車内販売でございます。

車内販売でございます。

車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

東海道新幹線の車内販売、弁当とサンドイッチの販売が、本日9月30日で終了します。

 

【1】弁当販売終了の中身

若干複雑なので、事実関係の確認をします。

《1》東海道新幹線のワゴン販売は、2023年11月に終了しました。

  16両中13両の普通車の乗客は、車内販売が一切利用できなくなりました。

  缶ジュース1本も、普通車の乗客は買えないのです。

  販売員(パーサー)の人手不足が、主な原因です。

《2》グリーン車の乗客だけは、車内販売を利用可能

  スマートフォンで注文するモバイルオーダーで、現在も車内販売が利用できます。

  ただし、3年くらい前からは、弁当の品数は少なく、売り切れで買えないことも目立ちました。

  モバイルオーダーになってからは、買える弁当は、たいてい1種類だけです。

《3》2024年9月30日で、「弁当」「サンドイッチ」の販売が終了

  弁当・サンドイッチという腹の足しになる物が、買えなくなります。

  飲み物や軽いおつまみは買えます。でも弁当、サンドイッチは買えなくなります。

  (大多数を占める普通車の乗客は、既に買えなくなっていますが)

 

 

【2】販売していた弁当類

東海道新幹線で普通車の車内販売が打ち切られてからは、料金が高くて痛いのですが、グリーン車を利用することが増えました。

モバイルオーダーになってから1か月ほど、グリーン車で弁当を頼みました。

●特製幕ノ内弁当1,500円 2023年11月

1500円ですが、中身が充実しています。

万人受けしそうな弁当で、1種類だけなら無難な弁当でしょう。

 

●ミックスサンド 680円 2024年6月

コンビニの品よりは高いですが、駅の売店でも1000円超えの弁当が主流の中、680円は手ごろな値段です。

そして、中身もしっかりしています。

 

このような品を、グリーン車で注文すると持ってきてくれるのです。

ワゴン販売だと運が悪ければ1時間以上来ない場合もありましたが、グリーン車のモバイルオーダーなら大抵は5~10分ほどで持ってきてくれます。グリーン車に限ると、むしろサービス向上とも言えます。

 

 

【3】残念だけど仕方ない

頻繁に車内販売を利用して、弁当も購入してきた者として感じることは、

「残念だけど仕方ない」ということです。

東京~新大阪で2時間30分、東京~博多だと5時間かかります。その間、腹の足しになる食べ物を何も買えないのは厳しいです。

ですが・・・現状としては仕方ないと言えます。

★弁当の種類を選べない

現在は、グリーン車限定となり販売できる対象が大きく減りました。

売れる弁当も大幅に減り、複数の弁当を積み込むのは難しくなりました。

駅の売店なら数多くの弁当から選べますが、車内販売だと1種類だけ。

これでは買おうとする人は、弁当を買う時間が無かったという一部の客と、「何としても車内販売を利用するぞ」という私のようなマニアだけになってしまいます。

★現在も売り切れが目立つ

現在でも、グリーン車のモバイルオーダーで、弁当が売り切れの時間帯が結構あります。

一般的な特急・新幹線では、夜の19時以降は、売れる客が減り、翌日まで持ち越しにくい弁当もありますから、廃棄処分を恐れて、列車に積み込む数量を控えめにします。

ですから、昼は弁当を買えても、夜の20時以降は弁当を置いていないワゴンが多数派になります。

すでに、弁当が買えない東海道新幹線が結構走っていたのです。

だったら、中途半端に期待させるのはどうか、という考えも理解できます。

★普通車の自販機設置が最優先

弁当の販売より、圧倒的に重要なのは、主に普通車の乗客向けに飲み物の自動販売機を置くことです。

空腹を3時間我慢することはできても、水分補給を3時間ストップするのは厳しいです。

↑700系新幹線には、飲み物の自販機がありました。(2014年1月撮影)
商品の補充や、温度変化での品質確保、機械の振動による故障など、いくつかの問題点はありますが、これは優先順位が高いと思います。
 
 

【4】最後の利用に挑戦してみた

東海道新幹線の車内販売で、もう一度最後に弁当を買いたいと思いました。

「観光列車《ことこと列車》に乗りに九州に行きたい」という事情もアリ、9月23日(月・休)に日帰りで九州に出かけました。

そして、帰りに東海道新幹線のグリーン車で、弁当を買えたら良いな!と考えていました。

博多→東京は「のぞみ」普通車指定席だと、定価は23810円。

これが、EX割引で、車内販売もあるグリーン車が22100円と手ごろな値段だったのです。

新大阪駅を21:15に発車。

東海道新幹線の区間に入りました。

JR東海のパーサーが乗り込んで、モバイルオーダーが始まるまでに時間がかかるものです。

この日は、6~7分で注文が可能になり、新大阪を発車して10分後の21:25に支払いが完了しました。

買った品は、こちらです↓
チップスターと缶ビールです。

残念ながら、弁当とサンドイッチは品切れでした。

夜の21時過ぎですから、買うのは無理かなとも思っていました。

もしかしたら買えるかも、という期待も少し持っていましたが、ダメでした。

 

といって、用もないのに9月の最終週に、わざわざ弁当を買いに東海道新幹線のグリーン車に乗るのは無謀です。

昼間でも、弁当の積み込みがない列車もありますし。

東海道新幹線での最後の弁当購入は、2023年11月、

最後のサンドイッチ購入は、2024年6月となりました。

 

 

●東海道新幹線の今までの記事はこちら↓

 

●ワゴン販売の最終日、一番最後の利用者になった話↓