今年2014年の5月の連休に、北海道に行った。その時に「SL函館大沼号」に乗って、車内販売を利用した。
函館本線の森駅からの函館行「SL函館大沼号」に乗った。函館行は、蒸気機関車が逆に連結されている。後ろの客車を先頭の蒸気機関車が引っ張るのは同じだが、写真のように蒸気機関車が後ろ向きなのだ。蒸気機関車の向きを変える転車台がないので、逆になってしまう。
機関車のすぐ後ろの小さい車両・緩急車は、フリースペース。北海道新幹線のパネル展示が行われている。
そこから機関車を見ると、↓のように、間近に見える。
森駅は、海のすぐ近く。海が見えて景色が良い駅だ。
ここから、大沼までは、経路が2つある。森行は、特急が通る短い駒ヶ岳駅経由だが、函館行は遠回りの渡島砂原経由でぐるっと回って走る。
放送では、周辺の観光案内もある。流山温泉駅では、「流山温泉駅観光駅長」と書かれたタスキをつけた小学生が、乗客に手を振っていた。
途中の停車駅・渡島大野駅に停車している時の様子。7分停車で、マニアは走って先頭に出向く。この駅は、来年度にできる新幹線の駅の工事をしていた。小さな駅だが、来年には新幹線の終点になる場所だ。
現在は小さな渡島大野では、乗客以外はいなかったが、それでも緑色の制服の警備員が立っていた。停車駅ならまだ理解できるが、大沼付近の景色が良い撮影スポット2か所にも、同じ制服を着た警備員が立っていた。1往復のSLを走らせるのに、10人かそれ以上の警備員を配置するのには、驚いた。現在JR北海道は、何があっても叩かれやすいツライ立場に置かれているが、ここまで徹底して事故が起きないようにするとは頭が下がる思いだ。
大沼公園から新たに観光客が乗ってきて混雑するかと思っていたが、外国人の団体客が降りたため、乗客の数はほとんど変わらなかった。
大沼公園で見送る観光客の多くは、列車に手を振ってくれた。私も振り返した。東京でこんなことしたら「何だあの人?」と思われるが、観光客モードになっているから、手を触れるのだ。
さて、車内販売だが、ワゴンでなく売店(カウンター)に行って買う形式だ。
カウンターは結構広い。ホットコーヒーも車内で入れられる余裕ある造りになっている。各種グッズも販売している。
私は下の写真の「ホットコーヒーとかぼちゃパイ」のセット400円を購入。
この他、カップ入りのアイスとクリアファイルを購入。
車内販売のメニュー一覧は、こちら。
4両編成の客車だが、固定された4人掛けボックスシートは、連休中の5月5日も余裕があった。他のぐるーぷの客との相席は、ほとんどなかったようだ。仮に相席になったとしても、間にテーブルがあり、正面の客との距離が充分空いていて、窮屈さは感じない。
石炭ストーブは、雰囲気を出すための装飾だ。ストーブの周りは、写真のように2人掛けの席になる。1号車と2号車の「1A1B」「3C3D」は、ストーブ前の席なので、1人客にはおすすめだ。(4人掛け席で3人組の中に混ざる悲惨な状況を避けられる)
3号車には、スタンプコーナーがある。長時間座る訳にはいかないが、フリースペースになっている。
約2時間の乗車の最後の停車駅、函館の手前・五稜郭駅に着いた。何と、ここから結構多くの人が1区間だけ乗車してきた。
座席指定券は、1駅でも全区間でも820円で同額だから、もったいない気はするが、6分だけでも乗車するのは良い思い出になるのだろう。