新年そうそう暗い話題だが・・・・・。
JR西日本の在来線の特急で、車内販売が行われていたのは、紀勢線の「くろしお」だけとなっていた。
ところが、この3月14日のダイヤ改正で、「くろしお」の車内販売が廃止されることになった。ついに、この日が来てしまった。
「くろしお」の車内販売は、ダイヤ改正前日の3月13日で廃止される。JR西日本の公式ホームページには、小さく書かれている。
『長年ご利用を頂きました、車内販売はダイヤ改正前日をもって営業を終了します。』
ぜひ利用したい乗客もいるけど、利用が減っているから廃止されるわけだから、扱いが小さくても仕方ない面があるのだが。
公式発表のPDFは、こちら 。
昨年2014年8月に「くろしお」に乗りに行った。新大阪から日根野まで「くろしお」で往復した。この時は、乗車してすぐワゴンが来てくれて、往きはコーヒー、帰りは弁当を買って満足できたっけ。この時は結構多くの乗客が買っていたのだが。この時の話は、こちら 。
ワゴンには、パンダのシールが貼ってあり、和歌山らしさを表していた。
これで、JR東海に続いて、JR西日本の在来線の車内販売全廃と言って良い。例外として車内販売が実施される「SLやまぐち」「みすゞ潮彩」という臨時観光快速はある。とはいえ、事実上JR西日本では、山陽新幹線だけしか車内販売なしという寂しい情勢になってしまった。
車内販売の廃止は、JR各社で車内販売の体制が異なっている点が大きいと思う。
JR北海道は、グリーン車サービスと兼ねて、独立採算ではない形にしている。JR九州は関連会社でなく直営で、一部車掌業務も兼ねていて、車内販売に非常に力を入れている。
JR北海道とJR九州は、独立採算ではなく、サービス向上を考えて、他の業務と車内販売を組み合わせているのである。
ただ、事情が異なるJR東日本も、関連企業のNRE(日本レストランエンタプライズ)が車内販売に力を入れている。短時間の「かいじ」「フレッシュひたち」にも車内販売がある。JR東日本のNREの車内販売のように、頑張っている例があるのだから、何とか他の会社でも存続できないかと思う。