通過駅のチェック【18】 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 普通列車グリーン車のアテンダントさんで、力のある人は、乗客がどこで降りるか下車駅をチェックする。下車駅をチェックして、適切な案内をするのである。


 私は東京駅から東海道線のグリーン車に乗っていた。通勤快速小田原行の1階に座っていた。乗車率は70%くらい、私の隣はまだ空いている。

 品川の少し手前で、アテンダントさんが車内販売のカゴを持って来た。ビールを買ったが、手際がよくて笑顔で、力のあるアテンダントさんだと感じた。

 品川到着とほぼ同時に、アテンダントさんは、1階から階段を上がっていった。品川駅で乗客が4~5人、1階に降りて来て座ったが、その後ろから先ほどのアテンダントさんも早足でやって来た。そして私に話しかけた。「お客様!」

 何だ?と思ったら、こう話しかけてきた。

アテンダント:「横浜までのご乗車ですか?」

わたし:「そうですけど」

アテンダント:「横浜は通過します。次の停車駅は大船です」

わたし:「えっ?」

 通勤快速の停車駅は、品川の次は大船だ。横浜は通過する。ライナー券が必要なホームライナーが、横浜通過というのは頭に入っていたが、通勤快速が横浜通過というのは、不覚にも頭から抜けていた。土曜日曜だと、ほぼ同じ時刻の快速は横浜に停まるので、確かに分かりにくいともいえるのだが・・・。

 (↓は東京駅の発車時刻表の横に表示してある停車駅一覧)

 横浜を通過すると直接案内してくれただけでも、親切で凄いアテンダントさんと言える。ただ、これだけではなかった。

 この時発車ベルが鳴り始めたため、品川駅で降りるのが何とか間に合いそうなタイミングだった。 

 私は、左手にカバンとコート、右手に開いたばかりのミニ弁当。買ったビールをすぐ持ちにくいと判断したアテンダントさんは、ビールを片手に私の3歩前を進み、扉の前に。すぐ私は両手に荷物を抱えて追いついた。荷物が多く通路が狭いこともあって走れなかったが、間に合った。

 私がホームに降りてから5~6秒して、通勤快速の扉が閉まった。アテンダントさんには、お礼を言ってお辞儀した。



 今回のアテンダントさんの仕事は、何重にも凄いと思う。

 1つ目は、本来する必要がない下車駅をチェックして、乗り間違えを防ごうという気遣いをしたこと。

 2つ目は、通過すると知らせるだけでなく、荷物の一部(ビール)を持って、降りやすく手伝ったこと。

 3つ目は、状況把握が見事なこと。15秒前なら乗ってくる客が何人もいるわけだから、あわてて降りる客がいたら衝突しかねない。下手すると扉に挟まって、列車の遅延につながりかねない。下手するとトラブルになりかねないが、今回は問題ないタイミングだった。


 慣れている普通グリーン車だから、つい油断してしまった。しっかりしなくてはと反省した。