「おれんじ食堂」乗車記【下車観光編】 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 肥薩おれんじ食堂のブレックファストに、2015年2月に乗車した。今回は、主に下車観光について。ブレックファストの乗車区間は、出水から川内だ。

 

 車両に関しては、こちら。

http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-11989579842.html

 食事に関しては、こちら。
http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-11988759863.html

 

【出水駅】

 始発の出水駅には、特別な装飾はない。しかし、非常に温かい気持ちでスタートできた。

 係員の案内も親切だったが、肥薩おれんじ鉄道の職員の方が、手を振って送り出してくれた。

 おそらく、保線や車両の整備の仕事をしている方だと思う。

 窓口の方や事務の方もホームで見送ってくれた。列車が走り始めたら手を振ってくれた。

 「おれんじ鉄道」というくらいだから、オレンジ色の手袋だ。

 感激したのは、たった3人の乗客のために、20人以上の職員の方が手を振ってくれたことだ。率直に言って、うれしい。

 

【阿久根駅】

 途中2つの駅で停車する。一つ目が阿久根駅で、23分停車する。

 阿久根駅は、水戸岡デザインで改装した駅だ。九州新幹線開業前は、787系「特急つばめ」が1時間に1本止まっていたが、こういう駅に生まれ変わっていた。 

 

 きっぷ売り場も、カッコイイ。(次の写真↓)この売り場の前のカウンターで、お土産を引換てもらった。

 お土産引き換えで、一度降りてもらって、その間に皿の片付けをしたり、次の料理の積み込みをする。

 しかし、こういう立派な駅舎つくるのに、大金がかかっているのでは。

 阿久根駅には、猫の駅長がいる。近くで「いらっしゃーい」と呼んでもなかなか来てくれない。気まぐれの猫だ。かわいいっ。綺麗な駅の中を、歩きまわっていた。


 駅の構内に、寝台特急の車両が2両。ただ、乗ることはもちろん、車両の前に行くのもダメらしい。

 

 

 

【薩摩高城駅】

 2つ目の停車駅が、薩摩高城で、ここで15分停車する。

 海の近くを走っている路線なので、次の写真のように、車窓から海が見える。

 薩摩高城駅は、海岸まで歩いて2分ほど。肥薩おれんじ鉄道の職員の方に引率されて、海岸まで歩いた。

 白い波が海岸に来る。

 私は、高台で説明を受けるだけでは物足りなくなり、小走りに30秒、海に走った。海水に手を入れて「冷たいな」と感じた瞬間、大きな波が来て、くつが水浸しに。うわっ。

 駅はカーブになっているので、列車が傾いたまま停車。ホームと列車に隙間があり、落ちないようにしている。


 下車観光をして、発車時刻が迫ると、鐘を鳴らす。肥薩おれんじ鉄道だけでなく、くま川鉄道でも、鐘が鳴っていた。どちらが先に始めたかは知らないが、古典的で趣がある。

 

 

 

【車内販売】

 さて、当ブログのメインとなる車内販売だ。私は今回、「オリジナルランチトート」900円を買った。

 「おれんじ食堂」のものでなくても、「肥薩おれんじ鉄道」のものでも良いから、もっと多くのグッズを販売してほしい。長持ちして小さいもの、たとえば「入場券セット」「ボールペン2本セット」「絵葉書セット」あたりなら、手軽だと思う。

 販売している物品の一覧は、こちら。

 

 

 この「おれんじ食堂」は、料金が高いが、ホンモノを出していると思う。もてなす接客面も、それにふさわしいレベルと感じた。

 

 

 正直言って、2万円を超す「スペシャル」(昼食)は、高くてためらってしまう。ただ、料理なしの乗車もできるから、これでもいいのかなと思う。地元の人が、料理なしの1号車に乗れば、2万1000円払って食事する観光客の満足する姿を見て、「これなら次は食事つきで乗ろう」と思うだろうし。