関西に車内販売利用の旅に出かけた。
京都丹後鉄道の「くろまつ」が、この日に限って、がら空き状態だった。申し込み期限直前で、4席しか埋まっていない。11000円プラス関東からの交通費は痛いが、思い切って出かけることにした。(事情があって、「くろまつ」の記事は数週間あとになります。)
関西は車内販売不毛の地だけに、ついでに利用できる車内販売は、なさそうだと思って、念のため複数チェックした。
すると、直前に凄い情報をホームページに出ていた。これだ!
http://opt.jtb.co.jp/kokunai_opt/p/p1032448/
(8月末の期限が来たら削除されると思われる)
鳥取県の第三セクター「若桜鉄道」で、超特別な車内販売が実施されるというのだ。情報が無い中で、2月に若桜鉄道に突撃して、車内販売はなかったが、今回は明確な情報がある。
リンク切れの可能性があるので、簡単にまとめると、こうだ。
大手旅行会社JTBでは、子供向け鉄道員体験の日帰りイベントを実施することになった。参加者は、車庫の見学や車掌体験など普段はできない体験をすることができる。京都丹後鉄道、秋田内陸縦貫鉄道、小湊鉄道などでも内容を変えて開催される。
今回「若桜鉄道」の鉄道員体験では、
★SLを転車台に乗せて回す
★12系客車の中で弁当を食べる
★車掌の制服を着て、車内アナウンス
★ワゴンを押して車内販売に挑戦・・・何だ?!何だ!?
若桜駅13:18発の列車に乗って、子どもたちが車内販売に挑戦するとのこと。
何が凄いかと言うと、一度空振りした若桜鉄道で車内販売を利用できるのはもちろんだが、販売員からでなく普通の子どもから買えるのだから、非常に珍しい体験だ。
日付を見ると、4回の開催日のうち、他の3回は仕事で行けない。JTBの募集広告だから、全くのガセネタではないハズ。
このように判断して、再び突撃することにした。
「スーパーはくと」に乗り、鳥取へ。そして若桜駅に到着。
13:18発の1両編成ディーゼルカーに乗り込む。しかし・・・・・・それらしき子連れの御一行様や、ワゴンは全く見当たらない。
車内販売あってくれ!!と祈った。
奥の方からギリギリまで弁当食べてたツアー参加の御一行が、ワゴン押してやってくることを祈った。
発車3分前になった。さすがに無理かと思ったが、車掌に聞いた。もし車内販売が2時間後の次の列車なら、2時間待つつもりだった。
車掌に尋ねたところ、全く答えてもらえなかった。今年2月に突撃した時も同じだったが、そんなの知らないよと言うような表情だけだった。
この体験ツアーは、「最少催行人員」が15名だから、人数に達しなくて中止となったような気がするが、小さな鉄道会社の車掌が体験ツアーの存在を知らないというのは、何なんだか。
もう行く元気が出ない。もともと残る3回は仕事で行けないけど。
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今回の車内販売利用の旅は、ハズレ続きだった。
当たりは、東海道新幹線「のぞみ」と、帰りの普通列車グリーン車だけだった。他の3つは、平均で1万円以上使ったのに、さほど満足はできなかった。ギリギリの利用を目指すと、こういうことはよくあることだが、元気が出ない。カネも65000円も使ってしまった。これだけあれば、南九州とか愛媛で、ゆったりできるのに・・・。