JR北海道でも、車内販売の廃止が相次いだ。「スーパーとかち」「オホーツク」「スーパー宗谷」で車内販売が廃止された。残っているのは、「北斗・スーパー北斗」と「スーパーおおぞら」だけだ。
「北斗・スーパー北斗」でも、18本のうち午後6時までに始発駅を発車する4本は車内販売がないし、「スーパーおおぞら」でも早朝深夜の1往復は車内販売がない。
こんな中で、北海道への旅行だ。観光をほとんどしないで車内販売の利用が目的の旅行だ。以前より効率は悪いのは覚悟したが、正直いってきつかった。
外せないのは、「スーパーおおぞら」での札幌~釧路の往復だ。昨年は5月の連休最終日に往復して、気分よく利用できた。
前回乗った札幌7:02発の「スーパーおおぞら1号」は、車内販売が廃止された。時間を有効に使うには便利だったが、止む無く札幌8:51発の「スーパーおおぞら3号」で釧路に向かうことにした。
【行き】スーパーおおぞら3号・・・札幌8:51発、釧路13:14着
≪1回目≫夏のお祭り弁当980円を購入(10:10)
しかし、中身は様々な種類の食べ物が入っていて、気分的に満足できる。北海道は食べ物が比較的安いが、弁当も値段の割には満足できるものが多い。
中身の説明はこちら↑。薬は有効成分の説明を読むと効果がありそうに思えるが、弁当も中身の解説を読むと充実していそうに感じるから不思議だ。
≪2回目≫のむヨーグルトぶどうゼリーを購入(210円)
カゴにヨーグルト、アイスを積んだ単品販売が来た。これは買うっきゃない。昨年は午前9時前にアイスを食べて違和感があったので、飲むヨーグルトにした。変わったものを買いたくて、ぶどうゼリーにした。ただ個人的には、昨年飲んだ普通のプレーン味ヨーグルト180円の方が美味しかった。
≪3回目≫コーヒーとバームクーヘンのセット380円を購入(11:15)
コーヒーは300円、バームクーヘンが130円のところ、セットにすると380円になる。軽く何か食べるのに、最適だ。
≪4回目≫十勝アイスクリーム290円を購入(12:25)
定番となっている固いアイスだ。
このアイスを売った販売員は、後ろから回る時に、カゴを持ちながら、客と目を合わせて後ろ歩きしていた。こういう技を使う販売員は、立派だ。
≪5回目≫JR北海道クリアファイル300円を購入(12:40)
様々なJR北海道の列車が載っているクリアファイルを買う。食べて飲んで、もう十分だから、グッズを買うことにした。
往路の「スーパーおおぞら3号」では、車内販売を5回利用した。乗務する販売員は2人のことが多そうなのだが、今回は3人乗務していて3人から買った。私は、同じ列車では1人の販売員から2回3回と買っても、利用回数は「1回」とカウントすることにしているので、往きの利用回数は、「3回」扱いになる。
【帰り】スーパーおおぞら10号・・・釧路16:18発、札幌20:19着
≪6回目≫チューハイ180円、ジャガピー180円を購入(17:30)
昨年は「釧路湿原ノロッコ」に乗車して、釧路滞在約3時間で帰った。そうしたら、行きと同じ販売員2人で、「またお会いしましたね」と話をしたものだ。
今回も期待したが、帰りの「おおぞら10号」の販売員は、往きの人とは別の2人たった。
腹が減っていたので、弁当が欲しかった。しかし、私が嫌いな「ウニ」の弁当しかないとのこと。放送では、美味そうな何種類かの弁当があるとのことだったから、落ち込んでしまった。
私が「嫌いなウニしかないのか」と言ったのに、「これでよろしいですね」とウニ入りの弁当を差し出されて、めげてしまった。
空腹のまま4時間は、きつい。
≪7回目≫黒千石アイス320円を購入(18:40)
カゴの単品売りに来たから、何か買いたくなった。4時間乗り続けると、やはり何か食べたくなる。黒千石アイスを購入。
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往復8時間で、車内販売を5人から7回利用したことになる。
車内販売好きの者にとっては、のんびりと長時間利用できるのは、またとない機会だった。
ただ、往きは自由席なのに、隣は空席、販売員の方は親切、3人も乗っていて、本当に天国だった。
帰りは、空いている指定席なのに私の隣だけ通路側に客が座り、若干窮屈。そして弁当は売り切れ。ややテンションが落ちた。
日本で車内販売がある列車の中でも、非常に長い時間運行されるのが「スーパーおおぞら」だ。一部列車は車内販売が終了したが、何としても車内販売を残して欲しいと思う。