四国の乗り放題切符 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

  今年は四国に行くことが多い。主な目的が「伊予灘ものがたり」に乗るためだが、今年になって2月、4月、8月と3回出かけた。
 基本的に「乗り鉄」だから、安い出費でたくさん乗ろうとする。鉄道会社から見れば、あまり良い客とは思われないのかもしれないが、やはり安い乗り放題の切符が、必要なのだ。
 そこで、JR四国を乗り鉄する時に役立ちそうな「乗り放題切符」を紹介する。(なお土佐くろしお鉄道、JR四国バスの可否は省略した)
 参考までに、通常の特急指定席料金+運賃は次の通りだ。
 高松~松山往復・・・・12380円
 高松~宇和島往復・・16280円

【1】「四国グリーン紀行」・・20570円(4日間・グリーン)
  「バースディきっぷ」・・・10280円(3日間・グリーン)
 共にJR四国の特急のグリーン車まで利用できる強力な切符だ。枚数制限なくグリーン車に乗れるのは、今となっては珍しい。
「四国グリーン紀行」は4日間有効で20570円。
「バースディきっぷ」は3日間有効で10280円。高松~松山を特急指定席で往復しただけで12380円だから激安だ。しかし、「誕生日の月だけ購入可」という制限がある。9月10日生まれの人なら、9月1日から30日に利用開始の切符だけ買える。ただし誕生月の人と一緒なら、同じ金額の「お連れ様用」が買える。
 残念なのは東京では買えない点だ。
http://www.jr-eki.com/service_ticket/htm/shikoku/shikoku-green.html
http://www.jr-eki.com/service_ticket/htm/shikoku/birthday.html

【2】四国フリー切符・・・16140円(3日間・自由席)
 JR四国の特急自由席を、3日間利用できる切符だ。指定席は使えないが、利用期間の制限はなく、使い勝手が良い。
http://www.jr-eki.com/service_ticket/htm/shikoku/shikoku-free.html
 このため今年の4月に乗り鉄に行く時に利用した。かなり乗りまくったから、スタンプが多く押されている。
 

【3】週末乗り放題きっぷ・・・10280円(土曜休日1日間・自由席)
 平日は利用できないが、土曜または休日の1日だけ、四国が乗り放題となる切符だ。どちらかといえば、四国内に住んでいる人が、サッと日帰り旅行するには便利だ。
http://www.jr-eki.com/service_ticket/htm/shikoku/weekend-free.html

【4】たび切符・・・名古屋発28800円・(5日間・四国内は自由席)
 名古屋から岡山までの新幹線往復と、岡山から四国内を乗り放題となる切符だ。新幹線は指定席が取れて、四国内は特急自由席が乗り放題となる。お盆・正月などの繁忙期は利用できないが、ほぼ通年利用できて、5日間有効だ。
 名古屋周辺に住む人にとっては、非常に有難い切符だ。
 実は以前は東京都区内発35000円も発売されていて、利用したことがある。しかし現在は名古屋発だけとなって残念だ。名古屋発は、東京や静岡では買えず、豊橋まで行かないと買えない。
http://railway.jr-central.co.jp/tickets/tabi-kippu2/

【5】JR四国全線フリーきっぷ・・・7000円(3日間・当日指定席)
 これを使って、この8月JR四国に乗車した。これは、全日空の往復航空券プラス宿泊パックを頼むと、オプションで追加できる。単独では購入できない。(日本航空でも、同様のフリー切符が手配できると聞いたことがある。)
  私が8月に利用したのは、「羽田空港~松山空港の往復航空券」と、「松山全日空ホテル1泊」で3万円かからない安いパックだった。(まあ、学生バイト以下のずさんな接客を繰り返す3流ホテルだったから、こんなもんか。) 
 2日間用もあり、6000円だ。
 なお、基本は自由席利用だが、乗車当日に限り、空席があれば追加料金なしで、指定券を発行してもらえる。
 乗り鉄には、非常に便利だ。これは使える。
 


【6】ぶらり四国路(2日間ほか・指定席)
 「JR四国の乗り放題切符」と「ホテルの宿泊」をセットした「ぶらり四国路」という商品がある。
http://www.jr-eki.com/jr_acc/burari2015.html
 たとえば、最も安い「丸亀プラザホテル」に泊まって、「JR四国全域の特急乗り放題2日間の切符」がついて、何と11800円である。2日間乗り放題だけでも11800円なら、損しない金額だ。それなのに宿までつくのだから、激安だ。
 
 宿は、数多くの四国内のホテルから選べる。やや高いが道後温泉も、選べる。3日間用や、土佐くろしお鉄道にも乗れる切符に変更もできる。
 有難いのは、インターネットや電話でも申し込めることだ。
 「JR四国全線フリーきっぷ」と「ぶらり四国路」は、旅行商品だから、簡単に取り消しできないというデメリットがあるのが注意点だ。

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 探せば、様々な乗り放題切符があるとわかる。
 これ以外にも、一部区間だけ利用できる「四万十・宇和海フリー切符」、伊予灘ものがたりに乗って帰る「伊予灘ものがたりきっぷ」などもある。 
 とはいえ、東京周辺から四国に行くなら、たくさん乗りたいと思う。それなら四国全体を乗れる切符が望ましい。
 「時刻表」にも乗り放題切符は乗っているが、往復航空券とセットの「JR四国全線フリー切符」、そして四国内の宿泊とセットの「ぶらり四国路」といった、さほど知られていないものもある。

 正直言って、私は鉄道マニアだから、同じ料金なら東京から新幹線に乗って岡山経由で四国に入りたい。新幹線は車内販売もあるし。
 でも、新幹線は高いから、やむなく往復航空券と宿泊に、乗り放題切符のセットを、主に利用している。安いのは有難いが、何かスッキリしない気がする。