銚子電鉄で高校生が車内販売 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 千葉県の銚子市を走る「銚子電気鉄道」で、車内販売が行われていた。

 銚子電鉄は、JR銚子駅から犬吠埼の近くを通り漁港がある外川までの6.4kmを走っているローカル私鉄だ。ここ数年は経営難が続き、存続が危ぶまれている。

 犬吠埼などの観光地を抱えているとはいえ、約20分しか走らない短距離の私鉄「銚子電鉄」で、今年の夏から先日まで、車内販売が行われたのだ。


 

 おおまかな経緯は、次のようなものだ。

 廃線の危機に瀕している銚子電鉄では、今年の1月に発生した脱線事故で、車両が壊れてしまい現在も修理できていない。このため、列車の本数の削減など地元利用者への影響が出てきて、路線そのものの存続も危うくなってきた。

 そこで、地元の銚子商業高校の生徒たちが、自分たちができることを支援しようということになった。

 その最大の支援内容は、300万円を目標とした車両修理代の「募金活動」だ。締め切りの11月2日には、484万3000円に達し、目標を大きく超えることができた。

 募金以外にも、高校生が土曜日曜に交代で車内販売をして、修理代の一部にしようという活動が行われた。

 

 これは、凄いことだ。「鉄道を活性化する取り組み」であり、「高校生が社会に貢献する取り組み」であり、「高校生自身も楽しく良い体験になる取り組み」であるからだ。

 私が、このような活動を知ったのは、11月1日の午後11時過ぎだ。募金締め切り11月2日の前日夜だ。ここ数日は複数のテレビや新聞で取り上げられたそうだ。

 

 うーん? どうしよう? ・・・・・・・・・・・、よしっ、行こう!

 

 本来は車内販売をしていない銚子電鉄で、世にも珍しい高校生による車内販売があるなら、ぜひとも一度見てみたい。明日11月2日に車内販売をしているか全く不明だが、修理代の「募金」の締め切りが11月2日だから、それ以降はおそらく車内販売は期待できない。

 前日深夜だから、電話で問い合わせてから銚子に出かけるのは、時間的にギリギリだ。

 先週の10月最終週の土日に、高校生が車内販売をしているのを利用したというブログの書き込みがあったから、おそらく11月2日も車内販売しているのではないかと勝手に決めつけて突撃することにした。

 

 銚子に向かうのに乗った「特急しおさい1号」は、乗車率10%で空いていた。今年の3月に車内販売が廃止されて、駅の売店でサンドイッチを買ったのが悔しい。

 銚子駅から銚子電鉄に乗る。2両編成のロングシート車両は、カエルのようなかわいい車両だ。広告が載る場所には、子どもの絵が貼られている。ちなみに、つり革の1つは、なぜかハート形をしていた。

 1日乗車券620円を車内で買って、銚子・外川間を1往復した。車内販売はなかった。浜崎あゆみ似のカッコイイ車掌さんの、機敏な動きを見ていると、退屈しなかった。

 2往復目は、終点の1つ手前、犬吠駅で降りた。駅員が2人いる大きな駅だ。ここで「今日は高校生の車内販売、ないんですよね」と尋ねたら、「今日はおそらくないと思いますよ」との返事。


 そこで銚子商業高校の生徒がプロデュースした「ぬれ煎餅アイス」を売店で買って食べた。

 「下敷き」と「本銚子・勝田の入場券」も購入した。

 

 今回は、車内販売を利用できなかったが、情報が入ったのが遅かったのが原因だ。1週間前なら、実に珍しい形の車内販売を利用できたのだが。

 まあ、今までにも情報不足でも構わず現地に向かったことは何度かある。利用できたのは山形鉄道、できなかったのは北条鉄道のパンだが、今度も残念だった。まあ、のんびりと乗って、売店でグッズを買ったのだから、無駄とは思わないが。

 せっかくここまで来たのだから、続いて、いすみ鉄道に向かい、ハロウィーン列車に乗ることにした。いすみ鉄道に乗った話は、こちら↓

http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-11947413255.html

 

 

 車内販売の様子や、今回の活動の詳細は、こちらのサイトに詳しい。リンク切れになる可能性があるため、複数のサイトのURLを載せる。

《ready for》 ・・・新しい形の募金サイト

《銚子商業高校》 ・・・高校の公式ホームページ

《渋濃》 ・・・個人ブログ

《のんびりゆっくりほっと物語》 ・・・個人ブログ

《日経新聞》 ・・・ぬれ煎餅アイスの紹介