JR東日本の特急の中でも、「スーパービュー踊り子」は非常に豪華と言える。バブル期に設計されたこともあり、先頭が展望座席で、前の座席との間の間隔が広く、グリーン車は3列だ。グリーン料金は他と同じなのに飲み物の無料サービスもある。
10号車の1階には、こども室がある。この写真を撮った日は、冬の平日で乗車率が低く、1両に8人ほど、こども室には誰もいなかった。
スーパービュー踊り子を乗る時は、東京~湯河原間のグリーン車と決まっていた。熱海までだと100kmを超えて一気に料金が上がるため、湯河原まで踊り子グリーン車の展望席、一旦降りて普通列車で熱海という乗り方をしていた。
ここ4回は普通車に乗車した。グリーン車へのご見学はご遠慮くださいと放送があり、グリーン車の写真は撮れない。
特筆すべきは、生ビールのタンクが積んであることだ。車内は温かいといっても冬だから注文する人は見かけなかったが、コップに注いで550円。高い割には量は少ないが、美味しそうで気分は良い。
上の写真は、生ビールと鎌倉で作られたサンドイッチ。午前中からビールというのは解放感がある。
生ビールの出が悪く、研修中の新人は先輩に手助けを求めた。その先輩アテンダントさんは、非常に仕事ができた。常に笑顔で、耳の遠そうなお年寄りには姿勢を低くする。放送でのアナウンスも的確で、聞いていて笑顔が浮かんでくる。客の方をよく見ていて、ワゴンを引いていない状態で客室を通る時も、客が何か欲しそうな表情をしただけで話しかけ、すぐ品物を持ってくる。すごい。
普通列車グリーン車で凄腕と思える人とは数多く乗っていることもあり10人ほど出会ったが、特急などのワゴン販売で見かけたのは初めてだ。
【補足】2019年7月以降は、弁当・アイス・ホットコーヒー・生ビールの販売は取りやめとなりました。
パン、缶ビール、ペットボトルの飲み物などは販売しています。
先頭の1号車、9号車10号車は、ワゴンを通すのが難しく、アテンダントさんが注文をとって回る。段差や折り返しの関係で、ワゴンが通るのが無理なようだ。
スーパービュー踊り子では、ワゴン販売の他に、カウンターでも販売している。お土産品や鉄道グッズもたくさん置いてある。
メニューはこちら。
やはり、スーパービュー踊り子は、単に売るだけでなく、サービスを提供するという色彩が強く、乗っていて気分良い。
「スーパービュー踊り子」は、「踊り子」より200円程度特急料金が高いだけなので、できる限り「スーパービュー踊り子」を利用したい。
※「スーパービュー踊り子」については、グリーン車に乗った時の様子を書いたこちらもご覧ください。