北海道遠征・2日目 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 北海道で車内販売を利用する旅の二日目、今日は7:02の「スーパーおおぞら1号」で、札幌から釧路に向かった。「釧路湿原ノロッコ号」に乗り、すぐ「スーパーおおぞら」で戻る予定だ。


 札幌からの「スーパーおおぞら1号」は、自由席の乗車率20%ほど。驚くほど空いていた。(往きの利用については後で)

 しかし、釧路に到着すると、折り返しの11:20発「スーパーおおぞら6号」自由席に乗るための長い列が待っていた。釧路発車20分前に並んだら、座るのは厳しい状況だった。

 「釧路湿原ノロッコ号」は、釧路~塘路の短い距離を、40~50分の時間をかけて運行する列車だ。指定席3両とと自由席2両だが、普通の自由席客車1両を除いては、トロッコ車両のような展望車両だ。

 景色が良いところでは徐行して、放送で観光案内がある。多くの客が、全区間乗り、往復する客も多い。

 青空の下で、のんびりと釧路湿原を走る。

 車内販売だが、3号車の小さな売店がある。この売店で弁当、ビール、記念グッズなどを販売している。

 私は売店の目の前の指定席を確保し、チェックした。放送で車内販売の紹介はされていたが、客が多い割には利用が少ない。

 私は、塘路往きの往きは弁当と缶ビール、釧路行の復路は摩周水というミネラルウォーターを買った。販売されている弁当は1種類で、「のんびり弁当」550円だ。安い割にはしっかりした中身だ。

 釧路湿原ノロッコより面白かったのは、札幌から往復したスーパーおおぞらだ。

 車内販売を行う客室乗務員は、二人乗務していたが、行きも帰りも、2人とも同じ人だった。

 往きは、発車して1時間ほどたった8時に自由席にワゴンが来た。朝食として「知床とりめし」900円を購入。鶏の肉がやや少なかったが、美味いことに変わりはない。

 食べ終わるとすぐ、もう1人の客室乗務員がカゴにアイス・ヨーグルトを載せて売りに来た。まだ朝の9時前なのだが、食べたくなって買った。どうせなら珍しいものをと思い、黒大豆入りの「幻の黒千石アイス」320円を食べた。珍しい味だが、美味しい。


 1時間ほど経って、またワゴンが来た。コーヒーとクリームチーズパンのセットを買う。コーヒー300円とクリームチーズパン180円のセットで430円になる。

 いろいろな品物を載せたワゴンの写真撮らせてもらった。車内販売を利用しに北海道まで来たと話をする。予想通り驚いた表情をしたが、何と反応すれば良いかわからなかったようで、言葉は返ってこなかった。

 帰りに乗った釧路13:33発「スーパーおおぞら8号」は、大きな混雑はなく、釧路発車時点で自由席は全員座れた。

 帰りも車内販売を利用するぞ!と待ち構えていたら、往きと同じ客室乗務員がやってきた。こちらも驚いたが、客室乗務員のお姉さんも驚いたはずだ(現に驚いた表情をしていた)

 何しろ、ネクタイ締めた会社員風の大人が、朝からアイスを買い、何度も車内販売を利用して、ワゴンの写真まで撮ったのである。そんな印象の強かった客が再び乗車していて、ワゴンを呼び止めたのだ。

 こんなわけで「お帰りもご利用ありがとうございます」と言ってくれた。

 まあ、1人乗務なら「不気味な客」と思われて、ひかれる可能性もあったが、二人乗務なら「あの客、変わってるよね~」と雑談できて違ったのかもしれない。

 

 往復スーパーおおぞらの自由席で車内販売を待っていたが、ほぼ一時間ごとに回ってくるのに気づいた。初回に利用したいと、待ち構えていた時は「遅いな」と感じたが、乗車時間が20~30分の人も多い首都圏普通列車グリーン車とは違い、北海道らしく、ノンビリしているのも、新鮮で悪くない。(ちなみに、1時間に1往復と言っても、グリーン車の客へのおしぼり配布などの接客業務もあり、他の時間は仕事をサボっているわけではないようなので念のため)
 車内販売行きと帰りで計8時間、何度も買ったから客室乗務員は、私の横を通る時は、私の方を見てお辞儀してくれる。顔見知りのグリーンアテンダントさんは別として、こんなことはめったになくて、気分良い。

  充実した気分で札幌に着いたが、ここで終わらずに「スーパー宗谷」に乗る。JR北海道で唯一乗ったことのない昼行特急だ。

 連休最終日で自由席1両だから、5分前に札幌到着では当然座れないと思っていたが、通路側にはかなりの空きがあった。6両に増結されていて、自由席2両だったのがラッキーだった。

 ワゴンが来たのは札幌を出て50分ほど過ぎた滝川駅付近。午後6時過ぎなのに3種類以上の弁当から選べたのがうれしい。

 今回買ったのは、「石狩鮭めし」1030円。JR北海道では、車内販売のメニュー表が写真入りで置いてある。このメニュー表の写真より、イクラが少なく感じたが、それでも美味しくて満足した。

 1日に車内販売で3食も弁当を食べられるなんて、マニアにとっては非常にシアワセだ。(^_^.)

 

 稚内行きの「スーパー宗谷3号」を旭川で降りた。本当は1時間50分後の「オホーツク8号」で札幌に戻り、JR北海道で車内販売がある列車を全制覇しようかと思っていた。ところが、指定券の売れ行きを調べると、「オホーツク8号」は、グリーン車含めて空きはほとんどナシ。一方、1時間20分後の「スーパー宗谷4号」は6両に増結されたため空席が多数だ。

 長時間待って座れなかったら悲惨なので、思い切って「スーパー宗谷4号」のグリーン車に乗ることにした。旭川に10分遅れて到着したが、これはシカに衝突して車両点検をしたためとのこと。北海道らしいと感じた。

 グリーン車では、客室乗務員は実に丁寧に対応してくれた。無料の飲み物はコーヒーを注文した。おしぼりもある。

 車内販売では、クリームチーズパンとコーヒーのセットを買う。クリームチーズパンは、病み付きになる美味さだ。

 驚いたのは、グリーン料金をケチるために岩見沢で降りた(自由席に移動)のだが、客室乗務員は私に「まもなく岩見沢です。ご乗車ありがとうございました」と挨拶してくれたことだ。下車駅は、車掌は切符をチェックしたが、客室乗務員は見ていない。つまり、車掌に下車駅を聞いて、情報を共有・連携してサービス向上を目指したことになる。


 本日の車内販売の利用は、「スーパーおおぞら」往復で4回、「釧路湿原ノロッコ」が往復で2回、「スーパー宗谷」が往復で2回。合計8回だ。