1000回目の利用 | 車内販売でございます。

車内販売でございます。

車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 今回は、記念すべき回数を利用した時の実にマニアックな話。

 私が車内販売を利用する回数は、かなり多い。

2011年が412回

2012年が596回

2013年が912回となり、

昨年2014年は、1110回に達した。


 ということは、「日付」と「路線」と「買ったもの」は記録しているのである。たとえば「5月26日に横須賀線で缶コーヒーを買った」くらいは記録している。記録への挑戦になると、こうなってしまうのである。

 自分の趣味で記録に挑んでいる人なら理解できると思うが、キリの良い回数になると、意識してしまうことがある。その年の1月1日から数えて、「ちょうど500回目」とか「ちょうど1000回目」には、知り合いのアテンダントさん、腕の良い販売員さんから買いたいなと思ってしまう。

 もし記念すべき感動的なハズの1000回目であっても、車内販売の品を買う販売員が無愛想でやる気がないと、感動が失せてしまい、テンションが下がるのである。

 以下は、記念すべき回数の購入日記である。結果的に、特急や新幹線の車内販売ではなく、首都圏の普通列車グリーン車の車内販売になった。




【500回目】

 昨年・2014年なら、車内販売の500回目の利用は、あまり見かけないが丁寧に仕事をするアテンダントさんだった。席に座って、グリーン定期券をタッチして、「感じのいい人でありますように」と祈ったものだ。笑顔で手際よく買うことができて、結果的に気分良く、ビールを飲みながら帰ることができた。


【777回目】

 では縁起(?)の良い777回目はというと、若いのに非常に腕の良い総武線の男性アテンダントさんだった。

 この人は、大井川鉄道に乗りに行くのに東海道線に乗ったら、冬の朝という事情を考えて大胆な品ぞろえをしていて驚いたことがある。車内販売のカゴに、ホットのお茶とコーヒーを全部で約6本、ワッフルやパンを約6個乗せ、「温かいコーヒー、お茶はいかがですか~」と言って回った工夫をしていた。ビールやつまみ類を全く載せない思い切った品ぞろえをした点は凄いと思った。笑顔なしだが、真剣な表情だから問題ない。

 こういうアテンダント君から、記念すべき777回目を利用できて、気分は満足だった。


【913回目】

 一昨年2013年の利用は912回だった。

 昨年10月20日に、車内販売の利用回数が911回になった。この日にもう1回利用して、一気に912回並ぼうかな・・・と思案していた。

 ところがこの911回目に車内販売に来たのは、おそらく全てのグリーンアテンダントの中でも1位2位を争うほどの凄い腕を持ったカリスマアテンダントさんだった。新人を指揮しながら実地研修していた。

 カリスマアテンダントさんからビールを買おうとしたが、この時は直接売ってくれずに新人さんから買うことになった。

 数年前も、昼間の空いているグリーン車で新人研修をしていて、その一環としてクッキーサンド「マルコロ」の案内放送を新人にさせた。そして、私の後ろから「マルコロ」を抱えながら回ってきた。非常に歩く速さはゆっくりで、私に近づくと急に声を大きくした。私はこの技に感心して「マルコロ」を買ったのだが、「ください」と私が言ったとたんにサッと身を引いて、あとは新人に販売を任せる手法をとった。売り方を教えて、途中から任せて、土産品の売り方を体験させる見事な方法だ。

 今回も、同じ手法だ。仮に新人が手際悪くても、怒らない客とわかっているからだろう。

 911回目が、カリスマアテンダントさんだから、この日は912回目の利用は断念した。最高のアテンダントさんの後では、タイ記録912回、そして新記録913回の感動が薄れてしまうからだ。

 次の日に912回目の利用をした。顔見知りのアテンダントさんで、「昨年の記録に並びました」と言った。他のアテンダントさんなら「凄いですね」というセリフは社交辞令だと思うが、この人は違うから有難かった。

 更に913回目は、大震災前から最もよく話をしてきたアテンダントさんだ。グリーン車中毒になり、車内販売のマニアになるキッカケを作ってくれたアテンダントさんだ。仕事のレベルも非常に良く、気分よく新記録を迎えられた。





【1000回目】

 大台になるのが1000回目だ。

 1000回目は、マジメに頑張っている男のアテンダントさんだった。変な人なら、1本見送ろうかと思ったが、頑張っている顔見知りのアテンダントさんだから、乗ることにした。「これで1000回目です」と言ったら、若干引かれてしまったけど。

 次の日から北海道に、車内販売を利用しに飛んだ。

 特急「北斗」では何度も買うので、販売員の方から「先ほどもご利用でしたよね」と言ってくれた。「車内販売マニアで、年間利用回数は昨日で1000回に達しました」と言ったら、「これが1000回目ならよかったのに!」と応じてくれたっけ。

【1095回目】

 実は、年間1095回の利用が大きな目標になっていた。

 車内販売を1日に3回利用すると、3回×365日=1095回になる。無理なく利用できるのは、週休1日の人が通勤で往復に利用すると、1日2回×約300日=600回だ。無理なく利用できるのが600回で、これを超すと修行になる。

 この1095回目が、久々に会えた凄腕のグリーンアテンダントさんだった。笑顔を絶やさず、見送り出迎えをしっかり、手際も良い。見送りの時に、「あれ?ブログされてますよね」と、どこからか知らないが、私がこのブログを書いていると知っていたのにも驚いた。(いつも話する人とは別のGACだから、知っている訳ないと思ってたのに)



【1110回目】

 12月31日の大晦日。前日12月30日までに1107回利用した。最終勝負として、グリーン車で大回り乗車をした。大回り乗車とは「東京から総武線で成田、成田線で我孫子」「上野から常磐線で友部、水戸線で小山、宇都宮線で上野」「上野から高崎線で高崎、両毛線で小山、宇都宮線で大宮」というような回り方だ。

 これで6回か7回利用しようと思ったが、なぜか車内販売が来ない来ない。結局3回しか利用できずに、1110回で終了した。

 実は、1110回利用して、その次の列車で、カゴを持ったアテンダントさんがやってきた。しかし・・・・何も買わずに見送った。

 ここで買えば、非常に覚えやすい1111回になったのだが、グリーンアテンダントさんにしては笑顔がなく、意欲が感じられない人ただったからだ。大晦日で浸かれていたのかもしれないが。

 1110回目のアテンダントさんが立派だったので、1年最後の利用が、イマイチの人になるのは気分的に避けたかったのだ。もう一つ、あと5分で降りるという事情もあったけど。