和歌山電鉄≪番外編≫ | 車内販売でございます。

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車内販売を13年半で10000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 各地の観光列車に乗り鉄しています。

 和歌山駅から、貴志駅までの約30分を走る通勤通学路線が和歌山電鉄だ。8月下旬に乗りに行った。

 和歌山駅から「たま電車」の発車直前に乗車した。夕方の帰宅ラッシュ時だけあって、2両編成には空席がない盛況さだ。

 

 車両はネコの「たま駅長」のデザインだ。外観は案外おとなしいが、列車の内部はすごい! あの水戸岡車両だ。

 終点まで混雑していたが、最後まで車両に残ってパチり。

 車両の一部が本棚になっている。今回のように立ち客が出る通勤通学電車だから「座席が減る!」という批判に応えるためか、本棚の手前に座れるような設計になっている。

 空いている時は、こんなソファーが人気だと思う。窓に貼られている「たま駅長」の絵もかわいい。

 車両は、基本的にはロングシートとなっている。途中駅でどんどん空くかと思っていたら、下車する乗客が案外少ない。ロングシートでないと、前降りのワンマン車両には向かない。

 終点の貴志駅に着いた。駅前には店が1件もない住宅地だ。午後5時までなら「たまカフェ」が開いているが、夜は静まり返っている。

 乗ってきた「たま電車」は、数分で折り返していった。次に到着する「おもちゃ電車」を待った。

 赤い車体の「おもちゃ電車」が来た。和歌山行は、貴志駅から他に1人、途中駅からも3人だけの乗車だった。空いていて、ゆっくりと写真が撮れた。

 いわゆる「ガチャガチャ」が車内にある。私は、昆虫とバッジを1200円分利用した。 機械相手だから、車内販売の利用とは扱わないことにしておく。

 2両編成の車内は、基本的にはロングシートだ。

 ベビーベッドがある。子連れのお母さんのことも考えた車両だそうだ。

 面白いと思ったのは、下の写真の座席だ。小さい子が座った時に落ちないでつかまれるような設計だ。大人が座る時には明らかに邪魔になる。何という冒険的な発想だろうか。

 さまざまなフィギュアも飾られている。観光路線なら充分効果的だと思うが、一般の住宅地を走る路線で、ここまでやるのは、本当に思い切ったことだと思う。

 この1年間、「水戸岡車両」に数多く乗った。「指宿のたまて箱」「A列車で行こう」をはじめとするJR九州の各列車。それ以外にも、富士急行、くま川鉄道、北近畿タンゴ鉄道でも乗った。凄いけど、おなかいっぱい、正直「またか」という感覚になった。かえって没個性的な気がしてきた。



 実は、この和歌山電鉄の乗車は、急遽決まった。

 北近畿タンゴ鉄道の「あかまつ」「あおまつ」を乗り終わって、京都に着いたのが16:51。強い雨が降っていて観光は無理、青春18切符の利用日だ。そして日付変わって大阪0:34発のサンライズ瀬戸で東京に向かうという条件だった。京都に着く前の山陰線内で、この7時間、何をしようかと考えた。

 その結果、和歌山に行って「くろしお」の車内販売を利用しようと決めた。事前情報では、新大阪~天王寺は車内販売ナシが多く、和歌山~白浜は車内販売アリが多いようだった。

 和歌山に行って駅員に尋ねたところ、午後6時7時くらいだと、上りも下りも和歌山までで車内販売は終了するとのこと。あと一歩で間に合わなかった。でもせっかく和歌山に来たことだし、時間もあるから和歌山電鉄を1往復することにしたのだ。くろしおでは車内販売を利用できなかったが、面白くて悪くはなかったと感じている。