見送り【7】 | 車内販売でございます。

車内販売でございます。

車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 一部のグリーンアテンダントさんは、乗客の「見送り」を行っている。グリーン車の乗客が列車を降りる時に、デッキ付近に立って「ご乗車ありがとうございました」と挨拶をするのである。

 車内販売をわずらわしいと感じる人もいるだろうが、見送りをうっとうしいと感じる人は、まずいないと思う。私も、見送りをしてもらうと気分が良くなる。


 ある日私は、常磐線の下りグリーン車に乗っていた。5号車全体で4~5人しか乗っていないガラ空き状態だったが、上野所属のアテンダントさんは、丁寧に巡回していた。

 私はトイレのすぐ隣の8人定員の平屋席に座っていた。我孫子を発車してすぐ、アテンダントさんは5号車に車内販売に向かった。2階・1階をぐるっと回ったが、準備室に戻らずに、なぜかデッキに立ったままでいた。何をしてるんだ?と思っているうちに、次の天王台駅に到着。

 すると2階から下車する客が降りてきて、「ご乗車ありがとうございました」と笑顔でアテンダントさんが見送った。

 柏、我孫子と比較的大きな駅ではなく、降りる乗客が少ない天王台で、待ち構えて見送りしたのである。乗客が降りる駅を事前に分かっていたに違いない。

 客が降りる時に「見送り」をすると、客は好印象を持つことが多い。「うっとうしい」と感じる客はほとんどいない。しかし、普段いる準備室と、乗客が降りるデッキを各駅ごとに往復すると、8人定員の平屋席に頻繁に出入りすることになり、「うっとうしい」と思われてしまう。そこで、デッキで待機したり、乗客が降りる駅を端末でチェックしたりするのである。

 私の説が合っているか確かめるために、このアテンダントさんに「降りる駅をチェックしてたのですか?」と聞いた。しかし、笑っているだけで何も答えてくれなかった。