襦袢が黄変してしまった……
祖母の形見に絽の小紋があるのですが、二十年の時を経てから母から譲られました。
習い始めた着付け教室に持って行ったら、先生が息を呑み一言。
「これは……」 ←本当にこんな顔だった……
そして続く一言。
「もう染めて、シャツにしなさい」
え???
シャツって難易度めっちゃ高くない???
その後教えてもらったのは、絹は劣化すると色が変色するということ。
保管の仕方がどうも悪かったみたいです。
そして古い生地なので、悉皆屋さんでお手入れするのも……という感じだと。
もったいないからと、先生にはシャツを作るよう勧められたけど。
家庭科の先生に居残りさせられていた私には、そんな高度なことは無理ゲー。
そもそも、他に夏用の襦袢がないです。
着付け教室謹製のいわゆる「うそつき長襦袢」は、上半身が白のさらし。
そして腰から下は、きれいな色が入ったポリエステルの柄もの。
絽の小紋じゃ透けて見えるので、さすがにこれは……
夏用の襦袢をググった私は、カラーの麻襦袢にたどり着いた時に気が付きました。
襦袢、染めたらそれでええやん???
正絹の長襦袢を染めてみた
使ったのはこちらの染め粉と色留め剤。
色は落ち着きある #12紫 です。
値段は両方で1000円くらいだったはず。
使わない大鍋を物置から出してきました。
熱湯を注いで、染め粉を溶き、濡らした襦袢をどぶん。
20分、必死にかき混ぜます。
(この時、いかにこまめに混ぜるかが勝負らしい)
そして追加で20分、たまに様子見して混ぜながら、染まっていくのを待ちます。
数回(三回ほどすすいだ)すすいで、よく水洗い。
今度は50度のお湯で色留め剤を溶き、よくかき混ぜて20分。
軽くすすいで、陰干ししてアイロン掛けたのがこちら。
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なんかムラムラしてる……
がんばってかき混ぜたんだけどね!!
まあ味があると思えばなんとかなる感じでしょうか。
ちら見せするだけなんだし。
ただ正絹を水洗いしているわけなので、若干縮んでいるし、手触りも違う。
先生が襦袢として使うことを勧めなかったのは、これが理由でした。
夏の襦袢は洗いたいもんね……
でも一回水は通したので、もう大幅に縮むことはないと思います。
よれよれになるまで洗ってやるで