ブーム、到来と言って良いだろう。(富士急行の新型車両も入れたら8つになるけど)
 公式HP等から画像を引っ張ってくるのもどうかと思い、7つとも画像は無しです。どんな列車化は、お手数ですが、ホームページでご確認ください。

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 ただし、この他にも、車内販売を開始する列車がある。
 新しい列車ではないから、ほとんど注目を浴びないのだが、マニアにとっては、嬉しいことと感じる。
 再開するのは、山陰の2路線だ。

【A】「一畑電車」
 
 島根県の松江・出雲市周辺を走る私鉄が「一畑電車」だ。ここでは、もともと出雲大社参拝の観光客もおり、アテンダントが乗務していた。車内販売はしていなかったのだが、この2月から車内販売を開始した。カゴに入る小さなグッズ限定のようだ。
http://bataden.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/post-0b1b.html

【B】「若桜鉄道」
 
鳥取県の第三セクター・若桜鉄道では、郡家10:03発の「若桜谷観光号」で、たまに車内販売を行っていた。
これが毎月第二・第四日曜日に、定期的に車内販売を実施することになった。定期的なら、狙っていくことができる。
私も2回出かけたが、車内販売は無かった。ネットニュースとフェイスブックには載っていても、若桜鉄道の公式ホームページに「車内販売を定期化!」などと全く載っていないのは、何なんだか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160508-00000026-san-l31

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 車内販売をする列車が増えるのは、非常にうれしい。でも、嬉しい悲鳴、という側面もある
 新しい列車は、人気が高く、簡単に席が取れないが、これはまあ仕方ない。食事つきの列車は、かなり値段が高いが、これもやむを得ない。
 でも簡単に乗れないのだ。時間がないのだ。今年の私は、土曜が午後から仕事、日曜が午前に仕事だ。だから、今回紹介した9つの列車に1つも乗ることができない。観光列車が走る土曜・日曜は、身動きできないと、こんなに辛いとは。