「伊予灘ものがたり」で花見酒 | 車内販売でございます。

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 4月上旬の日曜日に、「伊予灘ものがたり」に乗った。

 座席を確保しているのは、1日4本の列車のうち、2本目と4本目だ。つまり、座席と食事を確保していたのは、次の2本となる。

「双海編」伊予大洲10:51発→松山13:12着

「道後編」八幡浜16:06発→松山18:06着

 ところが、その間の「八幡浜編」の席が取れなかった。そのため、「双海編」で松山まで乗り、特急「宇和海」で八幡浜まで戻る。そして改めて「道後編」に乗る予定だった。

 「双海編」を松山で降りて、念のため「八幡浜編」のキャンセルが出てないか窓口でたたいてもらった。すると・・・・・あった! 1人で座りやすい海側のカウンターの端5A席が空いていた。


 松山13:28発、八幡浜15:52着の「八幡浜編」に乗車した。

 食事は4日前までの予約が必要なので、当然予約制の食事は食べられない。そこで、何か注文して飲食しようと、メニューを見た。



 ちょうど良いものがあった。「地酒呑み比べセット」1000円だ。5種類の愛媛の地酒から3種類を選んで、つまみ付きで1000円だから、高くない。面白そうだから、注文することにした。

 食事が予約客に渡ってひと段落したところで、酒を注文した。

 昼間から酔っぱらうのもどうかと思ったが、偶然隣のご夫婦の旦那さんも、同じ「地酒呑み比べセット」を頼んだから、気にせず呑むことができる。

 つまみに適したものは主に3種類あるが、私は「じゃこ天」350円を合わせて注文した。


 酒が席に届いた。注文を受けて、届けてくれたのは、アテンダントの中でダントツで放送案内が上手なアテンダントさんだ。




 5種類の地酒は、地元愛媛初の日本酒に適した米「しずく媛」を使って作られた酒だ。



 甘い順に、の砥部町の「初雪盃」、川之江の「梅錦」、伊方町の「宮乃舞」、北条の「雪雀」、道後の「大辛口」だ。

 一緒についてきたピンク色の物は、「花かまぼこ」だ。すごく薄く切ったカマボコで、見た目も綺麗だし、触感も良い。



 同時に頼んだ「じゃこ天」は、こちら↑。これも酒に合う。


 深く考えずに頼んだ日本酒だったが、「八幡浜編」が風景の良い区間に入ると、大当たりだった。


 喜多灘駅のホームには、大きな桜が咲いていた。満開で鮮やかな桜が、列車の乗客を出迎えてくれた。アテンダントさんが描いた市の境界の絵も入っている。写真では分かりにくいが、桜の背景は青い海だ。


 伊予上灘駅でも、桜が咲いていた。



 海沿いを走ると、眼下に黄色い菜の花が広がっている地点がある。桜も一緒に見ることができる。海、桜、菜の花、そしてアテンダントさん(笑)が同時に見られるなんて、最高だ。





 海の向こうの島は、この日は浮いているように見えた。ただ、この写真からは分かりにくい。



 最も好きな列車を、一番綺麗と言える季節に、酒を飲みながら乗車するのだから、天国だ。

 私は「撮り鉄」というわけではないが、海と桜と列車が同時に写真に入れられるなんて、贅沢だ↓。そういえば、この日は、列車を撮るために沿線でカメラを構える人が、今までより多いように思えた。



 本当は、もっと呑みたかったが、次の「道後編」では、アフタヌーンティーを予約してある。楽しみはあとにとっておいて、「八幡浜編」を終えたのだった。




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