車内販売のライバル~売店と自動販売機 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 車内販売がどんどん廃止されているが、その原因のひとつは、駅の売店などが充実してきたことにある。車内販売でなくても、欲しいものが駅で手に入るようになったことが大きい。
 今回は、車内販売のライバルとも言える、駅の「売店」と「自動販売機」の話。

★売店からコンビニへ
 駅の売店、というと、ホームに売店があって、2坪くらいの狭い場所の中にオバちゃんが立っているというイメージだった。この写真↓は、やや大きめだが、昔ながらの売店と言える。
 
 しかし、更に品数を増やしたコンビニ形式の店が増えてきた。
 コンビニ形式の店だと、品数は一気に増える。ペットボトルの紅茶だけでも3種類4種類と並んでいる。ビールも、350mLだけでなく500mLも置いているし発泡酒もある。品数の多さでは、車内販売は到底かなわない。
 営業時間も長くなってきて、午後10時、11時まで開いている。品物によっては、車内販売よりも、安いものもある。これは強敵だ。

★売店のコーヒー
 
 駅のコンビニで衝撃的だったのは、最近セブンイレブンなどのコンビニで広まっている100円コーヒーだ。300円の車内販売コーヒーとは、価格の点で圧倒的に優位に立つ。
 と・こ・ろ・が、エキナカのコンビニ前に貼ってあったポスターを見て、驚いた。
私の行動範囲にあるいくつかの駅のコンビニでは、10月5日までの期間限定で、ホットコーヒーが定価の100円の半額、何と50円なのだ!

 
 同じ駅で2日連続で50円コーヒーを買ったが、1日目2日目で、カップに入ったコーヒーの分量も違えば、濃さも違いバラつきが見られた。
 豆は車内販売の方が良い豆を使っているように感じた。個人的には酸味が強くて好きなコーヒーとは言い難かった。
 とはいえ、100円なら上出来のコーヒーだ。50円なら激安だ。
 昨年、サンダーバードの車内販売廃止直前に金沢駅で100円コーヒーを買って以来、何か所かで見てきたが、こういうコーヒーが競争相手にあると、車内販売のコーヒーは衰退してしまいそうだ。利幅が大きい品が売れなくなると、ますます車内販売は厳しくなりそうだ。

★食べ物の自動販売機
 自動販売機も、車内販売のライバルになりうる。缶コーヒー等の飲み物なら、圧倒的に多くの品物の中から選べるのが、自動販売機の強みだ。
 
 近頃は、飲み物以外の自動販売機も、じわじわと広まっている。上の写真は、食べ物の自動販売機だ。
 
 せんべい、カロリーメイト、ベビースターラーメン、ワッフルなど様々な食べ物が入っている。
 この機械なら、弁当は無理だが、早朝深夜でも軽い食べ物を買うことができる。
 電車の中には、振動による故障の可能性が高まり、賞味期限の管理も難しいから、なかなか実用化されないと聞いたことがある。

★ジュースの自動販売機
 ジュースの自動販売機も進化している。
 次の写真は、上野駅で見かけたどどう販売機だ。右の自動販売機は普通のものだが、左の緑の自動販売機を見て、「こんなのあり!?」と驚いた。
 
 これ↓は、右の普通の販売機だ。オロナミンC120円で、レッドブルー210円だ。
 
 ところが、左の緑色の販売機↓は、こうなっている。
 
 オロナミンCが113円、レッドブルーが205円だ。1円単位の値段に設定されていて、少しではあるが安いのだ。
 Suicaなどの交通系ICカード限定の販売機なら、お釣りの1円玉は使わなくてよいから、何円か安くできるのである。オロナミンCなら7円安くなっている。
 ジュースの自動販売機も、進化したのには驚かされた。