8月末に四国に旅行した。その目的は3つあった。
(1)観光列車「伊予灘ものがたり」に乗る。
(2)「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」に乗る
(3)予土線の「新幹線」に乗る。
今回は、3つ目の予土線「新幹線」に乗った時の話だ。
【1】鉄道ホビートレインの外観
予土線は、大まかに言えば愛媛県の宇和島と、高知県の窪川を結ぶ路線である。1本逃したら、次は2時間後くらいになるローカル線だ。
この予土線には、0系新幹線の姿に改造した1両で運転される気動車が運転されている。公式には、「鉄道ホビートレイン」と呼ばれている。
前から見ると、出っ張りをつけて、0系新幹線に似せようという意図が感じられる。
反対側の車両の先頭は、場合によっては他の車両と連結することもありうるので、出っ張りナシだ。
【2】鉄道ホビートレインの座席
まず目立つのは、0系新幹線の座席だ。基本はロングシートだが、4人分だけ昔東海道新幹線で使われていた座席が配置されている。非常になつかしい座席だ。
地元の高校生や他の旅行者たちは、ロングシートに座ったので、運よく私はこの座席に座ることができた。 最前列の展望席でもあるので、ラッキーと言うしかない。
当時の東海道新幹線は、缶ビールを置くくらいの小さなテーブルはあったが、弁当を置くのには小さかった。駅弁を車内で食べるにはやや窮屈だったことも、食堂車が繁盛した理由のひとつだった。
【3】車内いろいろ
車内には、鉄道模型が入った棚が設置されている。私は模型には興味はないが、マニアにとってはお宝だろう。
模型は、上から「153系鷲羽」「10系寝台さぬき」「うずしお」「EH10貨物」が並んでいる。「寝台急行さぬき」は40年代前半で、私は聞いたことがない。
ロングシート部分の床は、機関車の設計図が描かれている。何とマニアックなんだ。
この写真↑は何でしょう??
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答えは「カーテン」だ。
鉄道ホビートレインは、カーテンにまでこだわっていて、SLの柄のカーテンにしているのだ。凝り方は凄い。
スタンプも車内に用意してある。「乗車記念スタンプ」というよりは、スタンプを3種類集めると景品がもらえるスタンプラリーに使うものだ。
【4】4月に利用した車内販売
1両編成の普通列車だから、本来は車内販売は実施していない。しかし予土線は、その常識を超越した地域だ。
土曜日曜に、1往復「山間屋」が地元の食品を中心に車内販売をしている。この車内販売は4月に利用してきた。こんなワゴンだった↓
この時の話は、こちら↓
http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12011972315.html
【5】今回のパンの車内販売
今回8月29日の土曜日は、別の車内販売が利用できた。期間限定の土曜日に、パンの車内販売が行われたのである。
愛媛県鬼北町のNPO法人ひだまり工房(みもざパン)では、自分たちでパンを作り、販売している。その一環として、期間限定の土曜日に、予土線に乗ってパンを販売するわけだ。
近永駅から江川崎駅まで車内販売をすると聞いていたが、この日は始発の宇和島からワゴンが乗り込んだ。
販売用カート(ワゴン)は、手作りの「うしおに号」とのこと。このカートに、パンがドサッと積まれている。
やや小さめのパンが3個セットで200円で売られていた。私は2セット400円ぶんを購入した。カートを押して販売する2人は、まだまだ慣れておらず、不安感が表れていたが、気分的にも応援したくなる。
予土線3兄弟のシールも貼られている。
実は、前日からパン、パン、パンが続いていた。前日は「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」で5個入りのアンパンマンパンを買って食べた。この日の朝食は「伊予灘ものがたり」大洲編でパンの朝食。さらに伊予大洲では駅売りのパンを買う。そしてこの日の最後には、「伊予灘ものがたり」道後編でアフタヌーンティーにサンドイッチが出る。
このようなパンが続くなかでも、3個入り200円のパンは、食べてみて美味しく感じた。パンが続いても、嫌にならない味だった。美味いものは美味いのだ。
6個のうち4個は予土線の中で食べて、残りの2個は、その日の夜食に、「伊予灘ものがたり」道後編でもらったブルーベリージャムと共に食べたのだった。
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以上のように、今回の四国旅行では、予土線の車内販売も利用できた。「伊予灘ものがたり」はもちろんのこと、「瀬戸内海アンパンマントロッコ」と「予土線」でも大満足だった。さらに「大洲城はたふり」も面白かった。
四国の話題は、まだ何回か続きます。他の話題と混ぜて更新していきます。