熊本県と鹿児島県を走る第三セクター、肥薩おれんじ鉄道の「おれんじ食堂」の話。
前回は、「おれんじ食堂」の車両についてまとめた。今回は、食事「ブレックフスト」について。
乗車券・指定席券・お土産も含んでいるとはいえ、料金を10000円払うのだから、どうしても期待してしまう。並の料理なら、がっかりしてしまうものだが・・・、このおれんじ食堂「ブレックファスト」は、十分満足のいくものだった。
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乗車すると、指定されたテーブルに、ミネラルウォーターが置かれていた。ミネラルウオーターは、昨日九州新幹線「さくら」で昨日買ったものと同じだ。
座っていると、おしぼり、サラダ、コーヒーが出された。そして最初の目玉が「無添加食パンのフレンチトースト」だ。 何だ!これは?
私は味に関しては鈍感で、「まあまあ美味しい」と「非常に美味しい」の区別があまりつかないのだが、このフレンチトーストには驚いた。こんなトースト、食べたことがない。何という美味さだ! はちみつ無しでも驚くような美味さだ。これだけで参ったっ。
当日渡された料理一覧。当日は読まずに、すぐしまっておいた。
朝食の定番、サラダとコーヒー。私は飲み物をコーヒーにした。有機栽培の味わいあるコーヒーだ。
私はサラダ好きなためか、やや分量が少ないと感じた。何しろ牛丼の松屋に行って、サラダ二皿頼んだこともあるくらいだ。昨年3月に九州で車外断食した時も、5日間野菜をほとんど取れないのは、本当にきつかったっけ。
あたたかいスープ、これも美味かった。写真を撮っているうちに冷めてしまったが、冷めたら別の味がした。
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これで第一ラウンド終了だ。阿久根駅の下車観光をしている間に、お皿は片付けられた。ここでは、料理と食器などの積み下ろしが行われる。
そして、阿久根駅を発車後に、次の料理が出てくる。
メインディッシユとも言えるのが、厚いベーコンだ。ただ、先ほどのフレンチトーストが凄すぎたから、これ以上驚けなかった。「出水鶏の卵」と「出水鶏の柿酢仕立て」も載っている。鹿児島県は畜産が盛んだから、地元の食材だけで十分な料理が提供できる。
同時に出されたのは、「塩バターロール」「紅さつまのラスク」「鹿児島県産お茶のスコーン」だ。
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薩摩高城駅でも下車観光があった。再び乗ると、ミルクプリンと季節のデザートが出された。これで、「腹いっぱい」にはならなかったが、気持ちの上では「これで十分、10000円出した価値はあった」と感じたのだった。
列車には、クッキー類が置かれている。自由に食べることができる。
私は1個ずつ手に取って、もう一杯もらったコーヒーとともに食べる。物足りない人がいたら、利用できる。これだけで満足感が違うかも。
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乗車した客へのお土産が、手渡された。毎回同じ品なのかは不明だが、今回は次の2種類だ。
出水鶏もお土産だ。これは、結構高そうな品だ。
今回は、おれんじ食堂「ブレックファスト」で充分満足できた。これは「無添加食パンのフレンチトースト」をはじめとする料理が凄かったことも勿論だ。
でもより大きいのは、スタッフの乗客に満足してもらおうとする気持ちがよく伝わったことだ。乗客がたった3人だったこともあるが、満席でも変わらないと思う。
長くなったので、その辺のことは、また次回。当ブログ「車内販売でございます」で初めての、1列車3回の記事だ。