東武・会津鉄道の旅(後半) | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 10月17日の金曜日に、鬼怒川温泉経由で芦ノ牧温泉まで日帰り旅行に出かけたのが、前回の話。

 そして今回、2日後の日曜に、車内販売を利用する旅に再度出かけることにした。行程はほぼ重なるが、2度行ったから、結構多くのことが分かってきて新鮮に感じた。


 切符は、北千住からフリー区間まで別払いだ。けごんの特急料金と乗車券代を別払いして乗る。


けごん7号

【1回目】東京スカイツリー弁当、チョコアイス

 北千住を発車してすぐ、車内販売の案内をする放送があった。日曜で客は多かったが1人乗務のようで、ワゴンサービスに出かけている時は、売店は営業休止とのこと。そこですぐ、売店に向かった。焼肉弁当も美味そうだったが、何といっても目を引いたのが「東京スカイツリー弁当」1000円だ。

 スカイツリーの形に似せたプラスチックの弁当箱だ。隣の「午後の紅茶」500mLと比べても、背が高いことがわかる。

 中身は、特大のエビフライ1本とケチャップライスがメイン。スクランブルエッグ、デミグラスソース、タルタルソースもついている。

 このデミグラスソースとケチャップライスは、予想外に美味かった。容器が派手な弁当は、中身が貧弱のことが多いが、この弁当は違った。


 この販売員さんからは、ワゴン販売も利用した。明るく手際の良い販売員からは、どんどん買いたくなる。

 買ったのは、チョコレートアイス。保冷剤が多数入ったバックから取り出したのだが、柔らかいのには驚いた。カチカチの固いアイスではなく、スプーンですぐ食べられる柔らかいアイスだった。


AIZUマウントエクスプレス

【2回目】ホットコーヒー

【3回目】ごま味噌せんべい

 東武日光からは、会津鉄道の快速「AIZUマウントエクスプレス」の会津若松行に乗車した。ここからは昨日と同じ行程だ。今日は日曜で客も多く、1両増結して3両編成だった。

 下今市を発車してすぐ、ワゴンが回ってきた。車内販売の基本・ホットコーヒーを注文した。ホットコーヒーをテーブルに置いてくれたが、置き方を考えさせられた。この販売員さんは、ホットコーヒーにフタをして、その上にミルクを載せた状態でテーブルに置いた。かきまぜるマドラーと砂糖は、テーブルに置かずに手渡し。列車のテーブルの表面の汚れを気にする客もいるので、自分からは置かないように考えたのだろう。


  しばらくして、會津と書かれたハッピを着た若い男女2人が席を回ってきた。若いと言っても、前回のような職業体験の高校生よりは年上に見えた。

 何だろうと思っていると、会津地方の特産品を販売しているとのこと。聞けば、この2人は会津若松市役所の方で、観光PRのために乗車しているそうだ。やや不慣れながらも、頑張っていた。

 車内販売のマニアでなくても買いたくなる。私は、煎餅「ごま味噌せん」を550円で購入。


お座トロ展望列車

【4回目】アイス

【5回目】くるみようかん

 芦ノ牧温泉駅から、今回も折り返して、お座トロ展望列車に乗ることになった。この日の整理券は、すでに2日前に会津田島駅で購入してあった。
 お座トロ展望列車310円に乗り込んで、「今日も停車中にコーヒーの販売、あるのかな~」とキョロキョロ駅舎の方を見ていると、何か発泡スチロールの箱を抱えた駅員さんが2人、列車に乗り込んできた。

 中身を見ると、アイスだった。

 高いカップアイスではなく、130円の安いアイスなのだが、10個以上売ることができた。客が多いお座敷車両で、酔った客がアイス売りの職員のお姉さんに冗談言って笑っているのに時間がかかり、発車時間が迫る。展望車両から追いかけて行った私は、買えるかどうかギリギリ。でも何とか発車に間に合って良かった。

 急いで買ったから、もうアイスの種類は何でもいいという感じだった。そのため、あまり好きではない「きなこ」と「もち」のアイスを手に取ってしまった。嫌いな物でも、美味く感じるから不思議だ。

 この日のように暑い日には、ホットコーヒーでなくて、臨機応変にアイスの販売に切り替えたのは、さすがだ。


 続いて、売店に出向いて「くるみようかん」5個入り500円を買った。おきあがり小法師も2個ついてきて、楽しい。

 お座トロ展望列車を「塔のへつり駅」で下車して、塔のへつりの観光をした。いくら、つり橋まで駅から徒歩5分ほどと交通便利な観光地でも、次の列車までたった20分。急いで短時間の観光だ。

 会津田島まで会津鉄道の普通列車に乗った。この日の塔のへつり16:24発の列車は、先ほど乗ったAIZUマウントエクスプレスが折り返してきたものだ。ただし最後部の3号車は閉鎖してあり、実質2両編成のワンマン運転だ。

 会津田島からは乗り換えで、区間快速浅草行きで、鬼怒川温泉まで。区間快速は2両編成トイレ付きだが、新藤原からは4両に増結、下今市からは日光方面からの2両と連結する。


きぬ136号

【6回目】生ビール、フライドポテト

【7回目】オロナミンC

 鬼怒川温泉で2分接続で特急きぬに乗り換えた。17:15発のきぬ136号だ。さすがに日曜の夕方、指定券は全部売り切れと放送があった。満員だから、車内販売も2人で担当する。

 ワゴンが来るのに時間がかかりそうだったから、売店に向かった。2人乗務だったが、売店担当の人は忙しそうだった。ややオーバーに言うと殺気立つくらいで、愛想が完全にゼロ。急ぐことで、品物が短時間で受けとけるのは有難いのだが、愛想がよくて、「お待たせしてすみませ~ん」とでも言ってもらうと、待たせても客はストレス感じないものなのだが。

 売店で私は、生ビール500円と、レンジで温めるフライドポテトを注文。JR東日本の生ビールは550円だから、これは安く感じる。冷凍フライドポテト370円は、他になければ仕方なく注文する品だ。

 栗橋の手前でようやくワゴンが来た。特に欲しいものはなかったが、何か買いたくなって、オロナミンC160円を買って、イッキ飲み。2秒で160円が消えた。


スカイツリートレイン

【8回目】お茶

 帰りも、「きぬ」と「スカイツリートレイン」の両方に乗った。きぬを春日部で降りて、この後に来る東武日光発のスカイツリートレイン8号に乗車した。

 きぬが満席の時間だから、「スカイツリートレイン」も大勢乗っていて満席に近かった。今まで2回乗ったスカイツリートレインは、すごく空いていたので、混雑している光景は新鮮に見えた。春日部で降りる人も多く、席は十分取れた。

 売店では、温かいペットボトルのお茶を買う。これが130円。東武の車内販売はオロナミンCが160円、車内の自動販売機の缶コーヒーが170円と、40円ほど高く設定されている。なのに、スカイツリートレインの売店だけは、ほぼ定価で売られている。なぜだろうか。

 北千住に着いた。2日目は、車内販売を8回利用した。

 詳しくは、列車ごとに後日まとめるが、充実した2日間だった。松尾芭蕉ではないが、中途半端に利用すると「また行きたい」という想いが強く出るから、行った時には徹底的に利用することにしているが、まさに今回はその基本通り(?)の旅行だった(笑)