グリーン定期券、購入の苦労(後) | 車内販売でございます。

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 グリーン定期券は、みどりの窓口の係員が不慣れのことが多く、発行してもらうのに苦労することが多い。

 今回は前回の続きで、最も時間かかった時の話。


 宇都宮線と常磐線の両方乗れるグリーン定期券が欲しかった。ここで問題となるのは「上野・日暮里間の重複」だ。宇都宮線は、日暮里駅は通過で乗り換えできないので、運賃計算上は上野・日暮里間は運賃不要で往復できることになっている。定期券も同様で、上野駅で途中下車できないが、上野・日暮里間は運賃計算に含めない。

 ところがグリーン定期だけは例外の規定がある。時刻表を見ると「グリーン定期券を使用する場合を除きます」と表示してある。グリーン定期だと、上野・日暮里間が無料にならないという意味かと思い、さほど割高ではないと感じて購入に行った。

 行った先は、仕事場や自宅の最寄りの駅でなく、上野駅だ。大きな駅だと、手慣れた職員がいるだろうし、窓口の数が多いから発行に時間がかかって後ろの客に大きな迷惑にはならない。更に折り返しの駅なので、「上野・日暮里間の特例」を知ってるハズと考えた。


 上野駅の窓口でグリーン定期を申し込んだ。浦和~(宇都宮線)~上野~(常磐線)~松戸のような定期券だ。(実際は少し違う区間だが)

 窓口氏は機械と格闘して30分、エラーの連続。少々お待ちくださいと、後方に下がっての協議→入力→エラーの繰り返しで30分。その結果「すみません、発行できないのです。上野・日暮里間が重複すると1枚にはできないのです。」重複分の料金を払っても、発行できないとのことだ。1枚で発行できると50510円だが、わざわざ2枚にすると面倒なうえに74160円に料金が跳ね上がる。これは高すぎと、断念した。


 4か月後、この区間を頻繁に乗ることになり、割高になっても良いから購入することになった。仕事で何度も使う上に、いろいろな路線で車内販売を利用したいという「半分仕事・半分趣味」としての利用だ。

 JRにメールで確認したところ、料金は2枚扱いで高いのだが、スイカは1枚にまとめることができると回答を得ていた。

 大きな駅なのに、運よく4か月前に格闘した窓口氏が担当になった。

「前回はお手数をおかけしました」

「お時間とらせてしまい、すみませんでした」

メールでのJR東日本の公式回答も見せて、後方のベテランにアドバイスされながら格闘50分。やっと発行できた。グリーン区間などの表示は完璧で問題なさそうだ。

 早速宇都宮線に乗ってタッチしたら・・・・何と全く反応しない。グリーン区間は上野からになっているのに、タッチしても青ランプに変わらない。アテンダントさんに確認しても、「区間に入ってないですね」

 

 再び窓口に行くが、先ほどの人は、いなかった。他の人に初めから説明するのは無理と思い、奥から出てきてもらって格闘。30~40分かかった。新たに出たグリーン定期も、表示は問題ない。しかし!!今度もタッチすると青ランプにならない。

 また並んで窓口氏を呼び出す。この担当の窓口氏にすれば「超面倒な定期券の発行を、名指しで要求してくる。昼飯食えないよ~」と迷惑がられた可能性もある。その点は申し訳ないと思うが、経緯を知らない他の人だと無理だから、許してください。


 3度目の正直で、20~30分して、やっと発行できた。今度は青ランプに変わり、完璧に使える。


 1年後、ほぼ同様の上野折り返しのグリーン定期を申し込んだ。この時も、1時間かかるのを覚悟したが、完璧な定期が何と、たった3分で出てきた。ありがたいと思うのと同時に、拍子抜けした。

 発行スキルが全体的に向上しているのだろう。