揺れる車内で車内販売に回る時は、歩き方に注意が必要だ。
特急の車内販売でも、急に揺れる時があるが、商品を載せたワゴンにつかまってバランスをとりやすい。
ところが、普通列車グリーン車だと、列車の揺れに耐えるのが、結構大変なのだ。
飲み物をたくさん入れた重いカゴを、片手に持って歩いているのである。片手がふさがっており、2階建て車両は普通の車両より揺れが大きい。これは大変だ。
そこで、対策として「歩幅を短く」する方法がある。
普段歩く時の歩幅を3分の2くらいに短くする。この方が、急ブレーキや急カーブで突然揺れても体勢を立て直しやすくなる。
そして着地はカカトでなく、つま先から着地して振動を抑える歩き方をする。足は若干疲れるが、振動を防げるのである。意外な話だが、2階建て車両の2階を歩くと、結構1階に足音が響く。走っている時でも「二階で歩いている人がいるな」と気づくこともあるくらいだから、停車中だと振動を感じる。2階を歩くのが乗客ならともかく、アテンダントが足音を立てて歩いては、マズイ。
1歩を短くすると、車内を巡回するのに、より時間が必要となる。しかし、朝夕のラッシュ時を除けば、ゆっくり歩くと、客は車内販売を利用しやすくなる。
買おうかどうか迷っている間に、アテンダントさん行っちゃった、ということが、実際に起こっているのである。車内販売マニアの私でさえ、ぜひ利用したいと思っていても、携帯電話を操作していたりすると、いつのまにか行っちゃったなんて時があるのだ。
原則は、歩幅を小さく、ゆっくり歩く。そして、カゴにない商品を準備室に取に行く時など、必要に応じて普通の歩き方を使い分ける。これが大切だと思う。