小説「底惚れ」青山文平

 

徳間書店

 

柴田錬三郎賞と中央公論文芸賞のW受賞作。

ということよりも、帯に浅田次郎が

「読みながらしばしば膝を打った」と絶賛したことの方が重要。

短編「江戸染まぬ」を長編にし直したという珍しい作品。

でもそういう作り方は村上春樹もやっていることなので。

短編としても良かったですが、長編にしてさらに魅力が増しました。

特に最初のくだりは、まるで落語を聞いているようで、

誰か新作落語として落語化してほしいと切に願います。

 

クローバー90点