皆さま、こんばんは!
今回は、当ブログ「車内販売でございます。」で初めての、「駅」に関しての記事をお届けする。
Amebaブログの「駅探訪」の分野では、歩王(あるきんぐ)さんの「まったり駅探訪」が、圧倒的な中身と実績を誇っている。私が対抗しようとしても「ハッタリ駅探訪」になってしまうが、それを覚悟で今回挑戦する。
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6月末に、北海道に乗り鉄に行った。「スーパーおおぞら」で札幌~釧路を往復して、7回も呼び止めて車内販売するという贅沢な時間を過ごした。
釧路まで往復したわけは、たっぷり車内販売を利用できるのに加えて、行きたい場所があったからだ。
そこは、釧網線の茅沼(かやぬま)駅だ
釧路から、網走方面に伸びる釧網線。「釧路湿原ノロッコ号」の終点・塘路駅の次の駅が茅沼駅だ。時間にして釧路から約40分だが、釧路湿原の景色が良い中を通るから、所要時間が長いものの、のんびりできて気分爽快だ。
茅沼駅は、木造の駅舎があるだけだ。トイレはない。
茅沼駅に着いた。単式ホーム1本だけの駅で、1両編成の普通列車から降りた。普通列車だが「摩周&川湯温泉足湯めぐり号」という列車名で走り、ヘッドマークもついている。1両編成の座席は満席で、立ち客も少しいた。
駅の時刻表は、これ↓。本数が非常に少ない。1本逃したら2時間後3時間後だから、乗りに行く人は時刻を調べる必要がある。
木造の駅舎の中には、昔の駅舎の写真が展示してあった。昔の駅舎は今より大きかった模様。
けっこう観光客・マニアも来るようで、書き込むノートも用意してあった。
近くには民家はほとんどなく、1軒飲食店らしき店があっただけ。小さな無人駅なのだが、きれいな花が植えてあり、丁寧な手入れには感激した。
次の写真は、ホームから反対側を撮ったもの。のどかな畑が広がっている。この日は見えなかったが、タンチョウヅルも近くに見える時もあるとのこと。
なかには勝手に線路に降りて、更に畑に足を踏み入れる客もいるようで、「線路横断禁止」と4か国語で表示してある。
タンチョウヅルが来るのどかな駅だが、私が足を伸ばした目的は、他にある。駅の目の前にあるモノが目的だ。
駅の奥の方に見える物は・・・・
SLの車輪だ。
蒸気機関車の動輪が、釧網線の茅沼駅前に置かれているのである。
この駅前のSL動輪は、いすみ鉄道の鳥塚氏が、個人で所有する動輪だそうだ。
SLの動輪は、さすがに大きく、どっしりとしている。錆びはほとんどなく、輝いている。
ただ、説明書きを書いた看板は、全くない。どんなSLの動輪で、何年にできて、どこの路線を走っていたが、分からない。所有者の表示もない。
私は1度だけしか鳥塚社長にお会いしたことがないが、鳥塚さんなら「そう思ったなら、ぜひ作ってよ」と言われそうな気がする。
この茅沼駅では、27分の滞在だった。SLの動輪はあるものの、のんびりしていて景色は良いが何もない駅だ。こういう場所は、私は苦手だ。変化のない場所で30分以上ボーッとしているのは、辛い。やはり、列車の車窓がどんどん移り変わるのが好きだ。
駅探訪は、わたしには、ちょっと向かないと感じたのだった。このあと隣の塘路駅から「釧路湿原ノロッコ」に乗り換え、釧路から「スーパーおおぞら」と、共に車内販売がある列車だ。私は景色を見ながら車内販売のコーヒーでも飲むのが好きなのだと、あらためて感じた1日だった。